先日、いきつけのカフェのオーナーと話し込み、そのまま居酒屋になだれこんで深夜に代行で帰ることになりました笑。

 

そのとき話題になったのは「子育て」について。

 

私は未婚で子供もいませんが、オーナーは成人した娘①、高校生の娘②を育てあげています。

 

居酒屋から合流した方も小学生前のお子さんを2人育てており、「教育」はまさに自分ごとの問題でした。

 

その3人で焼酎をのみながら、あーでもないこーでもないと話した結果

 

今の日本情勢を見る限り、この時代での「子育て目標」の最適解は

 

「自分で考えて行動できる人間にする」

 

ことではないか、と帰結しました生ビール

 

 

高学歴と高収入が完璧なイコールではないことは当然ですし、

 

どうやら「安定した大企業」はどこにも存在しなさそうだ、

 

さらに言うと「安定した大企業」に勤めても一生そこで働き続けるかは分からないし、

 

頑張ってそこに所属しても「必ず幸せ」ではないのかも知れない、なんてこともみんな気付いてきています。

 

 

テレビも見なくなったし流行も作りにくくなって、社会全体みんなで「幸せってたぶんこうだよね」という共通認識をもつことは、もうたぶんないのでしょう。

 

 

そうなると、今度は社会から

 

「あなたは何がしたい人なの」「なにが出来るの」

 

というのを絶えず、ずっと、四六時中問い続けられることになります。

 

 

これは結構キツイことです。

 

結婚していれば「夫」「妻」で居られたし、会社にいれば「課長」「係長」な自分で居られたかもしれないけど

 

肩書はただの自分の状況を示すだけで、誰かが「えらいね」と褒めてくれるような価値を持たないということに

 

「あなたは何がしたい人なの」「なにが出来るの」

 

という問いかけによって、どうしても、強制的に気づかされてしまうからです。

 

 

就職氷河期以降、非正規雇用が大幅に増えたことで、世の中は「副業」系のスキルに注目し始めました。

 

もちろん会社に寄らず自分で稼いでみる経験は素晴らしいので、未経験ならば是非やるべきだと思いますが

 

WebやSNSの変遷はまさにドッグイヤーですから、小銭稼ぎ程度では早晩太刀打ちできなくなるでしょう。

 

例えば私の身近でも、SNSで3万人超のインフルエンサーにお金を払ってイベント集客を依頼しても、1人も来なかった

 

一方で、アカウントは数百人フォローでも、普段地元で地域振興の活動をしている人からは、一気に50人近く集客できた

 

なんていう話をあちこちで聞いています。

 

やはり、「なにが出来るの」の本質に企業が気付き始めていると感じました。

 

テレビ・新聞広告は費用対効果が不明瞭でしたが、Webはすべて測定出来てしまいますから、残酷です。

 

 

教育に話を戻しますと、じゃぁそういう世界に子供を送り出すときに、何が正解なのかというと

 

もはや「分からん!」のだと思います。だって大人も分かんないですから!

 

親の仕事だって、5年後どうなってるか、1年後どうなってるかだって分かりゃしません。

 

なので、「自分で考えて行動しなさい」と。

 

でもそればっかりじゃ無責任ですから、せめて「自分で考えて行動できる人間にする」までは、こっちも努力しようと。

 

子供はたしかに親からうまれますが、まったくもって別の人間ですから、本来はコントロール外の「他人」ですしね。

 

 

そんで、そういうときに得ておくといい「自分で考えるスキル」の教科書は、哲学です。

 

 

 
 

 

やっとこの話になった笑!

 

ここで言う思考法は、ロジックツリーみたいなコンサルが使うようなスキルではなく

 

答えがでない問題に「君はどう思う?」を問われ、自分で理由付けまで考えてみることまでを指します。

 

だいたい、世の中の問題って答えがないですし、解決していることなんてほとんどありません。

 

親世代がおおよその問題を解決出来ませんでしたから、そのまんまそっくり子供に引き継ぐことになります。

 

しかしそれに絶望している暇はないので、道中歩きながら考えて、たぶんこっちなんじゃないかなと進むわけです。

 

そういうときの道しるべになると思いますし、単純にドリルとして面白いなと、この本を紹介しました。

 

 

長くなりましたが、なにかの参考になれば。

 

ではまた。