Be Here Now

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現在は、ほぼ映画ブログになっております。たまに旅行や食事のことも。不定期更新です。コメントをいただくのは大変ありがたいのですが、あまり関係ないと思われるものにはお返事はしておりませんのでご了承くださいませ。

『時代革命』を観ているので、そこまでの衝撃はありませんでしたが、それでも。


どう考えても無謀で、どう考えても勝ち目はなくて、

それでも立ち上がらずにはいられなかったのだということがよく分かります。


そして、インタビューに答えてくれた人たちの現在の状況が明かされると、

やっぱり言葉は出ません。


楽しそうに話してくれた若いカップルや

若者を支援し続けてくれた(若い頃はいろいろやってたんだろうな…と思われる)男性。


行方不明の人たちは多分これからも見つかることはないのだと思いますが、

彼らの行動が報われる未来であってほしいです。


そして、自分が香港人だと思えたというネパール系の女子(収監中)も

無事に元気で出てくることを願ってやみません。


わたしの知っている香港はもうないと知ってはいるけれど、

せめて、人々が自分の意見を自由に発言できるようになる日がいつか来ますように。



『時代革命』についてはこちら




久々の試写会。


“台湾あるある”が詰め込まれたような、

めっちゃ心に染みる作品。


理髪店というよりは床屋さんといった方がしっくりくるような雰囲気の、レトロなお店が舞台。

(途中でロードムービー要素もありますが)


目新しくはないけれど、登場人物の気持ちが丁寧に描かれていて、

クスッときたり切なくなったりほっこりしたり。


そうそう。ほっこりエピソードの陳柏霖(チェン・ボーリン)

髪を切る前はレゲエすぎて笑いそうになりました。

(切った後はカッコよかったけれど)


そして、主人公のアールイさん。なんというか…

人情味溢れる魅力的な人でした。

そして、こんなおばちゃん、確かに台湾にいます!(断言)

監督のお母さんに似ているとのことで、

実際のお母さんもさぞかしパワフルなのだろうな…^^;


ハートフルな作品が観たい方や台湾が好きな人には超おすすめの作品です。ぜひ!



余談:

お花や仏像などの渋い写真に挨拶をのっけたスマホ画面の“アレ”

常々見かけるたびになんだろうと思っていましたが、

今回の映画のトークショーで年配の人が用いる「長輩圖」というものであることが判明。

スッキリしました〜。

(気になる人は調べてみてくださいねー)



トークショーの様子↓細かいネタのお話、楽しかったです♡



圧倒的リアリティ!!

これはドキュメンタリーなの?と思うほど。


フランスのある病院の産科病棟を舞台にした

助産師たちの戦場のような壮絶な日々を描いた作品。


もう、ものすごいとしか言いようがなくて…


これは現場の協力なしにはできなかったでしょう。


出産や赤ちゃんの蘇生など、

私たち観客も、新人助産師のルイーズ、ソフィアと一緒に

泣いたり笑ったり悩んだりしながら

(彼女たちの成長も見どころのひとつ)

今、産科病棟でで何が起こっているのかを知ることができます。


そして、この過酷な労働環境をなんとかすべく、立ち上がる助産師たちの姿がラストに描かれており、


このデモ行進のシーンに込められた制作者や助産師たちの思いは広く知られてほしいし

国は早く対策を立てるべき、と強く思います。


私は、フランスは世界の少子化の流れの中で

出産数が増えた貴重なモデル国だと思っていたので

この現実に驚きましたが、


満足できるような労働環境なんてどこにもないし

やはり戦って勝ち取らなければ、なのでしょう。


とにかく観る価値のある作品です。ぜひ!


余談:

そういえば、フランスでは学校の先生の労働環境や低賃金も

以前かなり問題になっていたような。

その後改善されたのかしら…?

(最近はフランスの情報を追っていないので

よくわからないのです…)