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うちのCL500、予定より早く艤装が完了したのでちょっと乗ってみました。
いつもの山道を往復150kmくらい走って、ブレーキとエンジンとタイアのあたりをつけてきた感じです。
このエントリでは、総運用距離150km時点でのCL500の感想を書きます。

 

・ハンドリング
いちばん大切な点です。
60kmくらい走ってだいたい各部のあたりがついてからの感想です。
乗り出し直後の感想と大きくは変わらず、ふつうに乗っているととてもすなおな印象です。前後輪が均等にころがって走っていく的な。
ここからすこしペースをあげると前輪が大回りする感じになってきて、おっかなびっくり旋回になってしまいました。
そこで、上体を前傾させて肘を張り出すような姿勢をとりコーナへ積極的に飛び込みつつ腕力で舵角をつけることを念頭に乗るようにしたらまたすなおな旋回をするようになりました。
加速旋回においては、背筋を伸ばして上体の荷重をシート越しに後輪の接地点にすべてあずける感じにするといい感じに後輪の旋回力を引き出せます。
前世紀のオフロードバイク誌で連載されていた「渡辺明のベストテク」でいうところのBのベクトルというやつなんですが、誰も覚えていませんね。

 

・タイア
いまどきのラジアルとは思えない昔ながらのツーリングタイアのグリップ感でした。
ねばつきはないけどしつこく貼り付く感じもありません。ただ転がっていくだけです。
まあ砂利道も走れる系のドライグリップを重視しないタイアなのでこんなもんなのでしょう。
接地面(トレッド)剛性がそこそこだからなのか、ゆるく乗ってるだけなのにけっこう端の方まで路面に触れるみたいです。

 

・エンジン
「余裕のトルクで軽快に加速する」という印象です。
はじめのうちはなんとなくがさつな回り方でトルクもごつごつしていたのですが、あたりがついてからは排気量のわりに押し出しが強くない、軽くてフレンドリな回り方になった気がします。
振動はありますが重々しくないので気になりません。
ただ、ラジエータの冷却ファンが回り始めると猛烈に暑くなってやってられません。排気量のわりにラジエータが小さすぎるんじゃないかとも思えます。

 

・ブレーキ
あたりがつくまでは盛大に空走します。あたりをつけるために故意に強めな制動操作をした結果、走行50kmくらいでいい感じになってきました。
とくにリアはふだん使わないだけにあたりがつきにくいので、ブレーキペダルが路面に接触するいきおいでがっつり踏みまくりました。
あたりがついてからは前後ともに扱いやすく充分な制動力を得られるようになりました。
このあたりのつきにくさ、ブレーキパッドがレジン系なんじゃないのかと疑うレベルです。いまどきの焼結金属(シンタードメタル)系ならここまで手がかかることはないと思うんですけど。
あと、フロントサスペンションが激しく伸縮するのもあって絶対的制動力はたいしたことがないのでそのつもりで運転する必要があります。

 

・サスペンション
ふわふわしている感じがなくもないんですが、きちんと抑え込んで乗れば充分な性能を発揮します。
おっかなびっくり漫然と運転しているとフロントサスペンションの動きが落ち着かない感じでしたが、各部のあたりがついてからはきっちり加減速旋回して荷重を与えたので頼りない感じはなくなりました。
剛性感もそこそこあって、車体とエンジンには充分にみあったサスペンションなんじゃないかなと思います。

 

・洗車
おろしたてのバイクってやたらホコリを呼ぶ気がします。
各部品の表面に保護だか離型剤だかの油がうっすら残っていて、これにホコリがくっつく感じです。
なんか気持ち悪いので、帰ってからすぐ洗車してワックスというかコーティングをかけておきました。
あと、新品のドライヴチェーンは防錆用の油がギッタギタに塗布されているのですが、うちのCL500は販売店さんがざっくり拭き取ってくださっていました。これ、そのままだと車体を汚すわ動作抵抗になるわでろくでもないのです。さすがはホンダドリーム。