前回の続き


施設を出た私ですが


お金、スマホ、免許証が無い状態


時間は15時前後だったと思います


そしてこの時に後悔していたことがあって


前日からその時まで何も食べれてないということです


前日、カミングアウトの心的影響で朝から全く食べられず、翌日もここまで何も食べれず


そんな中でお金がなく、自宅から500キロ離れた土地


まあまあ絶望的でしたが、自分で選んだ道なので


とりあえず通行人の方々に道を聞きながら最寄りの駅まで歩きました


時計もなかったので、どのくらい歩いたかは分かりませんが


おそらく1.5時間くらいで駅についたはずです


そして駅前のベンチに座り、脳内作戦会議


現在の持ち物は


保険証、これはあとで効いてきます笑


なぜかポケットに入っていたハイチュウ、これで命を繋ぎました


水が3本、妻がキャリーバックに入れてくれていました


着替え、これもあとで効いてきます


これでどう立ち回って家まで帰るか


考えつくのは


①タクシーで帰り、家族に精算してもらう


②ヒッチハイク


③行き倒れて家族に連絡してもらう


④日雇いで雇ってもらいお金を得て電車で帰る


⑤誰かにお金を借りて電車で帰る


どうするかは決めかねていましたが、とりあえず交番が見えたので事情を説明して電話をお借りしました


かけたのは義両親と私達家族が暮らす自宅


というのも電話番号で覚えているのが自宅、実家、職場の3つしかなく、実家はまだ両親がこちらから戻れる時間ではなく不在は確実、職場にはどう説明してよいのか考えつかず、自宅しかないという状況でした


自宅にかけると義理父が出ました


義理父は状況があまり分かっておりませんでしたが、自分の状況を妻と両親に伝えてほしい事、出来れば両親にこちらに引き返してほしい事、自分は駅前の交番にいる事を伝えてほしいとお願いして電話を切りました


その後は警察官の方々と自分の話で長話となり、電話をお借りしたことへの感謝を伝えて交番を出ました


あとは義理父、妻経由で両親に連絡がいき、駅まで来てくれる事を信じて駅でひたすら待つという作戦を決行


ただし、ここでさらなる問題が・・・・


日頃の行いのせいなのか


こんな日に限って


大寒波


とてつもなく寒い日でした


とりあえず電車の到着時間を駅の表示板で確認して、到着までは駅併設のショッピング施設や家電量販店で暖を取り


電車の到着時間に駅へ戻り


両親の姿がなければ、また暖を取りに行く


という行動を繰り返し


とうとう終電ちかくの時間


結果、両親は来ず


暖を取れる場所も閉店出なくなり


駅で立ちつくしました


寒さで体の震えがとまらなくなってきたので


キャリーバックから服を取り出し、着ている服の上から重ね着して

コートをはおりました


すると


寒さが全然違う!フードも二重で被り、靴下も二重


先程までとは全然違う!


少し心に余裕が出たところで再び脳内作戦会議



次回に続く