台湾ドラマ「もしも太陽を見なかったなら」(如果我不曾见过太阳)★★★★★

パート1&パート2 をNetflixにて完走しました。

 

なかなかすごいドラマでした…。パート1の1話から引き込まれて、パート2のラストまで、ずっと先が気になりつつ、一気に視聴しました。

 

※ドラマ全体の内容に踏み込んでいますので、未視聴の方はご留意ください。特にパート2はミステリー要素が強いため、未視聴の方はネタバレは見ないで視聴することを強くお勧めします。

あらすじ

ドキュメンタリー映画撮影のため、
制作会社の若い女性から
インタビューを受けることになった
悪名高い連続殺人犯。

話すうち、彼に深く刻まれた
心の傷が浮かび上がってゆき…。

 

 

 

 

主要登場人物紹介

李壬曜(リー・レンヤオ/Lǐ rén yào)

連続殺人犯で死刑囚。
2014年、25歳の時に自首する。
 
父親はギャンブルにハマって借金まみれになり、妻(母)や李壬曜に暴力をふるう典型的なダメ男。母は李壬曜に愛情はあるが、父親と縁を切ることができないダメンズ。
 
毒親に育てられ、父親の借金取りに迫害され、学校ではいじめに遭う等、過酷な人生を送っているため、自己肯定感が低い。
 
中の人、曾敬驊(ツェン・ジンホア )は、「一筆お祓いいたします」や「君の心に刻んだ名前」で、その演技や存在感、イケメンぶりに注目していましたが、いかんせんどちらも、髪型(ヤンキーヘアやスポーツ刈り)が残念…な感じだったので、今回は、(刑務所以外では)ちゃんと素敵な髪型で、イケメンぶりが際立っており、嬉しかったです。
 
恋愛シーンでの、相手の女性に向ける甘くて優しいまなざしが良かったです。
何せ、坊主頭の死刑囚になっても、ガラス越しに女性を目で殺す男ですから…。

江晓彤 (ジャン・シャオトン/Jiāng xiǎotóng)

2007年の李壬曜が高校時代の同級生。
大会で1位になって表彰されたり、ソロを任されるくらいバレエが得意。
 
明るく、可愛くて、バレエも得意で、皆に好かれるキラキラ女子。
両親に愛情深く育てられ、素直で性格が良い。
 
中の人、李沐(ムーン・リー)は、29歳らしいですが、童顔で若く見え、女子高生役に全く違和感なかったです。
 

周品瑜 (ジョウ・ピンユー/Zhōu pǐnyú)

2023年のドキュメンタリーの制作会社のアシスタント的職員。
引っ越し先が事故物件で、少女の幽霊を見るように。
 

夏天晴 (シャー・ティエンチン/ Xià tiānqíng)

2013年、李壬曜が少年院?から出所後に道で出会った女性。
高校時代に遺伝性の疾患で視力を失ったが、ラジオ局のパーソナリティーとして前向きに生きる素敵な女性。
 
中の人、柯佳嬿(アリス・クー)は、「時をかける愛」(想见你)の主演女優の、超有名な女優さんということは知っていましたが、残念なことに「時をかける愛」は、私が気付いた時には日本での配信が終了してしまい、再配信を待ちわびております…。
 
「もしも太陽を見なかったら」は、「時をかける愛」のチームが制作したドラマのようですし、ますます気になるところです。
さて、本ドラマでのアリス・クー、非常によかったです!
パート1の最後の方で、李壬曜が夏天晴に出会うのですが、存在感があり、暗黒だったパート1のラストで光が見えた気がして、パート2への期待が高まりました。
 
実は「模倣犯」の彼女はそこまで印象に残らなかったのですが、本ドラマでは、その存在感に、流石有名な女優さんだと思いました。
盲目の女性の演技も自然で違和感がなかったです。
 

赖芸蓁 (ライ・ユンジェン/Lài yún zhēn )

江晓彤の子供の頃からの親友で、高校の同級生。

高校時代は、裕福だが、厳格でモラハラな感じの父方の祖母(奶奶)と2人暮らし。

学校でクラス委員を務めるような優等生で、学業も優秀そう。

 

2023年の設定では、名前が沈暮(Shěn mù)に変わり、周品瑜の従姉という設定に。

 

中の人、程予希はこのドラマで初めて見ましたが、特に高校時代の演技に引き込まれました。

そして、高校時代の赖芸蓁が好きでした。クールなのに、江晓彤と一緒だと、ときどきあどけなくて可愛い表情するんですよね。江晓彤に手を引かれて、奶奶から逃げる時の江晓彤を見つめる表情がよかったです~。

 

程予希は37歳の女優さんらしいですが、高校生役を違和感なく演じられるのが凄い。

そしてこの女優さん、台湾版「美男<イケメン>ですね」の主演女優だったのですね。

いやはや驚きです。

実は本家の韓国版の「美男<イケメン>ですね」は密かに大好きでした…。私は男主2のシヌさん推しでしたが。

 

 

欧阳悌 (オウヤン・ティ/Ōuyáng tì )

李壬曜たちの高校の同級生。
父親が有力(悪徳)政治家のため、息子もやりたい放題。
江晓彤に気があったこともあり、李壬曜を目の敵にして嫌がらせする。
かなり残忍な性格で、筋金入りのワル。
 
中の人、石知田って、We Best LoveのサブCP的な彼だったのですね。
WBLは、メインCPにしか目が行かなかったので、彼のことは全くノーマークでした…(お相手の校医さんは素敵だと思いましたが)。
 
しかしこのドラマでの悪役の彼はすごく良かったです。
もうめちゃ性格悪くて狂気な演技が上手い。邪悪で不敵な笑顔が怖い。
 
怖すぎるパパに怒られて怯えている顔も良かったですね。
ビビり過ぎて漏らさないか心配になりましたが、パート2ではおねしょの常習犯に。
 

 

 

なお、欧阳悌の高校時代の取り巻きの、范維廷(Fàn wéitíng)ですが、中の人の徐鈞浩(ジェイク・スー)が、「HIStory3 圏套 ~ラブ・トラップ」のメインCP(受)の人で驚きました。

HIStory 3ではコミカルで愛くるしい感じだったのに、全く別人という感じです。

 

HIStory 3では堂々と主役を張っていたのに、このドラマでは悪役の取り巻きの一人でもったいないなーと思いましたが、パート2では范維廷はダメ男ぶりに磨きが掛かっており、体を張った演技をされていました…。流石役者さん。

 

 

 

K哥 (Kgē)

李壬曜の借金の取り立てを行う。
欧阳悌の父親の手下で、欧阳悌からも手下扱い。
李壬曜からもバイト代を巻き上げたり、暴力をふるったり、色々と怖い。
 

中の人、姚淳耀(ジャック・ヤオ)は、「一筆お祓いいたします」で、曾敬驊が演じる男主のことが大好きなゾンビ役が可愛くてお気に入りだったので、パート1のK哥、怖すぎて残念でしたが、やはり実力派俳優なだけあり重要な役で、パート2では良い兄貴になってくれてよかったです。

 

彼がドラマの中で話している台湾語が全然聞き取れず、普通語とこんなに違うのか…と驚きました。

 

パート1感想※ネタバレ注意

パート1は、序盤は2023年の話がメインですが、印象的だったのは、李壬曜と周品瑜の出会いです。
死刑囚である李壬曜が、初対面のはずの周品瑜に向ける視線がやたら熱くて甘くて優しい…。
 
そして李壬曜に魅入られてしまった周品瑜が見る、セクシーな夢がなかなか。
死刑囚の李壬曜は坊主頭なのですが、夢の中の彼は、いい感じの髪型で超イケメン!
 
というわけで、いきなり恋愛モードになったと思いきや、李壬曜と周品瑜の関係も、彼女が見る少女の幽霊?との関係もわからず、謎だらけのまま、パート1のメインの辛い高校時代(2007年)へ。
 
辛い高校時代パートですが、李壬曜にとって大切だった少女が酷い目に遭い、それが原因で李壬曜が元同級生たちを殺害した、というのは序盤で察しがつくので、結論は概ね見えているのですが、そこに至るまでの過程が想像以上に厳しかったです…。
 
何といっても、李壬曜の人生が過酷過ぎる。
李壬曜と江晓彤の可愛らしい恋愛や江晓彤と赖芸蓁 の友情、3人で行った台北での海辺のシーンなどがひとときの癒しではありますが、結末が分かっているのに、終始そわそわ心配しながら見てしまいました…。
 
高校生だから仕方ないかもしれないし、そうしないとドラマが盛り上がらないのでしょうけど、2人とも脇が甘いのが見ててそわそわするのです。。
 
李壬曜、警察に追われて匿われているのに、何故コンビニでの買い物についていく?
借金取りや警察から逃れるために台北に行き、生活基盤も整えつつあったのに、彼女に誘われて台中に行ってしまうとか。
どこで欧阳悌に見られるかわからないのに、昼間に学校に行くとか。
 
江晓彤が被害に遭った経緯も、予想以上に飛んで火にいる夏の虫的で、カラオケで止めておけばいいのに、わざわざ欧阳悌を煽って危険な場所に行き、携帯を盗むとか、リスク取り過ぎでしょうと突っ込みまくってしまいました。
何より、李壬曜は台北で新しい生活を始め、相談に乗ってくれる弁護士も見つかり、光が見えて来たのに、なぜ余計なことをする❓
 
そして問題の被害のシーン、直接的な行為のシーンとかは無くて良かったですが、暴力的なシーンとか、精神的辱めを与えるところとかがなかなかハードでした。可愛い女子相手に平気で殴る蹴るはやめて欲しい。
このドラマ、暴力シーンが結構ハードなので、青少年にはお勧めしにくい感じです。
 
この被害シーン、その後もずっと、フラッシュバック的に何度も出てくるので、辛いものがあります。
 
そんな過酷なパート1のラストでの李壬曜と夏天晴の出会いは良かったです。
ずっと辛かった李壬曜の人生に新しい光、新しい希望、新しい恋の予感?という感じで。
 
パート2ありきなのにパート1で終わってしまう系のドラマでの消化不良ぶりを経験しているので、パート2が既に配信済みで、すぐに続きが見られるのはありがたかったです。
 

パート2感想※ネタバレ注意

 
 
 
 

ミステリーとして

パート1は、最初はミステリーな感じで、諸々の謎を残しつつ、メインは辛い高校時代でしたが、パート2になると、李壬曜の復讐と謎の解明が並行して進んでいく感じで、面白かったです。
 
ミステリー部分は、パート1では、幽霊?生霊?ホラー?ファンタジー?と思っていたので、予想外な展開でした。
 
多重人格設定、よくわからなかったのですが…。これって本当にこういうことがあるんでしょうか。ある程度、誇張やファンタジーなのか。
 
各人格は独立した意識や記憶を持つが、(琪琪)は色々知っている…ということのようですが。
江晓彤の意識は高校生で止まっていて、生霊的な姿も少女のままだったけど、夏天晴が、江晓彤の記憶を取り戻して、いったん壊れた(琪琪が出現?)後、正気に戻った?後の終盤は、夏天晴と周品瑜と江晓彤が融合した感じの大人の女性になった感じがしましたが、分裂した人格が融合したのですかね。
ドラマだし、あまり深く考えてはいけないところかもしれませんが。。。
 
復讐については、敵討ちだけでなく、現在の彼女を守るため、というのもあったわけですね。
私としては、比較的善良な陳哲力と、お祖母ちゃん想いっぽい林孟宏(麺店店主)はちょっと不憫でしたが…。勿論、王宇翔の妻子も。
范維廷のシーンは、痛過ぎて見てられない感じでしたが、諸悪の根源の歐陽悌については割と普通だった気が。
 
李壬曜の人生は過酷過ぎて、復讐したくなる気持ちはわからなくはないけど、行動が衝動的だったり残虐なので、ちょっと引いてしまい、あまり共感はできませんでした…。
とはいえ、めっちゃイケメンだし、中の人の演技は素晴らしかったです。
 

恋愛ドラマとして

李壬曜×江晓彤
 
このドラマは、ミステリー・サスペンスでありながら、ベースに恋愛がある感じですが、高校時代の2人の恋は爽やかで可愛らしく、束の間の癒しという感じでした。
 
ただ、私は江晓彤にはあまり共感できずでした…。
過酷な人生を送る李壬曜にとって、江晓彤は唯一の光…というのはわかるのだけど、キラキラ女子だった江晓彤が、何故あそこまでリスクを取る必要があったのか?と思ってしまい…。
 
若さゆえの無謀さがあり、あんな目に遭うとは思いもよらなかったのでしょうけれども。
なんだかいい子ちゃん過ぎる彼女に違和感を感じてたので、悪魔の江晓彤である琪琪が出現して、ちょっと納得してしまいました。
江晓彤がちょっと無謀過ぎて自分からどんどんリスクを取りに行く感じなので、李壬曜に向かって「あなたさえいなければ」はちょっと違うと思ってしまいましたが。
 
李壬曜×夏天晴
 
そんなこともあって、私は李壬曜×夏天晴のCPの方が、大人の恋愛という感じで好きでした。
高校時代に失明するという、過酷な運命を背負っても、前向きに生きる素敵な女性を、アリス・クーが好演していて、李壬曜も彼女に出会って光が見えて、2人が少しずつ惹かれ合っていくところが素敵だったし、彼女の目はときどきぼんやり見える時があって、李壬曜と出会ったとき、彼のイケメンな顔が一瞬見えて、運命の出会いと感じた…というのもロマンチックだなと。
 
李壬曜が、夏天晴との恋になかなか踏み出せなくて、一時期距離を置いたのも、自分の過去を気にして彼女に釣り合わないと思ったり、どこにいるかわからない江晓彤への想いもあったから、これ以上近付いてはいけないと思っていたのかなと。李壬曜が勇気を出して、両想いになった!と思いきや、同一人物で、李壬曜もそのことに気付いてから、付き合うようになったとは。
 
まあ、同一人物だった方が、純愛ドラマとしては筋が通っていて、良いのだと思うのですが。
私には、江晓彤と夏天晴は全然別人格に思えて(実際多重人格だから別人格か)、夏天晴の方がお気に入りだったし、逆境に負けずに、いじけずに好きなことを仕事にしている彼女が素敵だなと思っていたので、いやはや、見事に騙されました(笑)
 
赖芸蓁 ×江晓彤
 
さて、前記のとおり、私は赖芸蓁 のことも結構お気に入りでした。
江晓彤に累を及ぼす人間は、(李壬曜も含めて)全員消えろ!
と思ってたり、結構過激で怖いところもありますが、江晓彤と一緒のときの、とろけそうなお顔がなかなか可愛かったです。
 
李壬曜のことも、彼のせいで江晓彤が酷い目に遭ったと、一見憎んでいるようにも見えるけれども、李壬曜と赖芸蓁の間に は、江晓彤を守る!という使命で結ばれた、運命共同体的な仲間意識のようなものを感じました。
台北旅行への逃避行のときに3人で海辺にいったときから、3人は仲間ですよね…。
 
復讐劇のときも、李壬曜は、赖芸蓁 に累を及ぼさないように、赖芸蓁 の協力を拒絶するし、赖芸蓁 はなんだかんだ、高校のときも、大人になってからも、李壬曜や江晓彤の背中を押して、2人の恋を応援しちゃうんですよね。
 
最後の海辺のシーンも、赖芸蓁 はわかっていて、江晓彤を、李壬曜のところに行かせたのかなと思うと切ないですね…。
 
 

NetflixのLanguage Reactor

「あの日の君と」(难哄)、「模倣犯」、「君の心に刻んだ名前」(刻在你心底的名字)を視聴した後、見たいドラマがなくなってしまい、しばらくお休みしていたNetflixですが、「もしも太陽を見なかったなら」(如果我不曾见过太阳)を見るために、再課金しました。
 
Netflixのプランは、前回は、お得な広告付きスタンダードプラン(月額890円)でしたが、1エピソードに1~2回程度、短時間の広告が入ること自体は良いものの、私の場合、広告が終了すると音声と字幕がズレる現象が毎度発生し、プチストレスでした。
 
今回は広告なしのスタンダードプラン(月額1590円)にしたところ、非常に快適になり満足なのですが、やはり冒頭で、音声と字幕が若干ズレる(字幕が遅れる)現象が起こり困っていましたが、AIに対処法について相談し、①Netfilxを立ち上げて、数十秒待ってから再生する、②字幕がズレたら、一時停止、10秒戻す、再生する、でほぼ解決しました。
 
やはり、Language Reactorは、日中の二言語字幕表示に加えてピンインも表示してくれて、辞書機能もあるので、中国語学習者にとっても非常にありがたいです。K哥の台湾語は全然わかりませんでしたが…。
 
というわけで、Netflixには今後もお世話になりたいのですが、私にとって、見たい華流ドラマや映画(要は華流BL)があまりないのが、一番の難点です。
今後は、話題の「10DANCE」「This is I」は見ようかなと思ってます(どちらも日本映画ですが)。