中国人は日本人以上に子連れにやさしい。
やさしくて、興味深々。
子供が好きな人が多く、みんなに話しかけられるのだ。

飛行場ではタクシー配車係のおばさんに「靴下履かなくてこの子は寒くないのか」と言われ、
ホテルが取れていなくて次の候補のホテルまで連れて行ってくれたタクシーの運転手さんは、娘の写メを撮っていたし、
ホテルのドアマンは、荷物を部屋に運んでくれるために同乗したエレベーター内で、
「可愛いなぁ」ととろけそうな笑顔を娘に向けてくれたものだった。

また、通りすがりのおばあさんには「靴下履かせなさい!!!」と怒られ、
カフェの前の自転車整理のおばさんには、いかに靴下を赤ちゃんに履かせることに意味があるかを延々と語られた。


とにかく、関わる人すべてに話しかけられるのだ。
最初は、可愛い娘に注目がいくのでまんざらでもなかったのだけれど、
おばあさんに怒られたあたりからいささか疎ましく思えるようにもなってきた。
日本のように、「可愛いですね、何ヶ月ですか」では終わらないのだ。
「何カ月?」
「帝王切開?それとも自然分娩?」
「男の子?それとも女の子?」
「母乳?粉ミルク?いま体重何キロ?」
「どうして靴下履かせないの?洋服はいくら薄着でもいいけど、靴下は履かせなくちゃ。」
など延々と、「公表しなくてもいいでしょそこは」、というところまで突いてくる。


おしまいには、ベビーカーで信号待ちしているところへ、警察が寄ってきて、
何も言わずにじっと娘を観察したあと、急に
「こういうのはダメだ。」
というではないか。
私はてっきり、上海ではこのタイプのベビーカーは横断歩道渡ってはいけない!
などと注意されるのかと思い、ひやひやしていたのだか、その次に続いた言葉は、
「こんな風に座らせたらO脚になってしまうぞ」
というものだった。

さすがにこれは中国人の夫もも失笑していたが、
とにかくとにかく必ず一言いうのが中国の温かさであり、面白さであり、煩わしさでもある。
夫に「もう明日から絶対どんなに暑くても靴下履かせる。」と宣言したのは言うまでもない。