- 冬そして夜 (創元推理文庫)/S.J. ローザン
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中国人のリディアとアイルランド系のビルの探偵シリーズ。
シリーズ第八段の語り手はビル。
自分に助けを求めた甥を探すため、疎遠だった妹のところへ赴く。
アメフトが盛んな小さな町のゆがんだ状況によって、起こったゆがんだ事件。
今回のビルは自分が封印してきた過去を振り返り、
怒りに震えて感情をコントロールできないシーンが多々ある。
S・Jローザンの描く人物が魅力的なのは人間が完ぺきではないことと、
現実起こりうる理不尽から目をそむけないこと。
ミステリとしての要素だけを追求したのではなくて、
世の中や、人間の悲哀が読めるところが、いい。
8作目なのに飽きがこないのもすごい。
定番化してしまわずに、毎回明確なテーマのもとでストーリーが展開される。