ニューヨークでアパートを探したり、中古品を売ったりするのは私が住んでいた時代は大変だった。
ロウアー・イーストサイドのアパートからカーネギーホール近くのジャパン・ソサエティまで行かなければいけなかった。あそこの掲示版の前で物ほしそうな顔をして掲示版に見入っていたのは私です(笑い)。
電気釜が欲しくてブロンクスにまで引き取りに行った事がある。もらっておいて文句を言うのも何だが、スィッチに不具合があって針金で固定したオンボロだった。
今はサンライズマートなどの掲示板にも張り紙はあるが、何といってもインターネットが強い。ネット上の掲示板で日本にいながらにしてニューヨークのアパートを探すことも可能になった。
数年前までニューヨークには『アメリカ110番』という電話情報サービスがあったそうで、これがなくなる際には日本人たちはこれからどうやって情報を得たらいいのかという声もあったという。心配には及ばなかった
訳だ。
現在のニューヨークに住む日本人は恵まれている。国際電話ひとつ取っても、私の時代には滅多な事ではかけられなかった。大変高価だったからだ。4年住んでいて日本に電話したことは1度あるかないかだろう。
今ならNYも東京23区内も電話料金はそう変わらない。パソコンを持っていない国内の友人の方がかえって電話代が高くておいそれとは電話できない。不思議な世の中になったものだ。
追記
NYに60年代から住んでいる友人からのメッセージをご紹介する。
「70年に日本に国際電話をしたらつなるまで1時間以上かかった。料金は覚えていないけど、ものすごく高かったのだけは確か。今から15年ぐらい前だって、日本にしょっちゅう電話してひと月1600ドルもした。今の
料金からすれば嘘みたいな話だね」