鬼滅の刃 150話ネタバレ含む感想と妄想。 | 職業は女です.

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鬼滅の刃のネタバレを含みますので苦手な方はご注意くださいね。
ネタバレは平気さ!と言い切れる方以外は、全力ダッシュで回れ右して下さいね。
なお、台詞などは正確には書いておりません。ちゃんとした臨場感は本誌にてキラキラ















猗窩座戦の続きです。



いいですか?
肝からいきますよ。








覚悟してくださいね?






なんと!!









義勇さんに痣が発現しましたー!!!キラキラ


極力刀は抜きたくないし、誰かれ構わず娯楽として手合わせするのも好きじゃないと義勇さん。

それでも自分が圧倒される強者と出会い、短時間で感覚が練磨されたと。
閉じていた感覚が叩き起こされ、限り限りの命の奪い合いが実力を伸ばすのかを理解したとのこと。
痣が発現したことに義勇さん自身が気がついているのか判りませんが、炭治郎が驚いています。
痣が発現したことで義勇さんの速度が上がりますが、猗窩座は直ぐに順応した様子。
(ちょ、炭治郎今の内に手紙を…!千寿郎クンからの手紙を……!)
しかし炭治郎、長期戦になれば永遠に体力が続かないことで不利になると考えます。
早くしないと珠世さんも危ないと焦る中で落ち着けと自分に言い聞かせます。

思考を放棄せず、"なぜ"猗窩座の攻撃が磁石のように正確なのか理由を考えます。
杏寿郎と戦った時、猗窩座が言っていた台詞にヒントがありました。

「その闘気 練り上げられている 至高の領域に近い」

フォロワーさんが読み返してみたと言われていたので、私も読み返してみました。
リアルタイムで読んでた時は気にしてなかったんですけど、杏寿郎の闘気が目立ってましたけど、僅かに炭治郎にもそのようなオーラ(?)が。
あれが猗窩座に見える"闘気"なのかも知れません。

闘気ってなんだ?と考える炭治郎。伊之助との会話を思い出します。
炭治郎の凄いところは、考えることを放棄しないことと、人の話をちゃんと聞いていて覚えているところですよね。
凄いコ照れピンクハート
成長が早いはずです。

妓夫太郎との戦いの後でしょうか。
伊之助は「ヒリヒリすんだよな。敵が狙ってくるところは」と言っています。
「後ろからだったのに凄いなあ」と炭治郎に褒められた伊之助。
ほっぺた(と言っても猪の被り物ですが)に○マークを出して得意気です。
「俺は人より体の皮が強いから、後ろからでも誰かが見てればわかるぜ」

「やってみせてくれよ」

「へへへへ、いいぜ」

炭治郎がじーっと伊之助の背中を見ていると「右肩見てるだろ!」とズバリ当ててしまいます。

炭治郎が鼻が利くように、伊之助は研ぎ澄ました肌の感覚で目に見えないものを感知していたことを思い出します。

伊之助と炭治郎の会話はまだ続き、逆に殺気とか害意のない奴には気がつきにくいのだと伊之助。

「あのチビ婆!」と伊之助。

藤の花の家紋の家のお婆さんはいつの間にか、にぎり飯を持って自分の後ろに座っていたのだと語ります。

「婆なんて言っちゃだめだ。おばあさん!」と叱る炭治郎に「ババーさん!」と返す伊之助。
殺気を出さずに近づければ気がつかれないので殺せない奴はいないと言う伊之助。

「殺気を出さずに鬼を殺すのは不可能だと思うよ」

「殺気の込もってないへろへろの一撃じゃ鬼の硬い頸は斬れねぇよな」と伊之助。

このような会話から、猗窩座の言う闘気と殺気との相違に気付きます。
戦おうとする意思、もしくは鍛錬した時間、炭治郎の嗅覚による予知動作、猗窩座の羅針盤を狂わせる方法はないかと思考します。
ハッと我に返った炭治郎はヒノカミ神楽で攻撃に入りますが、猗窩座は左手で受け止めて「胴ががら空きだぞ炭治郎!!」と右腕で攻撃を。
入るかに思えましたが、辛くも避ける炭治郎。

闘気・磁石・羅針盤・感知・殺気・不可能・至高の領域。

そうか、あれだ。


と何かに気がついた様子、果たしてー?


そうかあれだ。


ってどれだよーーー(泣)

これだけワード出されても判んないです。
いや、ホント。
羅針盤は強力な磁気で狂わせることが出来るものですけども、猗窩座の出す羅針盤って現物の羅針盤じゃないじゃないですか。
どうするの?
どうやるの?

急ごしらえでミステリーハンターのように考えてみましたけど………。

「人為的にバミューダトライアングルでも作る?」くらいしか思いつきません。


絶対に思考を放棄するな。

己を鼓舞せよ。


ごめん、無理!!
私ってば凄くないコえー
成長しないはずですハートブレイク


一刻も早く千寿郎クンの手紙読んで欲しいですもの。
義勇さんの痣発現で、残された痣の枠は残り1人となるのでしょうか。
5人と明言されたわけじゃないですけど描写としては5人なんですよねえ……。
うーん………。
それし、気になるのが痣の発現の条件が、無一郎の言ってた身体的条件だけなのか不明ですし。
無一郎は「父は炭治郎と同じ赤い瞳の人だった」と心理描写で言ってましたけど、瞳だけで判定すれば無一郎のお父さんって竃門家と血縁関係にないと言えないような気もしますし、じゃあ蜜璃ちゃんとも血縁関係があるかと言えばないような気もします。

つまり血筋は関係ない………?

でも炭治郎が父親から託された耳飾りと神楽は、推測すれば炭吉時代から竈門家が引き継いできた"約束"のはずで、瞳判定するなら"炭吉"ではなく"すやこさん"の側ですよね。炭吉は顔立ちが炭治郎なだけで瞳は違うハズ。

関係ないけど、すやこさんの「お侍さまの刀って戦う時だけ赤くなるのねえ」「とっても綺麗ですねえ」って喋り方、可愛らしくてスゴク好きキラキラです。
でも道端で寝たらいかんよ、すやこさん。





〈妄想開始〉





時はー炭吉時代ー。


炭焼きの仕事は想像していたより重労働だった。
材料となる木を切出しておかなければならないし、塩梅良く配置して焼かねば上質な炭とならない。
すやこの生家、竈門家が火の神に捧げるための神楽を舞うのもわかる。
総て火の神次第ならば、自分も祈ろう。
人々の暮らしに欠かせない炭を作ることは炭吉にとってもはや有意義な仕事だった。

ああ、そうだと炭吉は腰の手ぬぐいで炭で汚れた頬を拭った。

もう昼時ではないかと気がついたのだ。
すやこは子を産んでくれたばかりでいつもにも増してよく眠る。

あの方はまだいてくれるだろうか。

懐妊中の妻と自分を守ってくださった、黒刀の剣士は。
しがない炭焼きの生業では贅沢などさせて差し上げられないが、せめて我が家に滞在してくださっている間は養生していて欲しい。
炭吉は握り飯を作ると、温かい茶を淹れ、縁側へと向かう。

いた。
どうやらすやこは眠ってしまったようで、剣士が赤子を抱いてくれている。


「すみませんね。妻はまた眠ってしまったようで……」

炭吉は握り飯と茶を薦め剣士の腕から赤子を受け取った。

「茶を頂いたら、私はここを出ていく」


聞きたくない言葉だった。
いつまでもタダ飯を食うのは忍びないと剣士は言うが、伝承でしかないと思っていた"鬼"が現れた時、自分だけの力ではきっと身重の妻を守れなかった。

この方がいてくださらなければ、子も産まれなかったに違いないのだ。
お礼にもなりませんが…と、是非、竈門家に伝わる神楽を見て欲しいと逗留を薦めたが、「見事な舞だ」と褒めて下さった。
「この舞をこの子も引き継いでゆくのだな。それはとても価値のあることだ」と、すやこの腕の中の腕の中の子を眺めていた。
その時にこの方がふと洩らしたことがある。
自分には後継者がいないと。

だったら……。

自分がこの方のことを語り継いでいけないだろうか。
そうすればいつの日か才ある剣士がこの方の意志を継ぐかもしれない。
そう申し出たが、黒刀の剣士には辞去されてしまった。


「炭吉、道を極めた者が辿り着く場所はいつも同じだ。必ず同じ場所に行き着く。私は大切なものを何一つ守れず、人生において為すべきことを為せなかった者だ。何の価値もない男なのだ」

何故ならー……。
人生において為すべきことは愛する者を守り抜くことなのだからーー…。

そのような心の声が聞こえた気がして炭吉は苦しかった。

どうか。
そんな悲しいことを言わないで欲しい。

炭吉は胸を痛めたが、黒刀の剣士を止める術はなく、またその理由も持ち合わせておらず、その背中を見送るしかなかったのだ。



「これは!偶然だ。日の剣士ではないか!是非また会いたいと渇望していたぞ!」

竈門家を去った日の剣士は、志を同じくする剣士、煉獄剣士と偶然再会してしまったのだ。
煉獄剣士は剣士仲間でも群を抜いて技に秀でており、無惨を憎む感情も他の者に引けを取らず、その為日の剣士は心に澱が沈むような憂苦を感じずにはいられないのだった。

「鬼舞辻無惨に会った時の話を訊かせてくれないか!我が炎の呼吸は、お主の呼吸から派生させて編み出した技だ!千載一遇、鬼舞辻に遭遇するような機会に恵まれれば、何か参考になるかもしれないからな!この赤き炎刀こそが鬼舞辻を焼き尽くす!!」

逃げられないと黒刀の剣士は嘆息した。

「…じつはお前にはまだ話しておらぬことがあった」

「なんだ」

「他の者…、水の剣士にも雷の剣士にも話しておらぬことだ」

「だから何だ」

「私は…鬼舞辻と遭遇し、この額の痣が発現した。家族を、子を、鬼舞辻に惨殺され我を失っていたからだ」

「そうとも!それこそが我らが鬼舞辻を滅殺せんとし、お館様の元に集いし理由ではないか!」

「痣が発現して以降、視力が低下している。技を使えば使うほど…強靭には成れるが、この両の目、もはや殆ど使い物にならなくなった」

「見えていないと言うのか……!それではどうやって鬼と戦っていると言うのだ?」

「これは他に痣が発現した者も同様のようだが、見えずとも視える。感じ取れる。鬼と対峙すればより鮮明に。だが、痣の無き者は……」

煉獄剣士は押し黙った。

自分に痣の発露はないからだ。

それではいくら技を極めたところで鬼舞辻を討つという悲願は果たせぬことになる。
それは鬼舞辻に愛する者を惨殺され、せめて仇をとそれだけを胸に生きてきた剣士には戦力外通告も同様だった。
背を向けた黒刀の剣士は何かを謝罪しているかのように見えた。

この男はいつも、ゆらりと揺れている。
まるで陽炎のようだと、黒刀の剣士の背中を見ながらぼんやりと思った。

しかし、この時見送った背中が、煉獄にとって"人である状態"での黒刀の剣士を見る最後となったのだ。

誰が想像したであろうか。
あのような事が起こるとはー……。


〈妄想終了〉


でもって、ここから黒刀剣士は鬼舞辻と再び対峙するわけですな。
戦いの最中に、傷口に奇しくも鬼舞辻の血を浴びてしまった黒刀剣士、鬼舞辻の血の呪いは強力で鬼化するどころかその意思に逆らえません。
まだ正気な内に刀を鍛冶師に預け再び炭吉と再会します。
耳飾りと、戦いに応用出来るであろう神楽をどうか伝えていって欲しいと。
これから自分は意に沿わずとも悪鬼となる。
だけどいつの日か炭吉の子孫が、鬼となった己の呪いを打ち破る日もくるかもしれないからと。

泣きながら必ず、必ず子孫へと語り継ぎますと誓う炭吉。
貴方をその呪いから解き放ってみせる。
それが"約束"。

炭十朗は息子炭治郎に詳細を話す暇もなく亡くなり、だけれども炭吉の血筋は連綿と受け継がれ、血が炭治郎を選んだ。
ただの火傷の痕のはずが、最終選別で今の形の傷となり、産まれつきではなかった額の痣が、はっきりとした炎の痣となった。

と、私は妄想します。