ザイフェン 最終日も町をうろうろ
金曜日の夜はおもちゃ博物館で行われたクリスマスコンサートに出かけました。
コンサートといっても別にオーケストラが来るわけではなく、町の若い人たち(子供もね)4~5人が
さまざまな笛で曲を奏でます。
最初、ううう~んと思ったのですが、古いザイフェンのおもちゃに囲まれて素朴な音色が
なんだか心安らぐような感じでよかったです。
そして、ただでさえ夜の早いドイツ。
夜のザイフェンはめっちゃくちゃ早いです。
たいていお店・工房は5~6時に閉まります。カフェも同じくらいに。
ホテルに入っているレストラン以外にレストランらしきものは、1,2件程度しかなかったような。
たぶん車でしかいけない場所にはもっとあるのかもしれませんが、中央通に面した便のよい
ところには見当たりませんでした。
ですから夜の食事はホテルで。ドイツのレストランのわりに、結構いけたのが幸いでした。
金曜日ですから、もうホテルはごったがえし。
レストランやバーの人は大忙しです。そして日本みたいにてきぱき働いているのが印象的でした。
***
翌日土曜日。
太陽が出て、明るい日でした。
昨日朝食を食べたときはぽつぽつしかいなかったのに、今日はほぼ満席状態です。
出発までまた町へ。朝から大勢の人がうろついていました。
時間もあったので、一般公開している工房へ行きました。
入場料を払ってろくろを作っているところや、色付け、組み立て、包装しているところを
見せてくれます。もちろんそれらを併設のお店で売っています。
そして最後まで取っておいたお店に行きました。
私がドイツの木工芸品にどっぷり足を踏み入れたきっかけといっても過言ではないでしょう。
Wendt und Kuehn社
ザイフェンと並んでおもちゃの町で名高いグリューンハイニヒェン村の会社です。
個人の工房というより会社ですね。でももちろん全て手作りです。
無表情な天使や人形にもう大興奮させられるメーカーです。
顔も手書きですから全部表情が違います。ですので買うときには人形を選ばせてくれます。
しか~し、値段がいい!お店の作りも他のお店と一線を画しており、もはやブランドと化しています。
プレゼンも上手でコレクター性の高い作品ですね。
価格もザイフェンだから安いというわけではなく、ひじょ~に商売上手です。
ここの人形は全部とはいきませんが、ドイツ各地で売られているので比較的容易に
購入することができます。
なぜ最後まで取っておいたかというと、最初にいっちゃうとバカ買いしてしまいそうだったからです。
写真はクリスマスマーケットで撮影したもの。ザイフェンでは激混みでうまく撮れませんでした・・・
今回私が買ったにはいくつかありますが、今年はWendt und Kuehn社90周年だそうで
きゃ~~~、かわいい~~っと自分で興奮。
暇さえあるとこの人形をじ~と眺めている私をみて旦那は
「こんなのにトチ狂っちゃって・・・」と半ばあきれています。
最初見たときは「なんだか無表情でシュールな人形」と思っていたのですが気がついたら
この人形のなんともいえないぼ~っとした表情が気に入っています。
人形のモチーフはドイツの歳時に即したものがあったり、クリスマスにちなんだものが
あったりと季節感ばっちりです。
・・・それがまた「集めたい」心を刺激するのですが・・・
すでにこの人形で夏・秋・冬を表現しているんですよ(確か・・・)。
まさか自分が「フィギュアコレクター」になるとは思ってもみませんでした。
そしてお昼の電車で帰る予定で、ホテルに駅まで送迎を頼みました。
15分でいけるというので30分余裕をみて出発したのですが、えっら~~~~~いい道が混んでいて
渋滞しちゃってなんと!電車に乗れなかったのです。
Olbernhauあたりの電車は1~2時間に1本くらいですから、乗り遅れると全て遅れて
最終的に帰れるの~?みたいな事態に。
そうしたらホテルの人、1時間くらいかけて次に乗り換える駅までいってくれたのです。
追加料金を取られることもなく送ってくれました。ほんとうに助かりました。
教訓:やっぱりザイフェンへは車で!
こうして私のクリスマスは終わりました(早いって)。