明治、イソジンやめるってよ
ライセンス契約期間が終了したことに伴う名称変更ですが、あらたに契約を結ばなかったようです。
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明治、イソジンやめるってよ
2015/12/9 2015/12/10 ニュース・エンタメ, ヘルスケア
どうも、さるビア1号です。
寒くなってきた今日このごろ、私の周りでもマスク姿の人が目立ってきました。
インフルエンザの予防接種など、風邪を引かないよう気をつけたいものですね。
さて風邪の予防には手洗いとうがいが効果的ですが、うがい薬で有名な「イソジン」、なんと名前が変更になるそうです。
この記事をざっくり言うと… [非表示]
1 「イソジン」が無くなる?
1.1 カバ親子はどうなるの?
1.2 「明治うがい薬」って効果薄そう…?
1.3 値段が安くなるかも?
1.4 それでも私はイソジンと呼ぶ
2 そもそも「うがい薬」に風邪の予防効果はない?
2.1 うがい薬には大きく分けて3タイプ
2.2 「イソジン」は風邪の予防にはならない
2.3 オススメのうがい薬は「アズレン系」
2.4 風邪予防のうがいは水だけで十分
「イソジン」が無くなる?
明治は12月9日、うがい薬「イソジン」ブランドの製造販売権を米系製薬会社ムンディファーマへ移管することに伴い、 新たに「明治うがい薬」およびシリーズ各製品(合計12 品)を
販売すると発表した。
新名称の商品の発売は2016年4月1日から。
出典:Narinari.com
ライセンス契約期間が終了したことに伴う名称変更ですが、あらたに契約を結ばなかったようです。
今後ムンディファーマ社はシオノギ製薬に「イソジン」ブランドの使用権を設定するそうですので、イソジンそのものが無くなる事はなく、これからはシオノギ製薬から違う製品として販売されます。
カバ親子はどうなるの?
ところで、「イソジン」といえばあのカバ親子のイラスト。
明治は「イソジン」という名称を使えなくなるだけで、カバ親子のイラストは継続して使っていくようです。このイラストの著作権は明治にあります。
ちなみに、このカバの名前ですが、「カバくん」だそうです。シンプル!
カバくんたちの可愛い専用サイトもあるので、ぜひどうぞ。
【イソジン】カバくんワールド
このサイトもタイトルに「イソジン」ってついているので、来春からは名前が変わりそうですね。
「明治うがい薬」って効果薄そう…?
「明治うがい薬」という名称で、今後も成分は変わらず販売を続けるそうですが、あまりピンとこない名前ですね。
それに、「明治」だから買ってたわけじゃなくて、「イソジン」だったから買ってた人の方が大半だと思うんですよね。
「うがい薬=イソジン」というくらいイメージが浸透しているので、いきなり「うがい薬」って言われても、なんか効果が薄そう…。
実際は、ブランドのライセンス先が変わったことにより、違う工場で違う製品が作られるので、明治のうがい薬の成分そのものは変わらないんですけど、名前の影響力って大きいですね。
そんなわけで、今まで「イソジン」を購入してた方は、今後は「明治うがい薬」を買ってくださいね。
値段が安くなるかも?
ライセンス料を支払わなくて済むので、もしかしたら値段が安くなるかもしれません。
また、今後「イソジン」の購入者からは「品質が変わった!」という苦情がシオノギ製薬に寄せられるかもしれませんね。
名前は「イソジン」でも、作ってる会社が変わったら、なんらかの違いが生まれる可能性はありますから。
それでも私はイソジンと呼ぶ
イソジンに限らず、ブランド名が商品名になっちゃってる物って結構ありますよね。
サランラップとかバンドエイドとか。
これらも商標登録されてる名前なので、他の会社は使えない名称ですが、でも食品ラップを見たら「サランラップ」、絆創膏を見たら「バンドエイド」って言ってしまいますよね。
なので、「明治うがい薬」になっても「イソジン」って呼んじゃう自信はあります(笑)
そもそも「うがい薬」に風邪の予防効果はない?
ところで、うがいに風邪の予防効果があるのは確かですが、うがいする時に「うがい薬」を使う必要はありません。
むしろ、うがい薬を使うと元々人間の体の中にある常在菌まで殺してしまうので、逆に風邪をひきやすくなるという報告もあります。
ただ、すべてのうがい薬が常在菌を殺すわけではありません。
うがい薬には大きく分けて3タイプ
菌やウイルスを殺す「殺菌タイプ」
「イソジン」に代表される、菌やウイルスを殺して喉の痛みを治す効果。
「ポピドンヨード」という殺菌成分が入っている。茶色い液体が特徴。
消炎と組織修復をする「炎症ケアタイプ」
「パブロンうがい液AZ」に代表される、炎症を抑えて、痛んだ組織も修復して喉の痛みを治す効果。
消炎と組織修復効果を併せ持つ「アズレンスルホン酸ナトリウム」が入っている。液体は紫色。
殺菌&消炎系の「中間タイプ」
「新コルゲンコーワうがいぐすり」に代表される、細菌を殺す成分と消炎の両方の成分を含有。
殺菌&消炎系は基本的に殺菌成分「セチルピリジニウム」と消炎成分「グリチルリチン」の組み合わせ。液体は無色透明。
「イソジン」は風邪の予防にはならない
実はこの3つのタイプ、風邪の予防については、どれもあまり効果は期待できそうにありません。
なぜなら、風邪の原因のほとんどは、細菌じゃなくてウイルスです。
中間タイプの「セチルピリジウム」はウイルスではなく細菌に効く薬とされているようなので、風邪に効くかどうかは正直分かりません。
また、イソジンに含まれる「ポピドンヨード」はウイルスには効果がありますが、10年ほど前に京都大学で行われた実験で、実際の予防効果を人間で試してみたら、水でうがいするよりも予防効果が落ちたという結果があります。
これは、上述したように、常在菌まで殺菌してしまった結果と思われます。
この実験の結果が「イソジンは風邪の予防にはならないんじゃないの?」という根拠にもなっていますが、将来は別の研究結果が出てくる可能性もあります。
いまのところは効果はナシ、と考えて良さそうです。
イソジン愛用されてる方、気分を悪くさせてしまってスミマセン!
オススメのうがい薬は「アズレン系」
うがい薬は風邪の予防としてはイマイチですが、症状が出てから使うのなら効果が期待できると思います。
のどの痛みは、そのほとんどが患部が炎症を起こしている状態なので、炎症を抑えて、痛んだ組織も修復して喉の痛みを治すのが効果がある「アズレン系」のうがい薬がオススメです。
上の3タイプでは「炎症ケアタイプ」になります。
病院で処方されるうがい薬でも、紫色のうがい薬を処方された事ありますよね。
風邪予防のうがいは水だけで十分
ちなみに先ほどの京都大学の実験では、うがい自体は風邪の予防に有益であるとしています。
予防のうがいは、水だけで、または昔ながらの塩を入れた水でのうがいが良いようです。
いずれにしても、手洗い、うがいをしっかりして、風邪の予防につとめましょう!
お役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
http://saruvia.eight-two.co.jp/via/health/post-462
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明治、イソジンやめるってよ
2015/12/9 2015/12/10 ニュース・エンタメ, ヘルスケア
どうも、さるビア1号です。
寒くなってきた今日このごろ、私の周りでもマスク姿の人が目立ってきました。
インフルエンザの予防接種など、風邪を引かないよう気をつけたいものですね。
さて風邪の予防には手洗いとうがいが効果的ですが、うがい薬で有名な「イソジン」、なんと名前が変更になるそうです。
この記事をざっくり言うと… [非表示]
1 「イソジン」が無くなる?
1.1 カバ親子はどうなるの?
1.2 「明治うがい薬」って効果薄そう…?
1.3 値段が安くなるかも?
1.4 それでも私はイソジンと呼ぶ
2 そもそも「うがい薬」に風邪の予防効果はない?
2.1 うがい薬には大きく分けて3タイプ
2.2 「イソジン」は風邪の予防にはならない
2.3 オススメのうがい薬は「アズレン系」
2.4 風邪予防のうがいは水だけで十分
「イソジン」が無くなる?
明治は12月9日、うがい薬「イソジン」ブランドの製造販売権を米系製薬会社ムンディファーマへ移管することに伴い、 新たに「明治うがい薬」およびシリーズ各製品(合計12 品)を
販売すると発表した。
新名称の商品の発売は2016年4月1日から。
出典:Narinari.com
ライセンス契約期間が終了したことに伴う名称変更ですが、あらたに契約を結ばなかったようです。
今後ムンディファーマ社はシオノギ製薬に「イソジン」ブランドの使用権を設定するそうですので、イソジンそのものが無くなる事はなく、これからはシオノギ製薬から違う製品として販売されます。
カバ親子はどうなるの?
ところで、「イソジン」といえばあのカバ親子のイラスト。
明治は「イソジン」という名称を使えなくなるだけで、カバ親子のイラストは継続して使っていくようです。このイラストの著作権は明治にあります。
ちなみに、このカバの名前ですが、「カバくん」だそうです。シンプル!
カバくんたちの可愛い専用サイトもあるので、ぜひどうぞ。
【イソジン】カバくんワールド
このサイトもタイトルに「イソジン」ってついているので、来春からは名前が変わりそうですね。
「明治うがい薬」って効果薄そう…?
「明治うがい薬」という名称で、今後も成分は変わらず販売を続けるそうですが、あまりピンとこない名前ですね。
それに、「明治」だから買ってたわけじゃなくて、「イソジン」だったから買ってた人の方が大半だと思うんですよね。
「うがい薬=イソジン」というくらいイメージが浸透しているので、いきなり「うがい薬」って言われても、なんか効果が薄そう…。
実際は、ブランドのライセンス先が変わったことにより、違う工場で違う製品が作られるので、明治のうがい薬の成分そのものは変わらないんですけど、名前の影響力って大きいですね。
そんなわけで、今まで「イソジン」を購入してた方は、今後は「明治うがい薬」を買ってくださいね。
値段が安くなるかも?
ライセンス料を支払わなくて済むので、もしかしたら値段が安くなるかもしれません。
また、今後「イソジン」の購入者からは「品質が変わった!」という苦情がシオノギ製薬に寄せられるかもしれませんね。
名前は「イソジン」でも、作ってる会社が変わったら、なんらかの違いが生まれる可能性はありますから。
それでも私はイソジンと呼ぶ
イソジンに限らず、ブランド名が商品名になっちゃってる物って結構ありますよね。
サランラップとかバンドエイドとか。
これらも商標登録されてる名前なので、他の会社は使えない名称ですが、でも食品ラップを見たら「サランラップ」、絆創膏を見たら「バンドエイド」って言ってしまいますよね。
なので、「明治うがい薬」になっても「イソジン」って呼んじゃう自信はあります(笑)
そもそも「うがい薬」に風邪の予防効果はない?
ところで、うがいに風邪の予防効果があるのは確かですが、うがいする時に「うがい薬」を使う必要はありません。
むしろ、うがい薬を使うと元々人間の体の中にある常在菌まで殺してしまうので、逆に風邪をひきやすくなるという報告もあります。
ただ、すべてのうがい薬が常在菌を殺すわけではありません。
うがい薬には大きく分けて3タイプ
菌やウイルスを殺す「殺菌タイプ」
「イソジン」に代表される、菌やウイルスを殺して喉の痛みを治す効果。
「ポピドンヨード」という殺菌成分が入っている。茶色い液体が特徴。
消炎と組織修復をする「炎症ケアタイプ」
「パブロンうがい液AZ」に代表される、炎症を抑えて、痛んだ組織も修復して喉の痛みを治す効果。
消炎と組織修復効果を併せ持つ「アズレンスルホン酸ナトリウム」が入っている。液体は紫色。
殺菌&消炎系の「中間タイプ」
「新コルゲンコーワうがいぐすり」に代表される、細菌を殺す成分と消炎の両方の成分を含有。
殺菌&消炎系は基本的に殺菌成分「セチルピリジニウム」と消炎成分「グリチルリチン」の組み合わせ。液体は無色透明。
「イソジン」は風邪の予防にはならない
実はこの3つのタイプ、風邪の予防については、どれもあまり効果は期待できそうにありません。
なぜなら、風邪の原因のほとんどは、細菌じゃなくてウイルスです。
中間タイプの「セチルピリジウム」はウイルスではなく細菌に効く薬とされているようなので、風邪に効くかどうかは正直分かりません。
また、イソジンに含まれる「ポピドンヨード」はウイルスには効果がありますが、10年ほど前に京都大学で行われた実験で、実際の予防効果を人間で試してみたら、水でうがいするよりも予防効果が落ちたという結果があります。
これは、上述したように、常在菌まで殺菌してしまった結果と思われます。
この実験の結果が「イソジンは風邪の予防にはならないんじゃないの?」という根拠にもなっていますが、将来は別の研究結果が出てくる可能性もあります。
いまのところは効果はナシ、と考えて良さそうです。
イソジン愛用されてる方、気分を悪くさせてしまってスミマセン!
オススメのうがい薬は「アズレン系」
うがい薬は風邪の予防としてはイマイチですが、症状が出てから使うのなら効果が期待できると思います。
のどの痛みは、そのほとんどが患部が炎症を起こしている状態なので、炎症を抑えて、痛んだ組織も修復して喉の痛みを治すのが効果がある「アズレン系」のうがい薬がオススメです。
上の3タイプでは「炎症ケアタイプ」になります。
病院で処方されるうがい薬でも、紫色のうがい薬を処方された事ありますよね。
風邪予防のうがいは水だけで十分
ちなみに先ほどの京都大学の実験では、うがい自体は風邪の予防に有益であるとしています。
予防のうがいは、水だけで、または昔ながらの塩を入れた水でのうがいが良いようです。
いずれにしても、手洗い、うがいをしっかりして、風邪の予防につとめましょう!
お役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
http://saruvia.eight-two.co.jp/via/health/post-462