5月15日までロックダウンが延びました。
毎年メモリアルデー(5月の最終月曜の祝日)ウィークエンドが海開きなのですが、今年は海を開かない・禁止するという方向だそうです。
2週間くらいずつロックダウンは延びていて、これはこっちの文化としてはしかたないかな。
5月の20日前後は大学の卒業式シーズンなので、「収束に向かっている」と言っている以上、今の段階では卒業式をキャンセルするのは言い渡しきれないんだと思います。
在学生はやきもきしてるんだろうな・・・。
学生たちは5月までしか寮やアパートを借りてないことがほとんどですし、寮生に限って言えばすでに追い出されてしまっている可能性があるので、卒業式が流れてしまうと、とても可哀想です。
とは言え、今の状況で卒業式を開催というのは難しいでしょうね。。。
ZoomやYouTubeを使ったリモート卒業式になるのではないか、と言われているみたいです。
切ないなぁ・・・。
ここ数日の領事館からの報告メールから抜粋
【新型コロナウイルスの感染者数及び死者数に関する最新情報】4月14日
在ニューヨーク日本国総領事館調べ ( )内は前日の数
○ニューヨーク州: 感染者数 202,208名(195,031名)
死者数 10,834名(10,056名)
○ニューヨーク市のみ: 感染者数 110,425名(106,763名)
死者数 7,690名(7,154名)
【新型コロナウイルスの感染者数及び死者数に関する最新情報】4月15日
在ニューヨーク日本国総領事館調べ
○ニューヨーク州: 感染者数 213,779名
死者数 11,586名
○ニューヨーク市のみ: 感染者数 118,302名
死者数 8,215名
【新型コロナウイルスの感染者数及び死者数に関する最新情報】4月16日
在ニューヨーク日本国総領事館調べ
○ニューヨーク州: 感染者数 222,284名
死者数 12,192名
○ニューヨーク市のみ: 感染者数 123,146名
死者数 8,632名
【NY州政府による措置ポイント】
◎NY PAUSEの5月15日までの延長及び外出時のマスク等の着用義務化
・本4月16日,NY州において,必要不可欠な業種を除き原則として在宅勤務を実施すること,他者と距離を取ること,できる限り公共交通機関を使用しないことなどを定めたNew York PAUSE政策が5月15日まで延長されることが発表されました。また,学校の休校も5月15日まで延長されます。NY州にお住まいの方は引き続き不要不急の外出を避けるようにしてください。
・昨日クオモNY州知事が発表した,他者と一定の距離を取りにくい公共の場所(例:電車,バスの車内,Uberの車内)でのマスクの着用(又は口と鼻を衣類で隠すこと)を義務化する行政命令は,3歳以上の方を対象に明4月17日(金)午後8時から発効します。違反に対する罰則は規定されていません。NY州にお住まいの方はご承知おきください。
◎(NY州)クオモ知事のメッセージ
・本4月16日にクオモNY州知事が発信したメッセージの一部は以下のとおりです。
- 引き続き,一日あたりの純入院者数(入院者数-退院者数),集中治療室の純患者数,挿管処置を受けた純患者数,3日間の純入院者数はそれぞれマイナスとなっており,私たちは感染拡大をコントロールできている。一方,死者数は606人(計12192人)と前日までと比べて減少したが依然として高い値であるし,毎日約2000人が入院しており大変残念である。
- NY PAUSEを解除するための計画
・ワクチンが開発されるのは12か月後から18か月後と想定されており,それまでは医学的な治療を強化した上で,(1)感染率をコントロールし,(2)ヘルスケアシステムを強化し,(3)検査と追跡を行うことが肝要。
・段階的に「新たな常態(New Normal)」に戻るためには, (1)ビジネス又は製品がどれだけ必要不可欠か,(2) 当該ビジネスの職場における従業員の感染リスク,の2つの基準を用いて判断することになろう。
・同時に,このためには他の州と連携を進める必要がある。さらに,再開したとしても職場環境について再考する必要がある。どのように通勤するのか,職場ではどうやって他者と一定の距離を取るのか,どのように顧客と接していくのかを考えなければならない。
- 感染率のコントロールについて,入院者の割合では十分ではない。入院するのは深刻な症状となった者だけであり感染者の全体像を見ているわけではない。また,今までの過去のモデルは高い感染率に基づいて算出しており,そのため実際の値より高くなっていた。
- そこで,感染率を測る指標として,「1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを表す基本再生産数(Ro)」に注目する。この数字が1未満になると感染は縮小していくが,1以上であれば拡大していく。ダイヤモンドプリンセス号は2.2,1918年のスペイン風邪は1.4-2.8,NY州の拡大期も1.4-1.8であった。現在の武漢は0.3であり,現時点のNY州は0.9である。しかし,これは,誤差があり0.9-1.2の範囲であることから,今後,定常的に1未満とするためにこれまで機能してきているNY PAUSEを5月15日まで延長する。また,昨日発表したとおり,他者と一定の距離を取ることが難しい公共交通機関(電車内,バス内,Uber内)などでのマスク等の着用を義務付ける。
- ヘルスケアシステムの強化について,引き続き柔軟に医療器具を配置するとともに,戦略的に個人防護具の在庫を増やす。また,人工呼吸器を必要としているニュージャージー州に100台の人工呼吸器を提供する。
- 検査について,NY州はひと月で50万検査と米国で最も実施しているが,それでも1900万人の州民,900万人の労働者にとっては十分ではないので,連邦政府の協力が重要となる。
◎(NY市)デブラシオ市長のメッセージ
・本4月16日にデブラシオNY市長が発信したメッセージの一部は以下のとおりです。
- 4月14日の一日あたり入院者は386人(4月13日は370人),ICU入院者数は887人(同868人),陽性率は市全体で55%(同53%)と全指標で増加した。引き続き,感染拡大防止のための行動を継続してほしい。感染の拡大を抑え込むために,今夏のビーチなどでのアウトドア活動にはあまり期待を持たないでほしい。
- 2021年度予算(20年7月1日から21年6月30日)は893億ドルを予定しており,引き続きNY市民には優先順位の高い(1)健康,(2)安全,(3)食事,(4)シェルター(屋根)を確保する。一方,今次パンデミックにより74億ドルの減収が見込まれることから,歳出削減も実施する。具体的には,歳出削減のために屋外プールなどを閉鎖する。また,NYには860万人が住んでいるが,連邦政府の2.2兆ドル規模の経済政策でNY市に割り当てられたのは14億ドルだけである。大統領には今後さらなる援助をお願いしたい。
- 感染者が多いコミュニティでの拡大を防止するため,家族が多いなどの理由によって家庭内で他者と一定の距離を取ることが難しい市民や自宅隔離を徹底できない市民に対して,ホテルの部屋1万1000部屋を確保する。4月22日から開始するので,希望者はNYC H+H,地域の病院等から紹介状を入手してほしい。
- 刑務所内での感染拡大防止の観点から受刑者を釈放してきており,3月には5447名だった受刑者は,現在は4000名を下回り1946年以来の低水準となっている。もちろん,釈放後に監視を行っているので安心してほしい。