両方とも最高速度が気になるようなバイクではありませんが、この変更がじっさいの性能にどのように影響しているのか、かんたんに計算してみました。
比較対象をCL500とRebel500とこれらの原型となったCB500Fとして、6速で最大出力回転数まで回した場合の速度は以下のとおりになります。
なお、各数値はBikeBrosさんのデータベースから引用しています。
車種 | 1次減速比 | 2次減速比 | 6速減速比 | タイア外径(m) | 最大出力回転数(rpm) | 最大出力時速度(km/h) |
CL500 | 2.029 | 2.733 | 1.042 | 0.642 | 8500 | 178 |
Rebel500 | 同上 | 2.666 | 同上 | 0.651 | 8500 | 185 |
CB500F | 同上 | 2.733 | 同上 | 0.627 | 8600 | 176 |
じっさいの走行時には、推進力(余剰トルク)が走行抵抗に負けるので最大出力回転数まではひっぱれません。
そのうえで各数値をながめると、以下のことが解ると思います。
- CL500はRebel比でダッシュ力を強調したとかホンダさんはいっているが、2次減速比をCB500Fとおなじに戻しただけ。
- Rebel500はかなりの「ハイギヤード」仕様。低回転でゆったり楽しむ設定であって最高速は捨てている。
- CB500Fは8600rpmまで回るがタイア外径がちいさく最高速はCL500と大差ない。※CB500Xも同一値
数字で比較したら思ったほどの差がなくておもしろくありませんでした。おそまつ。
2024年1月17日追記:
Web検索で「最高速」としておいでになるかたがいらっしゃるので、私見を追記しておきます。
高速道路で常識的な範囲で加速した結果からの推測ですが、CL500の最高速度は実測で160-170km/hだと思います。
速度計上だと180km/hくらいでしょうか。
Ninja400が172kgの48馬力で実測180km/hが可能であったことから考えても、192kgの46馬力であるCL500は空力的な不利もありますしまあそんなところだと思います。
憶測の値なのでお役に立てるか不安ですが、ご参考になればさいわいです。