前回の続き


次の日の朝


市役所に向かい、受付の方に


困窮者にお金を貸して頂ける制度があると聞いたことを伝えると


「ちょっと聞いたことはないのですが・・・」


オワター


その後に受付の方が


「どうなるかは分かりませんが市民生活・福祉課に行ってみて下さい」


と教えてくれたので向かいました


そこに到着し担当の方に事情を説明すると


「赤い羽根の活動で困窮者に、身分証を提示頂ければ1回限りですが500円を差し上げることが出来ます」とのこと


もちろんお願いしました


財布、免許証は没収されてましたが、保険証を持たせてくれていた事がここに来て効きました


手続きを終え、500円とご厚意でお茶を一本頂き、感謝を伝えて市役所から出ました


そしてまた考えました


1番最初に浮かんだ手は


初乗り料金で切符を買って、最寄り駅までたどり着いたら誰かしらに駅まで精算に来てもらう


しかし家族、職場はからの支援を受けられない状況なので、それは難しい・・・


それなら、この赤い羽根の500円支援が他の市役所でもやっているのであれば500円ずつ電車で刻んでいく方法


しかし、この方法ではおそらく半月は目的地につきません


今日で食べれていないのが3日目の私にはもう時間がありません


考えた結果、350円で行ける市まで行き、150円で何か食料を買うことにしました


切符を買い、電車に乗ろうと改札を通ったところで


「降りる駅で買い物するところが無かったら困る」


と思い、150円分の食料を改札内のキオスクで買うことにしました


何を食べようか考えに考えた結果、手にしたのは


塩キャラメル


いまだに、なぜその時にそのチョイスをしたのか覚えてないのですが


塩キャラメルを買いました


そして電車に乗り、塩キャラメルを食べ


新たな市に着きました


そこですぐに市役所に向いたかったのですが


体調が寒波と空腹の影響を受けたのか、すごく悪くなり


近くのベンチで数時間停まっていました


その間に市役所の位置を尋ねたりして、回復したタイミングで市役所に向かい、事情を説明するとまた500円ゲット。


この取り組みがこの県だけなのか、全国であるのか分かりませんが


後日ネットで調べても市の公式ページには載っておらず


ただネット民の声で「500円貰った」というものは存在していて


真実は分かりませんが市も「困っている方に500円あげます」とは書けないわけで


話を戻すと


その日は市役所に着いた時間が夕暮れ時だったので


手慣れた交渉で警察署のロビーをお借りしました


塩キャラメルをかじりながら


そして次の日の朝、警察署の方にお礼を伝えて駅まで歩いたところで、再び体調悪化で、この作戦の繰り返しは不可能と判断


駅で150円の切符を買い、駅員さんに100円玉を両替してもらい


公衆電話で実家に電話しました


すると母親が出たので


「切符を買って在来線を乗り継いで帰るから駅で精算してほしい」


と伝えると、今回は


「本当に心配した、それで良いからすぐに帰ってきなさい」


と言ってくれました


大寒波がきたタイミングで息子が消息不明となり、不安が勝ったのだと思います


その後は在来線を乗り継ぎに乗り継ぎまくって


11時間かけて地元に着きました


結果、4日間をハイチュウ数粒と塩キャラメル一箱しか食べずに乗り切りました


二日目の500円のうち切符代150円の残り350円で食料が買えなかったのか?


買えませんでした


なぜなら最初に実家に電話する時に、公衆電話に20円か30円入れたのですが、一瞬で切れました。その後に100円を入れてようやく要件のやり取りが出来たので、残りのお金も電話代として残しておかなければ、この作戦の成功は無いからです。駅についた時点で母親に連絡を入れられなければ、今度は違う意味で警察のお世話になってしまいます。


ちなみに運賃は在来線のみで約8000円でした~


こうして無事500キロの旅を終えて、今に至る訳です


ちなみにこの4日間で心身共に調子が悪くなり、その後も一週間ほどスープ系とアイスしか食べれなくなり、体重も一週間で4キロ落ちてました


今では妻も態度が軟化し、、全部家族会の指示通りに動くのではなく、意思疎通が取れるようになってきました


今後は離婚の話を進め、離婚後は諸々を立て直して、再び復縁を目標に頑張るのみです