うちのCL500、順調に走行距離を伸ばしておりますがまだまだ自由自在に操れるところまでは到達しておりません。

 

今回は、僕がやっているバイクの洗車の方法について書きます。
内容的にはバカジャネーノ的やりすぎレベルだと思いますが、昨今の「拭くだけ手入れ」になっとくがいかないのでせめてもの抵抗をいたします。

 

洗車の手順は以下です。
  1. バケツに台所用中性洗剤を濃いめに溶く※バケツに1/3くらい。量は車格に応じて調整する
  2. 車体にまんべんなく「軽く」水をかける※洗車場や家電品にある高圧洗車は問題がある
  3. マイクロファイバ手袋を両手に着けて洗剤水溶液にひたし隅々まで撫でるように洗い、こまめに水で流す。
  4. ざっと水分が切れるまで放置する。
  5. コーティング剤を少量吹き付けたマイクロファイバクロスで隅々まで拭き上げる
  6. きれいになった自分のバイクを眺めてニヤニヤする。
使うものは以下です。
  • 台所用中性洗剤:バイクを傷めず油汚れによく効きます。弱アルカリで油に強いP&Gさんジョイがおすすめ。
  • マイクロファイバ手袋:100円ショップの掃除用品売り場にあるやつです。こんな感じの。傷をつけずに隅々まで洗えます。
  • ワコーズさん製バリアスコート:素人向けコーティング剤の定番です。なんでもいいんですが、入手性のよさでずっと使っています。
ひととおりこの作業をやるとだいたい2時間くらいかかります。僕はこれを乗るたびにやっているので年間だと数十回になります。
ただ、2回めからはバリアスコート効果で汚れがつきにくくなるので作業がちょっと楽になります。

 

気をつけたいのは水のかけ方です。高圧洗車は水が入ってはいけない場所に浸水して油分を流してしまい故障の原因になるので、水道の水を散水ノズルとかを使ってかけます。
以前オフロードバイクに乗っていたとき泥を落とすために高圧洗車しまくっていたらステアリングステムベアリングが錆びついてしまいひどい目に遭いました。

 

たっぷりの水をかけることも重要です。走っていると車体の思わぬところまで砂や葉っぱや虫が入り込むので、そういうのをきれいに洗い流すためにしっかり水をかけます。
この種の異物がたまるとバイクの可動部分の動きが悪くなって不調の原因になります。
洗車後は風を通してバイク全体を乾燥させてからカバーをかけます。

 

冬場の融雪剤がまかれた路面や海辺を走ったあとは要注意です。
下回りなどに塩分が付くとアルミ系合金は白く粉を吹くし鉄系合金は赤錆まみれになります。
チェーンなどはひとたまりもありません。カラーチェーンであってもローラは鋼鉄むき出しだからです。
塩分が付着した可能性があるときは、寒くても下回りを中心に水をかけて洗い流しておくと安心です。

 

なぜ水をかけることに固執するのか、ですが、これは個人的な考えによります。
クルマならガラスコーティングさえしていれば拭くだけできれいになるのに、なぜ?と感じられるかたが大半でしょう。

 

バイクはクルマではないのです。
クルマは可動部分の大半が露出していません。露出部分もラバーブーツで保護されています。
汚れはボディや車内の見えるところにしかつかず、機能上の問題は起こりません。
ところがバイクは機構部分がどこもむき出しです。雨風や砂ホコリ、塩分や虫が容赦なく奥深くまで可動部分に叩きつけられます。
そういう異物を取り除かないことには、バイクの好調を保つことはできないと思うのです。

 

同じ理由で、カバーなしの雨ざらし保管もよろしくありません。可動部分の油脂分が雨で流れ、むき出しの機構部分や端子に水が入って腐食が進みます。みため優先の外装塗膜はクルマほどの紫外線耐性はありません。
雨は弱酸性の腐食性液体であることを忘れてはならないのです。

 

てなわけで、バイクを長く美しく乗り続けるには、水を使った洗車と車体カバーが必須なのです。