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清朝末期という非常に興味深い時代に焦点を当てた歴史小説。
梁文秀の科挙試験と李春雲の宦官への第一歩から始まるストーリー。
二人とも聡明な清朝の重臣になる。
西太后と光諸帝の権力闘争の中で起こる歴史的事件に、
小説の醍醐味を加えた大作。
個人的に一番気になる人物は李鴻章。
今、中国では李鴻章と曽国藩が大人気だ。
清朝末期を代表する人物だ。
でも、学者によってはそういう風潮をよくないと考える人がいる。
歴史上の人物を英雄化することはよくない。
そういう考えだ。
それは必ずしも事実とは限らないから。
でもこれはあくまで歴史小説というカテゴリーなので、
人物の描写が英雄的であろうと、
作者の憶測が少し入ろうと、
歴史上の人物でない登場人物がいようと、
それはまったく問題とならない。
好きな登場人物に想いをはせてもいいし、
その世界に入り込んでもいい。
とはいっても、
浅田次郎の本小説に関しては、
やはり相当の文献を読んでいる。
テーマとして、科挙が挙げられると思うのだが、
それは本当によい注目点だと思う。
日本の明治維新を目標とする康有為の変法運動の失敗点、
宮中の矛盾など非常によくとらえてあって、
感心してしまうし、そうであるからこそ、
のめりこめた。