就寝前のスマホ使用は安眠を妨害? | 日本のお姉さん

就寝前のスマホ使用は安眠を妨害?

就寝前のスマホ使用は安眠を妨害?高城剛らプロ3人が納得アドバイス
2016年5月30日
高城剛さんが読者からの質問にお答えする、メルマガ『高城未来研究所「Future
Report」』のQ&Aコーナー。今回はご友人が睡眠障害に悩んでいるという読者さんから。「眠る前のスマホやPC利用が良くないのではないか?」という読者さんからの質問に、高城さん、マクロビオティック・インストラクターの工藤碧主叶氏、パーソナルトレーナーの竹下雄真氏の3人が、マクロビ、呼吸法などそれぞれの観点からアドバイスしています。同じようなお悩みをお持ちの方もぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

Question

寝る前のブルーライトは睡眠を妨害するの?

shitumon

いつも楽しく購読させていただいています。

さて、この度は、睡眠障害(毎晩睡眠薬が必要)に悩む知人についての相談です。

私個人は、いつでもどこでも眠れるのでその知人の気持ちがわからないですが、高城さま、工藤先生、竹下先生、どなたでも結構ですので、睡眠薬を飲まずにも眠れる状態に近づるための、アドバイスをいただければとおもいます。

巷では、ブルーライトにはメラトニン抑制効果があり、寝る前に浴びると眠れなくなると聞いたりもします。

このようなチョットしたことが大きく影響しているのだとすると、逆にチョットした生活習慣の改善で睡眠も改善できるのではないかと期待してしまいます。

よろしくお願いします。

高城剛さんらの回答

睡眠に関しまして、本当に多くの方々からご質問を頂戴します。

この質問は、まず竹下先生のお話をお聞きしたく思います。


次ページ>>寝る前にスマホは睡眠を妨害? トレーナー、マクロビ、クリエイターの回答は?
「初めまして。トレーナーの竹下と申します。

おっしゃる通り、寝る前のPCやスマホ使用は、良質な睡眠への導入の妨げになっていることが多くあります。

より良質な睡眠導入に向け、簡単に取り入れられるものとしては、呼吸法も効果的かと思います。

早速ですが、寝る前に体をオフにするという意味で、丹田呼吸がオススメです。

実際にやり方をご説明します。

仰向けになり、目を閉じ、おへその下に手を置きます。鼻から大きく息を吸いながら、お腹のふくらみを感じ、鼻からゆっくり息を吐きながら、お腹がへこんでいくのを感じていきます。それを2~3分繰り返し行います。

そうすることによって、副交感神経が優位になり、体がリラックスすることで、睡眠の質、深さを改善することが出来ます。ぜひお試しくださいね」

とのことです。



続きまして、工藤先生にもお聞きします。

「ご質問ありがとうございます。

ブルーライトだけではく、電磁波も睡眠を妨げている可能性はあると思います。

日本では電磁波を規制する法律がありませんが、海外では、脳や、その脳でコントロールされている様々なホルモンバランスに影響を及ぼすことが証明されており、すでに常識です。

寝る前だけでなく、普段から電気製品との関わり方を見直すことも一つだと思います。


マクロビオティックの陰陽の物差しで考えると、電気・電磁波は極陰性です。

人は夜に陽性化することで床につきますから、極陰性のファクターは睡眠に影響を及ぼすということになります。

マクロビオティックでの解決のヒントの一つは味噌や醤油といった陽性な食品です。

しかし、全く別の観点からですが、「悩みすぎる」ことも問題かもしれません。

私も眠れなくなることはありますが、解決方法は「眠れるまで起きていること」で、その間はひたすら読書や調べ物をします。

ちなみに、密教系の修行の一つ千日回峰行と言って、1300年に2人しか達成できなかった修行があります。

48キロの山道を1000日間休むことなく歩き続け、四無行(断食、断水、不眠、不臥を続けて9日間)を行えば、大阿闍梨になれます。

それを考えれば、一般人が置かれている立場や日常生活では、まだまだ考える余地がたくさんあるのではないでしょうか」

とのことです。

大阿闍梨とは、工藤先生なかなか凄まじいですね。



さて僕から。

かつてイスラエルの特殊空挺部隊は、過酷な肉体試験を突破した者だけに、特別なテストを行いました。

それは、1日5分間だけ睡眠を与える、というものです。

眠らないのも辛いものですが、1日5分間だけ寝るのはもっと辛い、と実際にその試験を突破した人が教えてくれました。

いまでは、違法だそうです。

さて、睡眠。

僕も時差ボケによくなるのですが、経験上わかったことは、睡眠は日中の生活に大きく関係しており、睡眠導入時に少しなにかをおこなっても、たいして効果がないということです。

ダイエットがそうであるように、僕はちょっとしたことで眠れなくなっても、逆にちょっとしたことで眠れるようになるとは思えません。

ちょっとしたことは、実は考えられないほどの大きなことでしか解決できないものだと経験上思うのです。

多くの方々もダイエットや運動などで、同じように実感なさっているのではないでしょうか。

すなわち、ブルーライトを長く見続けているとお考えなら、その何倍も陽の下で体を動かす必要があります。

ご質問にありますように「チョットしたことが大きく影響しているのだとすると、逆にチョットした生活習慣の改善で睡眠も改善できる」ものではありません。

「寝るだけダイエット」と同じで、痩せるわけありません!

その安易なお考えそのものが、知人もしくはご本人も、きっと睡眠を妨げているに違いない、と僕は感じます。

さらなる問題は、ご質問者の安易な考えで、知人をもっと寝られなくしてしまうかもしれませんので、何卒お気をつけください。

長時間、陽の下で体を動かすに限りますよ!

takashiro 『高城未来研究所「Future Report」』
著者:高城 剛
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
http://www.mag2.com/p/news/200964

眠くなるまで90分。中高生の「夜更かし朝寝坊」は科学的根拠があった
2016年5月30日2016年5月30日 24

毎日夜遅くまで起きてテレビや友達とのメール。あげく朝は全然起きてこない…。そんな中高生のお子さんに、毎日イライラしていませんか? もしもこんな「現象」に科学的根拠があるとしたら、
少し気持ちが楽になるかもしれませんよね。無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』の中で、老人が「早寝早起き」になるのと同じく、中高生が「朝寝坊」なメカニズムがあると紹介されています。

中高生は朝寝坊

─暗くなったら、眠くなる
─明るくなったら、目が覚める

生き物のとしての人間の自然な性質ではありますが、常にそうとは限りません。体調、生活習慣、年齢、その他のさまざまな要因によって不安定になりやすいことは、周知のとおりです。

睡眠リズムがずれる要因の1つとして、年齢があります。「歳を取ると、早起きになる」って、言いますよね(^_^;) 実は、ティーンエイジ(中高生年代)もまた、睡眠のリズムがズレや
すい時期なのです。

ある研究によると、ティーンエイジは睡眠に関わるホルモンの分泌タイミングがズレやすい年代とのこと。眠気をおこす脳内物質「メラトニン」が、ティーンエイジだと暗くなってから90分以上たってから、ようやく分泌されるというのです。しかも、朝は起きてからもしばらくの間放出されている、ともいいます。つまり、自然と夜更かし・朝寝坊になりやすい体質になっている時期だということ。

学校のある日は登校時間が決まっているので、それに合わせて生活する必要はあるでしょう。さらに言えば、理想としては「寝るべき時刻の90分前から、照明を弱くして、テレビ・PC・携帯などの光を目に入れずに過ごし、規則正しく睡眠をとって…」かも知れません。

でも、夜更かしするのが楽しい年頃でもありますよね(自身がその年代の頃はどうだったか、思い出してみてください)。だから、せめてお休みの日くらいは、早寝早起きできなくてもあまりうるさく言わなくてもいいのかも知れませんよ。
「ホルモンのせいなのね~♪」と、穏やかに見てあげましょう(笑)

海外の事例ですが、この研究結果を受けて、始業時刻から終業時刻まですべての時程を1時間遅くするという実験をした学校があったそうです。その結果、生徒の気分も集中力も改善し、実際に全校の成績も向上したとのこと。

子どもの学校に時間を変えてもらうことに比べれば、私たちが子どもに対する態度を変えるのは、きっと簡単なはず。中高生の夜更かし・朝寝坊にちょっと寛容になっていただけたら、私もうれしいです(^^)
『子どもが育つ「父親術」』
子供がグングン伸びて、親のストレスも激減~そんな状態を実現するために、毎日使える具体的なノウハウを提供する無料メルマガです。読者からも「駄々コネが減った」「言わなくても自分の準備をするようになった」などの成果が出ています。
http://www.mag2.com/p/news/202497