お粗末すぎる我が国の資源管理 | 日本のお姉さん

お粗末すぎる我が国の資源管理

茂木陽一
YOICHI MOGI
釣りと旅が大好きな親父です。
2016/05/31

これが世界が注目する漁業管理?その2
↓(図を見ながら読めます。)
http://uminchumogi.blog111.fc2.com/blog-entry-453.html
図を見ないでさっと読みたい人は続けて読んでください。

~~~~引用開始~~~~~~~~~
2回目は水産庁の資源回復計画がどんだけ信頼できるのか、それをほじってみます。素人でも発言する権利はあります。まして水産資源は国民の財産です。水産庁や一部企業の物ではありません。
これは青森の竜飛沖で2012年の9月に撮りました。毎年行ってますが、翌年からはまったくシャッターチャンスがありません。

水産庁は4月19日に親魚資源量を下方修正して発表しました。
これに関してはすでにブログで報告しています。

お粗末すぎる我が国の資源管理
http://uminchumogi.blog111.fc2.com/blog-entry-449.html

もう一度、おさらいしてみます。疑問がどんどん出てきますから。
日ごろ、科学的根拠に基づく資源管理と自画自賛している水産庁。
ところが目標値や資源量に関しては、ちょくちょく修正しています。そのほとんどが下方修正。ようするに計算方法が甘いのです。同じように資源管理も当然甘いのです。ですから資源は減るばかりです。なにを守るために甘くなるのか。○下り、○企業・・・


4月19日の親魚資源量の下方修正。出典はISC。
2010年 25,476トンから11,505トンへ

2011年 25,227トンから11,860トンへ

2012年 26,324トンから13,795トンへ

2013年 修正前は未発表、修正後は15,703トン

2014年 修正前は未発表、修正後は16,557トン

この下方修正は増えているように見せかけるためにねつ造したというのは考えすぎ?

下方修正後の親魚資源量

これは下方修正する前の親魚資源量

この下図を見て疑問に思った。2010年は親魚資源量11,505トンに対して大型魚の漁獲が5,331トン。2011年は11,860トンに対して6,069トン。

資源量に対して、この漁獲量はどう考えても乱獲である。ところが水産庁の報告では翌年以降資源が増えているのだ。

それと資源量に関しては、太平洋側と日本海側を別々に出していただきたい。おそらく2004年以降、日本海側は急激に減っていると思います。

下図を見ると1984年前後も資源量に対して、漁獲量は多すぎるのでは。それでも1988年ごろから急激に回復しています。水産庁の推定資源量って、正確なのか???

資源量の下方修正に伴い、将来予測も修正された。修正前は2024年には7万トンくらいに回復するはずだったが、修正後は4万トン前後(緑の線)となった。また歴史的中間値も43,000トンから38,000トンへと下げられた。この歴史的というのも紛らわしいです。実際は1952年以降の資源量の中間値である。初期資源は推定60~70万トンです。

修正後の図を見るとさらに厳しい規制案も載せてあります。

下図は修正前。俺はこんなに増えるなんて、最初から嘘だと思ってました。

次は加入状況です。その年に0歳魚がどれだけ加入したかの図です。ここ数年は過去最低レベルの加入となってます。産卵する親が減っていること、そして産卵前に漁獲していることも大きな原因だと思います。

水産庁は「産卵期に獲っても、他の時期に獲っても資源の影響は同じ」と繰り返し言ってます。

産卵前の5月に巻くのも、産卵後の8月に巻くのも資源に与える影響は同じということですが、近年日本海に産卵に来るマグロは3歳と4歳がほとんどです。これはほとんどのマグロが初産卵です。1回も産まないで漁獲されるのと、1回産んでから漁獲されるのでは、資源への影響は違うと思いますが・・・

さらに疑問。下図の赤丸のところだけど、大中巻網の漁獲上限は2000トンとなってますが、実際に漁獲したのは923トンでした。これは漁獲規制というより、漁獲目標では?

頑張っても獲れない数字を設けても、規制とは言わないと思います。
しかし、規制の46パーセントで終わったということは、資源の回復は早まるはずです。

緑丸の数字を見ると、平成27年は246トン獲れたのに、28年は0トンです。この原因を知りたい。いないのか?

さらに30キロ以上の大型(青丸)は産卵期の6月と7月に集中しています。これも4882トンの上限に対して3711トンで終わってます。本来漁獲規制とは上限値まで達成して終えるはずです。これは規制とは言わず、実質獲り放題と同じです。
※大型魚の漁獲枠4882トンは過去7年間一度も達したことがない。これは規制とは絶対に言わない。獲り放題と同じです。


さらに不思議なのは水産庁はこう発言しています。

「巻網のみに注目するのは“資源保護”の議論とは違う。限られた資源を効率的に使うために『巻網よりも魚体を品質良く保てる別の漁法で獲る』『小型魚を蓄養に回し売価を上げる』という議論はありえるが、それは“効率的な資源利用”の議論だ」

その通りです。売価が高い時期、美味しい時期、漁獲を集中しないように獲る。それが賢い漁業です。

一番おいしくない産卵期に大量に獲るのはまったく愚かな漁業です。しかも卵は毎年産業廃棄物として処分されてます。その卵は境港だけで10トン以上と聞いてます。

ということで、やはり巻網に注目してしまいます。

水産庁は2011年以降は資源が回復傾向にある。だから巻網を規制する必要はないと繰り返し発言しています。

ところが沿岸漁師さんは2011年以降も漁獲が減り続けています。

この減り方では、民間会社であれば倒産しているでしょう。

次の図は玄界灘で一番人気の遊漁船の釣果です。2011年以降に急激に減少しています。水産庁は2011年以降は回復しているといいますが、ほんとうなのでしょうか?
これも下方修正の匂いがプンプンしてきます。
那智勝浦漁協もどんどん減り続け、先月解散(倒産と同じ)してしまいました。
以前放送されたテレビ番組でも境港の成熟クロマグロの漁獲がどんどん減っていると伝えてました。

さて、俺がクロマグロの規制のことをブログやFacebookで発信すると、必ず中国や韓国の取りすぎを書き込んでくる人がいます。

まず、太平洋クロマグロの産卵場ですが、ほとんどが我が国のEEZ内です。これは資源回復の大きな鍵を日本が握っていることを示します。

さらに、クロマグロの産卵場、そして回遊ルートから、中国が漁獲することは極めて難しいのです。

現時点では日本とメキシコが全漁獲の約8割を獲ってます。クロマグロは1歳ころに太平洋を横断してアメリカ西海岸まで行きます。そのときにメキシコが獲り、蓄養してから日本へ出荷しています。4歳ころにはほとんど日本へ戻ってきます。そのあとは2度と太平洋を横断しません。

次に厳しい資源管理をやった結果、資源が急激に回復した東部大西洋クロマグロです。

2007年は違法漁獲を含めると6万トンも獲っていました。それを28,500トン、22,000トン、13,500トン、12,900トンと上限をどんどん厳しく規制しました。また産卵場である地中海は産卵後のわずか3週間しか漁ができなくなりました。30キロ未満の漁獲も禁止です(一部を除く)。

その結果、2010年ごろから急激に資源が回復しています。今年は5月25日に解禁すると、わずか数日で漁獲枠を獲りきったそうです。時間も燃料も大幅に節約。地中海のマグロ漁師さんはとにかくリッチだとか。

この図を見ると資源量の10分の1を漁獲の上限にするのが妥当かなと思います。ということは太平洋クロマグロは資源量がすでに15,000トン前後ですから、1,500トンしか獲ってはいけないことになります。ここまで乱獲を放置した責任は大きいと思います。

最後に。


黙っている。また知らないでいる。

それは良い結果にはつながりません。
http://uminchumogi.blog111.fc2.com/blog-entry-453.html

引用終わり
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日本の水産省はきちんと魚を管理していない!!
まぐろは、一度も産卵しないで殺されている!!
地中海のまぐろは管理されたので、資源が回復している!!
やっぱり、ヨーロッパの人間の方が日本人より賢いんとちゃうか!?
日本の水産省は仕事をしないで、数字だけ羅列して、まぐろ取り放題状態にして
資源を枯渇させているだけちゃうか!?

アカンのちゃう!?日本人、この事実に声をあげないと
やっぱり、ヨーロッパの人間より、いろんな意味で劣っているという証拠になっちまうよ。

劣っているのが事実でもいいけど、今、この時期にまぐろを管理しないと逆に日本の損になるだろう。
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太平洋クロマグロを絶滅から守ろう!

太平洋クロマグロを絶滅から守る会

太平洋クロマグロは絶滅危惧種です。そのクロマグロに対して我が国は資源回復に向けての有効な資源管理を怠っています。日本海では6月から8月の産卵期になるとたくさんのクロマグロが産卵場に集まってきます。それを待ち伏せて一網打尽にするまき網漁が毎年大々的に行われています。これが資源の減少に大きく影響していることは疑いのない事実です。すでに資源は極めて深刻な状態です。一刻も早く産卵期のまき網漁を禁止にするべきです。

水産庁が資源管理を怠った結果、太平洋クロマグロが初期資源の2パーセント以下まで減少して、2014年11月に絶滅危惧種に指定されました。このままでは次世代の漁師がクロマグロ漁で生活していくことも、我々国民が天然の太平洋クロマグロを食べることも出来なくなります。

毎年、産卵の時期になると市場には産卵直前のクロマグロが売れ残るほど大量に並び価格はキハダマグロやメバチマグロ、さらには輸入物の冷凍マグロより安くなるほど暴落しています。そしてクロマグロ漁で生活している地方の零細漁業者の生活は、大手水産会社のまき網漁によって危機的状況にまで追い込まれています。暴落するほど漁獲するまき網漁を即刻禁止して、親魚には資源回復のために産卵させるべきです。

長崎の離島である壱岐と対馬の零細漁業者は、資源を危惧し、今後の生活を続けるために産卵に集まる親魚に卵を産ませたいと考えて今年から3年間産卵期を禁漁にしました。その零細漁業者が禁漁している海域で、ニッスイなどの大手水産会社のまき網船が産卵にきた親魚をまき網で一網打尽にしています。我々国民にはそのように横暴な漁をするまき網船は泥棒猫にしか見えません。
※ほとんどの釣り人と釣り船もこの離島の漁師に協力して産卵期の釣りを今年から自粛しています。

まき網船のよるクロマグロ漁は、最新式のソナーを使い魚の群れを見つけ、数キロの網を広げて一網打尽にする魚法です。クロマグロ全体水揚げの50%~60%を大手数社が占有している状況であり、水産資源に多大なダメージを与えています。

水産先進国では資源が減少して持続可能が難しいと判断すると資源に対してダメージが大きいまき網船を厳しく規制、さらにまき網船に対する監視と監査を強化して厳格な管理体制をしきますが、水産庁は国際標準的な管理対策を実施していません。

水産庁は、資源回復に必要不可欠な親魚削減シミュレーションを怠り、親魚に規制が掛からない仕組みを零細漁業者に強要しています。また零細漁業者への説明会で水産庁は「まき網は産卵期しか効率よく漁獲できないので、この時期はまき網船に漁獲させてください」というお願いをしています。

水産庁は資源管理をしていると言い続けていますが、資源管理をしていれば資源は増えるはずですが、先進国の中で日本だけ資源が減り続けています。

水産庁は、農林水産省設置法に定める水産庁の任務である水産資源の適切な保存及び管理を怠たり、その不作為を今後も続けていくと言わざるを得ません。

水産資源は国民の財産です。一部漁業者(大手水産会社、漁業団体)のものではありません。水産資源は地方で生活していく漁師とその家族を支え、そして釣り客、釣り船など観光収入にも繋がっています。次世代の資源を我々の世代が借りて使っているという認識をしなければなりません。我々には次世代のためにこの美しい自然とともに、水産資源も残す義務があるのです。

また離島の漁業を守ることは過疎化に歯止めがかかり、それは地方創生にも繋がります。

水産庁と大手水産会社による地方破壊を防ぐため、産卵期のまき網漁の禁止を求める抗議デモを実施します。

宛先

農林水産大臣 森山 裕 様


【デモに関して】
デモはこのキャンペーンとは連動していません。別に申し込んでください。
デモ参加申込みメールアドレス event@sfpc.jp

警視庁へのデモの許可は申請済みです。ご参加を頂ける方は下記集合場所にお集まりください。

日程 平成28年6月15日(水) 12:45~14:30
場所 水産庁前とニッスイ本社前
集合 日比谷公園霞門前 12:45集合
内容 抗議のビラ1万枚配布、TVマスコミへの取材



【重要】6月15日のデモに関して

必ず事前に申し込んでから参加してください。申し込みの確認が取れない方は、当日の参加を固くお断りします。また当日は全員にポロシャツを着ていただきます。1枚1450円です。
団体様での参加はお断りします。クロマグロの資源を真剣に心配している個人様に限らせていただきます。ご友人との参加はOKです。
日時:6月15日(月)12:30~14:30
集合場所:日比谷公園霞門前
コース:水産庁~ニッスイ本社

お名前と住所、電話番号を添えて申し込んでください。
参加申し込みメールアドレスevent@sfpc.jp

賛同者の署名は以下の宛先へ届けられます

農林水産省
日本水産
大手水産会社
https://www.change.org/p/太平洋クロマグロを絶滅から守ろう