夏だ。
水色が強制的にぶちまけられた世界で私は影を作ってる
20歳の夏休み。
23才の夏休みを引っ提げて23才の夏休みと大差ない毎日に流される
ガラスが割れた。
ガラスって、粉々になると修復不可能だよね、わかってる。だから見ていて辛くなるんだこの破片をみてると。破片になっても光は反射し続ける。自身は壊れようが照らし続ける。
遠い夏の記憶 波打ち際かき氷
あの浮き輪
肺活量の少ない私は浮き輪を膨らますのに手こずった。大きな手で浮き輪を掴みあげ浮き輪の形を作り出したのは、私ではない
大切にしたい記憶がある
それ以上に消したい、消えない記憶がある
太陽の眩しく、波が足許をすくうあの記憶はじわじわと首を締め付ける記憶に追いやられて浮遊を始める
原色の記憶がパステルカラーに染められていく
黄色い向日葵の、ネックレス
三つ編みの少女
あの少女に問いたい
将来、どんな姿になっていたいかな。
幸せになってると思うかな。
あの少女の笑顔を、直視できない私がここにいるのだ
