ずいぶん前に購入するもパラパラみたらなんだか文体が肌に合わなくてずっと読んでいなかった。
今回読み始めてもあまりしっくりこなかったけれど、最後まで読むことに。
本の帯に「中国の本質を低く、深く、鋭くとらえた旅の記録」
とあるが、中国をよく知る留学生の旅日記のような様相はぬぐえない。
文体がなんだか興奮していてそういう印象を与えるのかも。
それと、「」内の文章を中国語で話したことをわからせるための工夫なのだろうけれど、
「~あるや否や?」などの表現が気になる。
笑うところなのかもしれないけれど。
列車の旅における切符入手の困難から中国を見つめるという視点は
そこそこ面白いし、文化遺跡に感動できなかったという感想も
興味深い。
でも欲を言えば車窓から見た景色や、車中での人々とのコミュニケーションについて、もっと書かれていたら良かった。
第八章「それから」に書かれていた言葉、
「(現代の中国人には)一人の人間の中にも、二つの時代が共存している」
には納得。
これは、中国人の夫を見ていて日々感じることで、それは我が家にとっては大きな財産になっている。
