私はその後
1回体外受精をして
1回顕微受精をしました。
私の通っていた産婦人科は
妊娠率が他に比べて高かったのですが
受精卵や子宮内膜の状態が良くなければ
受精卵を戻さない方針でした。
だから必然的に妊娠率が上がる。
そういうカラクリのようでした。
私は2回とも妊娠して
2回とも流産しました。
初めての妊娠が分かった時
それはもう 嬉しくて…
妊娠検査薬のキットが妊娠反応を
示している。
こんな感じなのね
やった〜!
待ちに待った妊娠だけに
喜びもひとしおでした。
大事に大事にしなければ…
そう思いました。
私は妊娠=出産
と考えていました。
そして10周目の検診。
この産婦人科で見てもらえるのは
今日で終わり。
次回から出産へ向けた産婦人科に
移ります。
検診の後 私は同じく妊娠した同じ社宅のママさんとランチの約束をしていました。
私の番が来て内診台で超音波で先生がみます。
先生の表情が強張ります。
何回か超音波を探っていましたが、
「残念ですが、心拍がみられません。
稽留流産です」
と医者から告げられました。
えっ?どうして?
私は目の前が真っ暗になり、
立ち上がらないとと思うのですが
無理なのです。
次の患者さんがと思うけれど立ち上がれないのです。
涙が自然と溢れてきました。
別室で専門のカウンセラーの方にしばらく話を聞いてもらいました。
ランチの約束
とても行く気持ちにはなれません。
断りの電話を…と思うのですが
ダメなのです。
人生で初の約束をすっぽかす
という事をしてしまいました。
帰りの電車でもずっと泣いていました。
私はママにはもうなれないのかな
と悲しくなってしまいました。