留学生の意見交換のサイトには、大学で出来た友人はアジア諸国、南米などからの留学生ばかりで、いわゆるアメリカ生まれのアメリカ人の友人はできなかったという書き込みがあった。アメリカ人の友人が出来ないとはよく聞く話だ。
それは他の国の移民や留学生も同じらしい。2003年2月21日の朝日新聞「海外移民の映画インドでヒット」には、「ベッカムに恋して」「アメリカン・デ シ」などの「ヒングリッシュ映画」に描かれる、英米に移住して西洋の白人社会と、保守的なインドの伝統文化のはざまで悩む同胞の姿に共感するインド系のコ メントがある。その1人、オーストラリアに住む移民2世の会社員が「白人社会に溶け込んだつもりでも、就職では白人が優先」と言えば、ニューデリーで働 く、米国のビジネススクールを卒業したシーク教徒もまた、ターバンのせいで白人の友人ができなかったと言う。彼らは何も白人を崇拝している訳ではない。 せっかく外国にいるのだからその国の人と知り合ういいチャンスなのに人種と文化のハードルがそれを妨げていると言いたいのだ。
アメリカ にいさえすればアメリカ人の友人が出来ると思うのは大きな間違いである。女性の場合ならデートをしようと寄ってくる男性はいるが、同性となると、アニメや 日本文化に興味があるとか、よっぽどでなければあちらからは寄って来ない。寄って来たとしても、アメリカにはアメリカの行動規範やサインランゲージがあ る。それらを知らず、アメリカ人なら誰でも知っている事を知らなかったりすると付き合いにくいと思われたり避けられたりする事がある。これは何もアメリカ に限った事ではない。日本でも、あまり男性に対してズバズバと物を言ってはならないというような暗黙の期待される行動規範があり、それに反すればやはり 「変わった人」として見られてしまう。私が日本で外国人と付き合う際でも、絶対に日本文化を受け入れられない人がいたり、いつまで経っても日本の交通シス テムを覚えず、待ち合わせの際には非常に気を使い観光ガイド役に仕立てられて最後には疲れ果ててしまうなどの経験から付き合いが疎遠になった人も多い。ア メリカにいる当時は(なぜアメリカ人の友達が出来ないのだろう)と思ったが、外国で友人ができないのはアメリカに限らないのだ。
とま れ、アメリカ人の友人が出来ないと言う移民/留学生が多い理由を私なりに考えてみると、文化と言葉の壁もさる事ながら、アメリカへの強い興味を抱く日本人 は多いのに、日本を地球儀で探せないアメリカ人がいるほどで、日本への強い興味を抱くアメリカ人が極端に少ないからではないか。寂しいけれどそういう現実 を知った上で友人を獲得できるよう努力すべきだと思う。









