公開するの忘れてましたが、前記事の日本からのEMSつながりです。
実は、大したことじゃないんだけど、スペインの郵便局で軽くモメまして。これも異文化あるある体験ということで残しておきます
そういうのが嫌いな方はスルーしてくださいませ。←しかも長文です
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封書がマドリードに着いた翌日のこと。
EMSは追跡できるので、今回はスペインのCorreos と日本の郵便局、両方のサイトをチェックしていました。
サイトへの反映はスペインの方が早くて、マドリードに着いていることは着いた当日に判明していた。
でも、日本を出るまでに3日かかっていたので、スペイン国内もそれくらいかかるのかなーなんて漠然と思ってました。
が、
マドリード到着の翌朝、送り状に書いてあった相方の携帯に連絡が。封書が届いてるけど、配達する場所がわからないらしい。
相方から、
〇〇通りの〇〇郵便局のわきに入口がある、CARTERÍA(配達部隊?)
まで取りに行きなはれ、とwhatsappで連絡が来た。
↑
CARTERÍA はしっかり大文字で。
「看板とかないらしいから、わからない時は郵便局で聞けってさー」
と電話もかかってきた。
なんだ、マドリードから1日で着いたじゃん♪
とるんるん。
ちょうど発送するものがあったので、すぐに郵便局へ。
そこでまずは発送を完了。で、(よせばいいのに)世間話のつもりで窓口のおねーさんに言ってみた。
「日本からEMSが届いてると今朝電話もらったんですが、CARTERÍA にあるんですって。
CARTERÍA って、この辺にあるの?」
おねーさん、キョトンとしてる。
「ほら、EMSですよ、日本からの。スペインでも郵便局の扱いですよね?」
妹から追跡番号を知らせるために送られてきていた、送り状の写真を見せると、
「ちょっとバーコードみせて」
バーコードをピピっとスキャン。
そして、
「これまだマドリードですよ。ここにはありません」
へ?
「いや、それがですね、『うちに届けに来たけど場所がわからない』と今朝電話があったんです。スペイン人の相方が受けたんですけど。
そして、ここのすぐそばのCARTERÍA に受け取りに行けと言われて来たんです。
マドリードから、そんな電話かかってこないと思いません?」
私のスペイン語がわかりにくいのかと思って、
相方からのメッセージを開いて見せることまでした。
でも、おねーさん、
「とにかく私はこれ以上、何もできません。
荷物はマドリード。ここにはありません」
出た。知らぬ存ぜぬ
相方のwhatsapp見てもわからないなんて、もしかしてスペイン人じゃないの?いや、見てもわからないんじゃなくて、見てないからね、そもそもが。
受けとりたいので、心を静めて言葉を選びながら言ってみる。
「この窓口にないことはわかってます。
私はただ、CARTERÍA の場所が知りたいんです」
それでもおねーさん、もう何もできないと繰り返すばかり。
役立たず
頭に浮かぶのはこの言葉だけですよ。
ムカッとしたけど、役立たずってスペイン語でなんというのかとっさに思い出せず、二重に腹立たしい思いをした。←思い出せても言わないけど
何をいってもムダなので、その場を立ち去り車に向かおうとしていると、郵便配達のバイクが帰ってきた!
バイクをおりた男性を迷わずつかまえる。
「すみませーん、
配達できない封書が届いてると電話があって、CARTERÍA という場所を探してるんですが、ご存じありません?」
「えー?郵便局から電話があったの?う~ん、わからないけど・・・・・・。
ちょっと中の人に聞いてみるよ。そこで待ってて」
「ありがとう」
初めて『自分はわからないけど、人に聞いてみる』と、一歩前進!
ものの一分で帰ってきた男性、
「この中にあるってさ!いっしょにおいで!」
「わあー、よかったー、ありがとう!」
「どういたしまして!」
ていうか、バイクのあの人、自分の働いてるところの名称を知らなかったのかな という疑問は置いといてヘヘ
窓口の人によると、うちの入口がわかりにくくかったらしい。←国際郵便ではたまにあり、大抵電話がかかってくる
でも、とにかくバイクの男性とCARTERIAの人が笑顔で感じがよかったこと、そして無事に届いたのがうれしくて、何度もありがとうありがとうと言っちゃった
ちなみに、CARTERÍAは、郵便局の本当にすぐ隣。
しかも、建物の内部で郵便局の窓口とつながっていて、さっきのおねーさんがドアの先に見えていた。5メートルも離れてない。
サインして封書を受け取り車に戻りかけたけど、ふと心が動き、再び郵便局に入った。
窓口に待ってる人がいないのを確認して、おねーさんの前に立ち受け取った封書を見せる。
「これ、やっぱりマドリードじゃなくて、
ここに着いてました。
ほら、あのドアの向こうのデスク、あそこにありましたよ。
そこがCARTERÍAだったみたい」
クレームに聞こえないよう、届いてうれしいことだけ全面に出して、
「届いてよかったー、ありがとう!」
と笑顔でお礼すら言ってみた。
最初はきまり悪そうにしていたおねーさん、クレームじゃないのがわかると、
「端末に出ないことはわからないから・・・・・・
でも、あってよかったね」
と表情を緩めた。
はあ、一件落着。
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普段からこういうことはよくあるんだけど、すごくエネルギーを消耗する。
日本の会社でこういうことがあったら、このあと、自分だけじゃなく周囲が同じ間違いをおかさないようちゃんと情報共有されていたもの。
少なくとも、今回のケースだと私なら「追跡情報の更新には時差がある」「CARTERÍAはそこ」くらいは窓口のみなさんに流したと思う。たったこれだけのことだよね。
でも、ここでは、きっと郵便局のこの人も隣の窓口のあの人も、
「次は間違えないようにしよう」
なんて考えもしないし、なにが起こっても次の瞬間に忘れてるんでしょうね。
あっそ。
で終わり。
そして、次に同じことが起こっても、
「ここにはない、私はこれ以上何もできない、マドリードにある」
と言うのに違いない。
もちろん決して日本のやり方だけがベストとは思わないし、スペインでみんながこうだというわけではないけど、こんな傾向の人が多いんだよね。
まあ、これも個性かな?
ただ、
スペインの名誉ため
声を大にして言いますが、
どーしようもない人を補って
あまりあるいい人も、
スペインにはたくさんいる!
もう怒ってんだかかばいたいんだか、自分でもよくわかりませんがそんなこんなで、何年住んでも国民性(のようなもの)の違いを感じております。
みなさんも、スペイン着の郵便物にはご注意を
長い文章、読んでくださってありがとうございました