「マルチの子」の著者である西尾潤さんのデビュー作にして、第二回大藪春彦新人賞受賞作
応募時のタイトルは「東京・愚男ダイアリー」
※かなりの分量の試し読みがあります
映画化されてるようです
登場人物の名をつけた5編の連作短編という形になっており、第一章の主人公はマモル。
SNSで女性に成りすまし、言葉巧みに相手の個人情報を引き出し、
「身寄りなし、身分証なし、金なし」の優良物件を見つけ出すのが仕事。
第二章の主人公希沙良はマモルが見つけた優良物件に接触し、戸籍売買を持ちかける。
第三章ではそうやって戸籍を売ってしまった男が主人公。
(このあとはネタバレにつながりそうなので割愛)
戸籍売買、臓器売買、半グレ、裏社会、どれも私の人生では縁がなさそうな世界…だけど確かにあるんだろうなと思わざるを得ない。
「マルチの子」もそうだったけど、ほんのちょっとのキッカケと、浅はかな考えで犯罪に足を突っ込んでしまう危うさが恐ろしい。
だから「愚か者」なんだろうな。
グロイ描写もあったので、映画がどうなっているのか、怖いけど見に行ってみたい…

