Holiday Gift & Holiday Tradition | レイコさんのWork Diary

Holiday Gift & Holiday Tradition

クリスマスもすぐそこ・・・ですね。 今日所用で五番街の繁華街へと出掛けたらホリデーショッピングの買い物客と観光客と人も車もものすごいことになっていました。毎年毎年のことですがこの街のクリスマスタイムは混雑を極めます。 住んでいる者としては複雑なのですが(^_^;) 

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今日は、その 『REIKOさんのニューヨークスタイル』に掲載されるコラムをご紹介♪この時期のニューヨーカー達のちょっとした悩みのタネ(?)を書いています(^_^)
 元々、 読売新聞「東京異聞」連載時に寄稿させていただいたものです。 


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Holiday Tradition


東京都心のデパートでのお歳暮売り場は今年も大変な混雑で、ピーク時には、三ケタの整理券が出るほどだったとか。ニューヨークに住み始めた当初、日本特有の儀礼的慣習からすっかり解放されると喜んでいたのだが、実際のところ、そうとも言えない現実に直面した。

 「お世話になったあの人へ、感謝を込めた贈り物――」

 そんな慣習が、ここニューヨークでもしっかりとあったのだ。「ホリデーチップ」がそのひとつ。チップ社会のアメリカならではの習慣で、日々世話になったり、何かしらのサービスを提供してくれている人々に、年末のご祝儀とばかり“金一封”を渡すというものだ。

 「ホリデーチップ」を渡すのは、例えばアパートメントの管理人、ドアマン、郵便配達員にはじまり、ベビーシッターや行きつけの美容師やネイリストにも。金額は様々だが、ドアマンなら最低20ドルくらいから、ビル住み込みの管理人には50―100ドルくらいが一般的だ。高級コンドミニアムなどでは、居住者に最低5000ドルのカンパを募り、従業員で山分けするというシステムのところもあるそうだ。

 私達夫婦の住むアパートにも二十四時間常駐のセキュリティー兼ドアマンや清掃係など、十人以上の常勤スタッフがいるため、全員にチップを渡していると相当の出費ではある。逆に、約二百世帯が住むこのアパートの管理人は…と考えると、かなりのビッグ・ボーナスになるはず。

 給料制で働くビルの従業員にチップを渡すというのは、何となく腑(ふ)に落ちないところもある。ただ、ホリデーチップの金額が翌年からのサービスに顕著に反映されるというのだから、ここは、郷に従うのが得策なのだろう。

これからまた一年間、旅行中の郵便物の管理や、来客時の取り次ぎなど、色々と世話にならなくてはならないのだから。

 大抵のニューヨーカーも、このホリデーチップの出費には懐を痛めながら、“Holiday Tradition(ホリデーの慣習)”だと割り切っているようだ。