有頂天家族/森見 登美彦
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京都下鴨糺の森に住む、下鴨一家の物語。
前回読んだのが『夜は短し歩けよ乙女』。
これも面白かったが、今回はちょっと毛色がちがう。
主人公は狸の一家。

個性豊かな4人兄弟が、人間界に紛れ込み、
天狗の師匠を巻き込む。

4人兄弟が母の為に駆けつけるシーンや、
ライバルをとっちめるところなんかはまさにエンターテイメント。

京都にゆかりのある人が読んだら、
私の10倍は軽く楽しめるんだろうと悔しい思いをしながらも、
タヌキが涙を流したり、
背筋を伸ばしたり、
そういう描写に出会うたびに立ち止まって想像して楽しむ。

文章は独特で読ませるし、
細部までこだわっているのがよくわかる。

同じ年の著者の懐かしい言葉の使い回しに、ただただ脱帽。