同性愛のカップルの人権よりも信仰の自由を守る方が大事です。聖書は同性愛を「的外れ」だとしてい
他のスタッフに代わるなどしたらいいと思います。
クリスチャンに同性愛のカップルに関する書類を提出させるのは、無茶なことです。
聖書ははっきりと、同性愛を的外れ(罪)だと明言しています。信仰のゆえに他人の「罪」に係り合いたくない自由すらないアメリカは堕落しています。
~~~~~~~~~~
同性婚の証明を出さない公務員は信仰の自由「乱用」といえるか?
2015.09.14
米国で「宗教の自由」を理由に同性カップルの結婚証明発行を拒む公務員が論議を呼んでいる。権利の乱用か否かを問う論争には大統領選候補者らも“参戦”。「同性婚にかかわらないことの権利」に注目が集まっている。
《全米で同性婚承認》
米では連邦最高裁判所が6月26日、同性婚の是非をめぐる裁判で、同性婚は憲法上の権利であると認める判決を下している。判決によりオハイオ、ケンタッキー、ミシガン、テネシーなどが定めていた同性婚を禁じる法律はすべて違憲となり、全米で同性婚が認められるようになっている。
同性婚の合憲化以前から「拒否」の動き
多くの企業が、同性カップルから差別で訴えられ敗訴
米国では最近、同性カップルから差別で訴えられて敗訴する企業が増えている。とはいえ、現在も全米50州のうち29州が性的指向に基づく差別を禁止していないため、半数以上のこうした州の企業は、同性愛者の顧客を拒否することが今もなお法的に認められている。
同性カップルへのウエディングケーキ販売拒否は違法、米州高裁〔2015年8月17日
AFP〕
コロラド州の洋菓子店、キリスト教の信仰から同性カップルにウエディングケーキを販売せず
コロラド州でも、宗教的信条に背くという理由で2012年に同性カップルにウエディングケーキを販売しなかった洋菓子店が差別禁止法に基づく訴えを起こされ、15年8月に敗訴している。
同性カップルへのウエディングケーキ販売拒否は違法、米州高裁〔2015年8月17日
AFP〕
ワシントン州の花屋は、同性婚用のアレンジメント販売を拒否
2013年にはワシントン州の花屋が、キリスト教の信仰から同性婚のための販売はできないとして、結婚式を行う同性愛カップルにフラワーアレンジメントの販売を拒否。州裁判所は15年2月、花屋の行為が州の差別禁止法に違反するとの判断を下した。
同性愛婚への花販売拒否は「差別」、米州裁が違法判断〔2015年2月2日 ロイター〕
オレゴン州の洋菓子店も同性婚のためのケーキ作りを拒否し、賠償金1700万円の支払いを命じられる
2015年7月には、オレゴン州の洋菓子店が2013年に同性婚のためのケーキ作成を拒否したとして訴えられた訴訟で、賠償金13万5000ドル(約1700万円)の支払いを命じられていた。
同性カップルへのウエディングケーキ販売拒否は違法、米州高裁〔2015年8月17日
AFP〕
ワシントン州リッチランド市で花屋を経営するバロネル・スタッツマンさん。彼女は常連客の同性カップルから結婚式のフラワーアレンジメントを依頼されたが、「あなたの結婚式では仕事はできないの」とおだやかな口調で断ったという
【関連記事】
クリスチャンの花屋店主、常連客に「あなたの結婚式では仕事はできないの」(6月23日)
同性婚のケーキ拒否で罰金刑のオレゴン州ケーキ屋に寄付35万ドル超〔2015年7月28日 CHRISTIAN TODAY〕
合憲化後、「宗教の自由」理由に公務員が「拒否」
2015年6月から全米で認められるようになった同性婚
米では連邦最高裁判所が6月26日、同性婚の是非をめぐる裁判で、同性婚は憲法上の権利であると認める判決を下している。判決によりオハイオ、ケンタッキー、ミシガン、テネシーなどが定めていた同性婚を禁じる法律はすべて違憲となり、全米で同性婚が認められるようになっている。
同性婚:全米で容認 連邦最高裁、禁止の州法「違憲」〔2015年6月27日 毎日新聞〕
にもかかわらず、ケンタッキー州の郡職員デービス氏が同性カップルへの結婚許可証発行を拒否し続け訴えられた
ケンタッキー州のローワン郡のキム・デービス書記官は、同性婚が合憲とされてもなお同性カップルが求めた結婚許可証の発行を拒否し続け、発行を拒まれた4組から訴えられた。9月1日に郡庁舎を訪れた同性カップルに対しても発行を拒否。窓口に詰めかけた報道陣や同性カップルの支援者らが騒然となった。
「神の権限」と同性婚の許可証発行を拒否 米の女性書記官、憲法に抵抗
デービス氏は「キリスト教の教えに背く結婚許可証の発行は良心に反する」「宗教の自由」と主張
デービス氏は弁護士を通じて出した声明でも「自分の仕事と郡の人々を愛しているが、キリスト教の教えに背く(同性婚への)結婚許可証の発行は良心に反する」と主張。さらに「私にとって、これは同性愛者の問題ではなく、結婚と神の言葉、そして宗教の自由に関わる問題なのです」と訴えた。
「神の権限」と同性婚の許可証発行を拒否 米の女性書記官、憲法に抵抗
同氏は一時、法廷侮辱罪で収監されたが釈放された
職務を履行しなかったことを理由に連邦地裁の判事によってデービス氏は収監されたが、9月8日に釈放された。ローワン郡庁舎では4日から、デービス氏の部下が婚姻証明書の発行を再開。原告カップルらにも、証明書が交付された。
同性婚拒否の女性職員を釈放 ケンタッキーで米裁判所
デビッド・ムーア氏(中央)とパートナーのデビッド・エルモント氏の同性カップルは「誰の権限で拒否するんだ?」と問いただしたが、キム・デービス書記官(奥右側)は「神の権限です。私の信条は私から切り離せません」と言い放った=9月1日、米ケンタッキー州ローワン郡庁舎(AP)
他州でも「拒否」続々、支持する米大統領選候補も
テキサス州フード郡職員が同性カップルへの結婚証明書の発行を拒絶
テキサス州では、フード郡の事務官が同性カップルへの結婚証明書の発行を拒絶。連邦裁は7月、最高裁判決に基づいて発行を命じた。事務官は命令を不服としているが、部下には発行を認めているという。
米で婚姻証明書拒否相次ぐ 「信仰に反する」と事務官ら“抵抗”
アラバマ州では少なくとも9つの郡職員が発行拒否。ノースカロライナ州でも…
アラバマ州でも、少なくとも9つの郡の事務官が発行を拒否した。ある事務官は米NBCテレビに対し、「最高裁の判決は不満だ。失うものは何もない」と述べ、当面は拒否を貫く姿勢を示している。南部ノースカロライナ州でも同様の動きがある。
米で婚姻証明書拒否相次ぐ 「信仰に反する」と事務官ら“抵抗”
かたくなな宗教信条を持つ公務員らを支えているのは宗教団体
かたくなな宗教信条を持つ事務官らを支えているのは、「自由評議会」(南部フロリダ州)や「自由防衛同盟(ADF)」(南部アリゾナ州)といった宗教団体。ADFは既存の法律を尊重しつつ、宗教信条の実現を目指す“現実派”だが、自由評議会は公権力との対決をいとわない“強硬派”という。
米で婚姻証明書拒否相次ぐ 「信仰に反する」と事務官ら“抵抗”
一地方公務員だったデービス氏は同性婚反対派のヒロインに
一地方役人だったデービス氏は今回の問題を機に同性婚に反発している多数の米国民にとってのヒロインとなった。9月3日に同氏が出廷した連邦裁判所の前には、支持者らと抗議者ら両方が詰め掛けた。「くじけないで」という声援に交じり、「自分の仕事をしろ」というやじも聞こえたが。
同性婚拒否の米地方役人を収監、法廷侮辱罪で〔2015年9月4日 AFP〕
米大統領選の共和党候補者らも相次いでデービス氏支持を表明
米大統領選の共和党候補者らは、相次いでデービス氏支持を表明。前アーカンソー州知事のマイク・ハッカビー候補は収監施設を出る同書記官に付き添ったほか、施設前で開かれた支持者の集会を主催。上院議員のテッド・クルーズ候補は同集会で演説はしなかったが、デービス氏とその夫と面会した。
同性婚拒否の書記官を釈放 米ケンタッキー州〔2015年9月9日 AFP〕
釈放後、大勢の支援者の前に姿を見せたデービス氏は、涙ぐみながら「皆さんに大変感謝します。神に従う人たちがこうして立ち上がってくれた。神の栄光をたたえたい」などと語った=9月8日(ロイター)
【関連記事】
同性婚拒否のローワン郡、書記官収監後に初の結婚許可証を発行〔2015年9月5日
AFP〕
同性婚拒否の女性書記官を釈放、復帰は未定〔2015年9月9日 CNN〕
イスラム教徒の「前例」に照らせば拒否は当然?
「多くの航空会社でムスリムの客室乗務員が酒類のサービスを免除されているという」(島田洋一氏)
福井県立大学教授の島田洋一教授は、デービス氏は「あくまで同姓婚を認める書類に『自分の名前が載ること』を拒否した」とし、「米紙も、UCLA大学講師の『多くの航空会社はイスラム教徒の客室乗務員に酒類のサービスの免除を認めており、結婚証明書でも同様の対応が可能なはず、収監は行き過ぎ』とのコメントを紹介している」と指摘する。
米の同姓カップル結婚証明拒否、収監問題〔2015年9月7日 島田洋一ブログ 〕
「従業員が各自の宗教を実践しつつ安心して働ける環境を整備することは、雇用主の責任」とする弁護士の声も
イスラム教徒で、米エクスプレスジェット航空の客室乗務員を務めるチャリー・スタンレーさんは現在、アルコール提供の業務を拒否したことにより休職扱いになったとして当局に不服申し立をしている。担当弁護士は「従業員が各自の宗教を実践しつつ安心して働ける環境を整備することは、雇用主の責任だ」と主張。
イスラム教徒の客室乗務員、アルコール提供拒否で休職に〔2015年9月7日 CNN〕
それとも信仰の自由の「乱用」なのか?
自由な服装を要求する受刑者や住宅地でヤギを殺す神父…米では信仰の自由「乱用」が問題に
「宗教の自由回復法」は宗教活動に対する政府の抑圧を制限するもので、すでに米19州と連邦法に同様の法律がある。しかし近年は、自由なファッションを主張する受刑者や、ヤギを「いけにえ」にするため住宅地で殺す権利を求めた神父が「宗教の自由」を根拠に裁判で勝訴するなど、「乱用」が問題にもなっていた。
アメリカを揺るがす同性愛者vs「宗教の自由」〔2015年4月9日 Newsweek〕
信仰の自由を保障する法律が同性愛者への差別を容認するものになりかねないとの声も
2014年4月現在も複数の州で「信仰の自由の保障」を掲げる法律が検討されている。宗教を理由に同性愛者への差別を容認するものだ、と波紋が広がる。
信仰の自由盾に同性愛お断り? 米州法に批判次々〔2015年4月6日 朝日新聞デジタル〕
インディアナ州の「宗教の自由回復法」には人権団体から非難が
最初に問題となったのはインディアナ州の宗教の自由回復法。「不可欠な理由がない限り、政府や自治体が、個人の信仰の自由に負担をかけることはできない」という内容で3月26日に成立すると人権団体がすぐに非難した。
信仰の自由盾に同性愛お断り? 米州法に批判次々〔2015年4月6日 朝日新聞デジタル〕
アメリカン航空、マイクロソフトなど企業からも批判。同州は結局「法律を理由とした差別は認められない」とする修正案を可決
「各州で、非常に危険なことが起きている」(同性愛者であることを公言しているアップルのクックCEO)
「包容力の精神を損なう危険があり、我々が大切にする価値観を反映していない」(ウォルマート)
信仰の自由盾に同性愛お断り? 米州法に批判次々〔2015年4月6日 朝日新聞デジタル〕
全米承認後も「同性婚にかかわらないことの権利」の主張が注目を集めている
米最高裁は同性婚を合憲と認めたが、その後、憲法が保障する信仰の自由を理由に、「同性婚にかかわらないことの権利」の主張が注目を集めている。
「聖書の教え」で同性婚の受理拒否 米の郡書記官、収監〔2015年9月4日 朝日新聞デジタル〕
【関連記事】
米同性婚承認 ルイジアナ州は従わず 「最高裁判決は即座に効力を持たない」
ローマ法王、同性愛者も招き集会 「多様性は必要」
「同性愛者はカトリック社会に恩恵」 ローマ法王庁の姿勢に変化〔2014年10月14日
THE HUFFINGTON POST〕
「同性愛差別」批判の宗教保護法、米2州が修正〔2015年4月3日 WSJ〕
仏ブルカ禁止法は「信教の自由侵害せず」、欧州人権裁〔2014年7月2日 AFP〕
「信仰の自由」理由に職務を拒否する公務員、どう思う?
あなたは、「信仰の自由」を理由に職務を拒否する公務員についてどう思いますか?
「信仰の自由」理由に職務を拒否する公務員、どう思う?
宗教のための職務拒否は仕方がない 12% いかなる理由でも職務は全うすべき 88%
http://www.iza.ne.jp/topics/world/world-8084-m.html
http://www.iza.ne.jp/topics/world/world-8084-m.html
クリスチャンに同性愛のカップルに関する書類を提出させるのは、無茶なことです。
聖書ははっきりと、同性愛を的外れ(罪)だと明言しています。信仰のゆえに他人の「罪」に係り合いたくない自由すらないアメリカは堕落しています。
~~~~~~~~~~
同性婚の証明を出さない公務員は信仰の自由「乱用」といえるか?
2015.09.14
米国で「宗教の自由」を理由に同性カップルの結婚証明発行を拒む公務員が論議を呼んでいる。権利の乱用か否かを問う論争には大統領選候補者らも“参戦”。「同性婚にかかわらないことの権利」に注目が集まっている。
《全米で同性婚承認》
米では連邦最高裁判所が6月26日、同性婚の是非をめぐる裁判で、同性婚は憲法上の権利であると認める判決を下している。判決によりオハイオ、ケンタッキー、ミシガン、テネシーなどが定めていた同性婚を禁じる法律はすべて違憲となり、全米で同性婚が認められるようになっている。
同性婚の合憲化以前から「拒否」の動き
多くの企業が、同性カップルから差別で訴えられ敗訴
米国では最近、同性カップルから差別で訴えられて敗訴する企業が増えている。とはいえ、現在も全米50州のうち29州が性的指向に基づく差別を禁止していないため、半数以上のこうした州の企業は、同性愛者の顧客を拒否することが今もなお法的に認められている。
同性カップルへのウエディングケーキ販売拒否は違法、米州高裁〔2015年8月17日
AFP〕
コロラド州の洋菓子店、キリスト教の信仰から同性カップルにウエディングケーキを販売せず
コロラド州でも、宗教的信条に背くという理由で2012年に同性カップルにウエディングケーキを販売しなかった洋菓子店が差別禁止法に基づく訴えを起こされ、15年8月に敗訴している。
同性カップルへのウエディングケーキ販売拒否は違法、米州高裁〔2015年8月17日
AFP〕
ワシントン州の花屋は、同性婚用のアレンジメント販売を拒否
2013年にはワシントン州の花屋が、キリスト教の信仰から同性婚のための販売はできないとして、結婚式を行う同性愛カップルにフラワーアレンジメントの販売を拒否。州裁判所は15年2月、花屋の行為が州の差別禁止法に違反するとの判断を下した。
同性愛婚への花販売拒否は「差別」、米州裁が違法判断〔2015年2月2日 ロイター〕
オレゴン州の洋菓子店も同性婚のためのケーキ作りを拒否し、賠償金1700万円の支払いを命じられる
2015年7月には、オレゴン州の洋菓子店が2013年に同性婚のためのケーキ作成を拒否したとして訴えられた訴訟で、賠償金13万5000ドル(約1700万円)の支払いを命じられていた。
同性カップルへのウエディングケーキ販売拒否は違法、米州高裁〔2015年8月17日
AFP〕
ワシントン州リッチランド市で花屋を経営するバロネル・スタッツマンさん。彼女は常連客の同性カップルから結婚式のフラワーアレンジメントを依頼されたが、「あなたの結婚式では仕事はできないの」とおだやかな口調で断ったという
【関連記事】
クリスチャンの花屋店主、常連客に「あなたの結婚式では仕事はできないの」(6月23日)
同性婚のケーキ拒否で罰金刑のオレゴン州ケーキ屋に寄付35万ドル超〔2015年7月28日 CHRISTIAN TODAY〕
合憲化後、「宗教の自由」理由に公務員が「拒否」
2015年6月から全米で認められるようになった同性婚
米では連邦最高裁判所が6月26日、同性婚の是非をめぐる裁判で、同性婚は憲法上の権利であると認める判決を下している。判決によりオハイオ、ケンタッキー、ミシガン、テネシーなどが定めていた同性婚を禁じる法律はすべて違憲となり、全米で同性婚が認められるようになっている。
同性婚:全米で容認 連邦最高裁、禁止の州法「違憲」〔2015年6月27日 毎日新聞〕
にもかかわらず、ケンタッキー州の郡職員デービス氏が同性カップルへの結婚許可証発行を拒否し続け訴えられた
ケンタッキー州のローワン郡のキム・デービス書記官は、同性婚が合憲とされてもなお同性カップルが求めた結婚許可証の発行を拒否し続け、発行を拒まれた4組から訴えられた。9月1日に郡庁舎を訪れた同性カップルに対しても発行を拒否。窓口に詰めかけた報道陣や同性カップルの支援者らが騒然となった。
「神の権限」と同性婚の許可証発行を拒否 米の女性書記官、憲法に抵抗
デービス氏は「キリスト教の教えに背く結婚許可証の発行は良心に反する」「宗教の自由」と主張
デービス氏は弁護士を通じて出した声明でも「自分の仕事と郡の人々を愛しているが、キリスト教の教えに背く(同性婚への)結婚許可証の発行は良心に反する」と主張。さらに「私にとって、これは同性愛者の問題ではなく、結婚と神の言葉、そして宗教の自由に関わる問題なのです」と訴えた。
「神の権限」と同性婚の許可証発行を拒否 米の女性書記官、憲法に抵抗
同氏は一時、法廷侮辱罪で収監されたが釈放された
職務を履行しなかったことを理由に連邦地裁の判事によってデービス氏は収監されたが、9月8日に釈放された。ローワン郡庁舎では4日から、デービス氏の部下が婚姻証明書の発行を再開。原告カップルらにも、証明書が交付された。
同性婚拒否の女性職員を釈放 ケンタッキーで米裁判所
デビッド・ムーア氏(中央)とパートナーのデビッド・エルモント氏の同性カップルは「誰の権限で拒否するんだ?」と問いただしたが、キム・デービス書記官(奥右側)は「神の権限です。私の信条は私から切り離せません」と言い放った=9月1日、米ケンタッキー州ローワン郡庁舎(AP)
他州でも「拒否」続々、支持する米大統領選候補も
テキサス州フード郡職員が同性カップルへの結婚証明書の発行を拒絶
テキサス州では、フード郡の事務官が同性カップルへの結婚証明書の発行を拒絶。連邦裁は7月、最高裁判決に基づいて発行を命じた。事務官は命令を不服としているが、部下には発行を認めているという。
米で婚姻証明書拒否相次ぐ 「信仰に反する」と事務官ら“抵抗”
アラバマ州では少なくとも9つの郡職員が発行拒否。ノースカロライナ州でも…
アラバマ州でも、少なくとも9つの郡の事務官が発行を拒否した。ある事務官は米NBCテレビに対し、「最高裁の判決は不満だ。失うものは何もない」と述べ、当面は拒否を貫く姿勢を示している。南部ノースカロライナ州でも同様の動きがある。
米で婚姻証明書拒否相次ぐ 「信仰に反する」と事務官ら“抵抗”
かたくなな宗教信条を持つ公務員らを支えているのは宗教団体
かたくなな宗教信条を持つ事務官らを支えているのは、「自由評議会」(南部フロリダ州)や「自由防衛同盟(ADF)」(南部アリゾナ州)といった宗教団体。ADFは既存の法律を尊重しつつ、宗教信条の実現を目指す“現実派”だが、自由評議会は公権力との対決をいとわない“強硬派”という。
米で婚姻証明書拒否相次ぐ 「信仰に反する」と事務官ら“抵抗”
一地方公務員だったデービス氏は同性婚反対派のヒロインに
一地方役人だったデービス氏は今回の問題を機に同性婚に反発している多数の米国民にとってのヒロインとなった。9月3日に同氏が出廷した連邦裁判所の前には、支持者らと抗議者ら両方が詰め掛けた。「くじけないで」という声援に交じり、「自分の仕事をしろ」というやじも聞こえたが。
同性婚拒否の米地方役人を収監、法廷侮辱罪で〔2015年9月4日 AFP〕
米大統領選の共和党候補者らも相次いでデービス氏支持を表明
米大統領選の共和党候補者らは、相次いでデービス氏支持を表明。前アーカンソー州知事のマイク・ハッカビー候補は収監施設を出る同書記官に付き添ったほか、施設前で開かれた支持者の集会を主催。上院議員のテッド・クルーズ候補は同集会で演説はしなかったが、デービス氏とその夫と面会した。
同性婚拒否の書記官を釈放 米ケンタッキー州〔2015年9月9日 AFP〕
釈放後、大勢の支援者の前に姿を見せたデービス氏は、涙ぐみながら「皆さんに大変感謝します。神に従う人たちがこうして立ち上がってくれた。神の栄光をたたえたい」などと語った=9月8日(ロイター)
【関連記事】
同性婚拒否のローワン郡、書記官収監後に初の結婚許可証を発行〔2015年9月5日
AFP〕
同性婚拒否の女性書記官を釈放、復帰は未定〔2015年9月9日 CNN〕
イスラム教徒の「前例」に照らせば拒否は当然?
「多くの航空会社でムスリムの客室乗務員が酒類のサービスを免除されているという」(島田洋一氏)
福井県立大学教授の島田洋一教授は、デービス氏は「あくまで同姓婚を認める書類に『自分の名前が載ること』を拒否した」とし、「米紙も、UCLA大学講師の『多くの航空会社はイスラム教徒の客室乗務員に酒類のサービスの免除を認めており、結婚証明書でも同様の対応が可能なはず、収監は行き過ぎ』とのコメントを紹介している」と指摘する。
米の同姓カップル結婚証明拒否、収監問題〔2015年9月7日 島田洋一ブログ 〕
「従業員が各自の宗教を実践しつつ安心して働ける環境を整備することは、雇用主の責任」とする弁護士の声も
イスラム教徒で、米エクスプレスジェット航空の客室乗務員を務めるチャリー・スタンレーさんは現在、アルコール提供の業務を拒否したことにより休職扱いになったとして当局に不服申し立をしている。担当弁護士は「従業員が各自の宗教を実践しつつ安心して働ける環境を整備することは、雇用主の責任だ」と主張。
イスラム教徒の客室乗務員、アルコール提供拒否で休職に〔2015年9月7日 CNN〕
それとも信仰の自由の「乱用」なのか?
自由な服装を要求する受刑者や住宅地でヤギを殺す神父…米では信仰の自由「乱用」が問題に
「宗教の自由回復法」は宗教活動に対する政府の抑圧を制限するもので、すでに米19州と連邦法に同様の法律がある。しかし近年は、自由なファッションを主張する受刑者や、ヤギを「いけにえ」にするため住宅地で殺す権利を求めた神父が「宗教の自由」を根拠に裁判で勝訴するなど、「乱用」が問題にもなっていた。
アメリカを揺るがす同性愛者vs「宗教の自由」〔2015年4月9日 Newsweek〕
信仰の自由を保障する法律が同性愛者への差別を容認するものになりかねないとの声も
2014年4月現在も複数の州で「信仰の自由の保障」を掲げる法律が検討されている。宗教を理由に同性愛者への差別を容認するものだ、と波紋が広がる。
信仰の自由盾に同性愛お断り? 米州法に批判次々〔2015年4月6日 朝日新聞デジタル〕
インディアナ州の「宗教の自由回復法」には人権団体から非難が
最初に問題となったのはインディアナ州の宗教の自由回復法。「不可欠な理由がない限り、政府や自治体が、個人の信仰の自由に負担をかけることはできない」という内容で3月26日に成立すると人権団体がすぐに非難した。
信仰の自由盾に同性愛お断り? 米州法に批判次々〔2015年4月6日 朝日新聞デジタル〕
アメリカン航空、マイクロソフトなど企業からも批判。同州は結局「法律を理由とした差別は認められない」とする修正案を可決
「各州で、非常に危険なことが起きている」(同性愛者であることを公言しているアップルのクックCEO)
「包容力の精神を損なう危険があり、我々が大切にする価値観を反映していない」(ウォルマート)
信仰の自由盾に同性愛お断り? 米州法に批判次々〔2015年4月6日 朝日新聞デジタル〕
全米承認後も「同性婚にかかわらないことの権利」の主張が注目を集めている
米最高裁は同性婚を合憲と認めたが、その後、憲法が保障する信仰の自由を理由に、「同性婚にかかわらないことの権利」の主張が注目を集めている。
「聖書の教え」で同性婚の受理拒否 米の郡書記官、収監〔2015年9月4日 朝日新聞デジタル〕
【関連記事】
米同性婚承認 ルイジアナ州は従わず 「最高裁判決は即座に効力を持たない」
ローマ法王、同性愛者も招き集会 「多様性は必要」
「同性愛者はカトリック社会に恩恵」 ローマ法王庁の姿勢に変化〔2014年10月14日
THE HUFFINGTON POST〕
「同性愛差別」批判の宗教保護法、米2州が修正〔2015年4月3日 WSJ〕
仏ブルカ禁止法は「信教の自由侵害せず」、欧州人権裁〔2014年7月2日 AFP〕
「信仰の自由」理由に職務を拒否する公務員、どう思う?
あなたは、「信仰の自由」を理由に職務を拒否する公務員についてどう思いますか?
「信仰の自由」理由に職務を拒否する公務員、どう思う?
宗教のための職務拒否は仕方がない 12% いかなる理由でも職務は全うすべき 88%
http://www.iza.ne.jp/topics/world/world-8084-m.html
http://www.iza.ne.jp/topics/world/world-8084-m.html