- もの食う人びと (角川文庫)/辺見 庸
- ¥720
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祖父がなくなった日
亡くなったことそのものの悲しみに加え
人の最後の壮絶さを目の当たりにしてしまったショックで
おおなきした。
したが、その数時間後
家族そろってバーミヤンでひたすら食べた。
たべてたべてたべた。
悲しい日だけれど
家族みんなで祖父の思い出を語りながら
たべた。
チベットに行ったとき、
観光バスがとまると、
標高数千メートルの何もない殺風景な山道に
どこからともなく子供がたくさん走ってくる。
彼らがほしがるものは、
街の物乞いとは違い、
お金ではなくて食べ物だった。
自分が世界の実情とどのように向き合うべきか
そういうことを考えさせられる本。
批判することよりも
食べることによって受け入れることを選んだ著者の発想は興味深い。