- 単騎、千里を走る。
- ¥4,536 最近見た中国の雑誌では、
「チャン・イー・モゥらしさが返ってきた!
今までは金儲け主義の作品が続いたが、
こんどこそチャン・イー・モゥらしい作品だ!」
との高評価が掲載されていた。
中国での高倉健人気を考えれば、それだけで多くの人が期待してみるだろう
ということは容易に予測できる。
チャン・イー・モゥと高倉健がセットできたら、
そりゃみんな観たいでしょう。
高倉健は日中国交正常化以降一番日中関係が安定していたころに
人気だった俳優で、中国人で高倉健を知らない人はいないし、
みんな高倉健が大好きなんだから。
山奥の村とか
あの子供の素朴さは良かった。
ただ私の友人で中国の農村でフィールドワークをした人がいたし、
私も実際に中国のいろいろな地域に行ってみて
あんなふうに村の人が日本人を歓迎するのはありえない。
親切な人はいる。
外国人だからという面白さと珍しさで、
にこにこよってくる。
でも決して歓迎はされていない。
表面にはでてこないがそれは事実。
「作られた感」がどうしても残る。
そこが日本という市場を視野に入れた監督のずるさに見えてしまった。
過去の歴史に固執するのは侵略した側の国民としては
なんとももどかしいが、だからといって事実と異なるほどの描写は
不自然さを感じさせる。
ちなみに千里走単騎は三国志演義のなかの
有名なシーン。
曹操の元から劉備の元へ、一人で千里走る
という感動的なシーン。
そのシーンが京劇になってそれを息子の代わりに撮影に行くのだが、
どうも内容がタイトル負けしている。
結局のところ大儲けをしただろうけれど、
中国人の知識層はかなり冷静な批評をしているもよう。