- どくろ杯 (中公文庫)/金子 光晴
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どろっとしたものがずっと流れているよな、
そんな小説。
わくわくドキドキまるでなし。
淡々とすさまじい人生。
結婚して、奥さんが不倫して、
その奥さんと恋人を引きはなすためにパリを目指す。
激☆貧乏旅行。
上海→香港→シンガポール
そしてパリへ。
他にもジャカルタや蘇州にも足を伸ばす。
詩人が絵をかいてお金を得る。
『どくろ杯』は言ってみれば出発編。
『ねむれ巴里』、『西ひがし』と続編がある。
1920年代後半からはじまるたび。
不思議なのは、80年近く前のことなのに、
金子光晴の感じていることが、
すごく生き生きしていて、
私が上海や香港で感じることと重なると言うこと。
発展しても、時間が流れても、
その町の根底にあるものはそう簡単には変わらないのかもしれない。
楽しい旅行記だと思ったら大間違い。