睡眠時無呼吸へのCPAP療法、2型糖尿病の血糖値を改善
睡眠時無呼吸へのCPAP療法、2型糖尿病の血糖値を改善
2016年3月17日
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)を合併した血糖コントロールが不良な2型糖尿病患者に対して、経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)を6カ月間行ったところ、血糖コントロールとインスリン抵抗性が改善したとの研究結果が、「American Journal of
Respiratory and Critical Care Medicine」2月24日オンライン版に掲載された。
ラ・パ大学病院(スペイン、マドリード)のElisabet Martinez-Ceron氏らは、OSAを合併したコントロール不良の2型糖尿病患者50人を対象に、CPAP療法がHbA1c値に及ぼす影響を検討した。対象患者をCPAP療法群(26人)とCPAP療法を行わない対照群(24人)にランダムに割り付けて6カ月間治療を行った。糖尿病治療薬の服用は変更せずに継続した。
その結果、6カ月後のHbA1c値は、対照群に比べてCPAP療法群では大きく低下していた。また、インスリンを使用していない患者では、対照群に比べてCPAP療法群でインスリン抵抗性およびインスリン感受性の指標が改善したほか、インターロイキン(IL)-1β、IL-6およびアディポネクチンの血中濃度も改善していた。さらに、平均夜間酸素飽和度とベースラインのIL-1β濃度が、CPAP療法群における6カ月間のHbA1c値の変化と独立して関連していることがわかった(P=0.002)。
以上の結果を踏まえ、同氏らは「OSAをもつコントロール不良の2型糖尿病患者に対し、CPAP療法を6カ月間行うと血糖コントロールおよびインスリン抵抗性が改善することがわかった」と述べている。
記事原文 [2016年3月9日/HealthDayNews]
参考資料:
Full Text (subscription or payment may be required)
(dm-rg.net)
[日本医療・健康情報研究所]
http://dm-rg.net/news/2016/03/017563.html?pr=dmrg009
2016年3月17日
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)を合併した血糖コントロールが不良な2型糖尿病患者に対して、経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)を6カ月間行ったところ、血糖コントロールとインスリン抵抗性が改善したとの研究結果が、「American Journal of
Respiratory and Critical Care Medicine」2月24日オンライン版に掲載された。
ラ・パ大学病院(スペイン、マドリード)のElisabet Martinez-Ceron氏らは、OSAを合併したコントロール不良の2型糖尿病患者50人を対象に、CPAP療法がHbA1c値に及ぼす影響を検討した。対象患者をCPAP療法群(26人)とCPAP療法を行わない対照群(24人)にランダムに割り付けて6カ月間治療を行った。糖尿病治療薬の服用は変更せずに継続した。
その結果、6カ月後のHbA1c値は、対照群に比べてCPAP療法群では大きく低下していた。また、インスリンを使用していない患者では、対照群に比べてCPAP療法群でインスリン抵抗性およびインスリン感受性の指標が改善したほか、インターロイキン(IL)-1β、IL-6およびアディポネクチンの血中濃度も改善していた。さらに、平均夜間酸素飽和度とベースラインのIL-1β濃度が、CPAP療法群における6カ月間のHbA1c値の変化と独立して関連していることがわかった(P=0.002)。
以上の結果を踏まえ、同氏らは「OSAをもつコントロール不良の2型糖尿病患者に対し、CPAP療法を6カ月間行うと血糖コントロールおよびインスリン抵抗性が改善することがわかった」と述べている。
記事原文 [2016年3月9日/HealthDayNews]
参考資料:
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(dm-rg.net)
[日本医療・健康情報研究所]
http://dm-rg.net/news/2016/03/017563.html?pr=dmrg009