ロビン・ウィリアムスが主演のコメディ映画 ミセス・ダウトがミュージカル化されました。プレビュー公演を観劇する機会があったのですが、その翌日よりコロナウイルスによりブロードウェイのショーが全て中止になったので、いったんクローズする前の最後の公演を観た事になりました。


 “男性が女性に化け、それがバレるかバレないか、そして化けていると知らない相手から思いがけず好意を抱かれてしまい葛藤する”などの要素において、ミセス・ダウトはつくづくダスティン・ホフマン主演のTootsie/トッツィーと似ていますね(トッツィーの方が先に作られていますが)。トッツィーも昨年にミュージカル化されましたが、映画から舞台への移植の自然さ、刈り込みの上手さ、という点においてはミセス・ダウトの方がうまく行っていたように思います。トッツィーの場合、元になった映画の良さやメッセージが希釈されてしまっていたように感じましたが、ミセス・ダウトの場合、同じくドタバタ喜劇ながら、家族の絆というテーマも浮かび上がる演出になっていました。


ダニエルという主人公がミセス・ダウトに変身するシーンは、衣装だけでなく顔(メイクや髪型)も観客の前でクイックチェンジするのですが、最初の数回は見る方もその速さやアクロバティックさに引き込まれるのですが、話の展開上それが執拗に繰り返され(数えていませんが、全部で恐らく20回近くあるかも)、回数を重ねる毎にその“ありがたみ”みたいなものが失われていくように思いました。あと、ミセス・ダウトの特殊メイク(というのでしょうか)が、ロビン・ウィリアムスが映画でやったような生身の人間さ、中年女性の愛嬌さが薄いように感じられました。これは映画と舞台の違いで、技術的に仕方ないのかもしれませんが。。。マーケティング上の戦略かと思いますが、ミセス•ダウトの顔の写真はポスターやホームページにも出ていませんね(変身後の姿は見てのお楽しみという事だけでなく、アップではちょっと怖い感じなのかも。。。)
 

その他、少し冗長に感じるシーンもありましたが、まだプレビュー中ですのでオフィシャル・オープンまでに色々と改変されると良いなと思います。