ロシアはトルコと戦争をしたら不利だとわかっているもよう | 日本のお姉さん

ロシアはトルコと戦争をしたら不利だとわかっているもよう

ロシアはトルコと戦争をしたら不利だとわかっているので
核兵器を使うことも検討している軍人もいるのだと、あえてトルコと世界を脅してなんとか切り抜けようとしているのだろうか。
ロシアだったら、本当に核兵器を使いそう。
ロシアは嫌われ者になることには慣れているし、同じく嫌われ者のチュウゴクと手を組めばいいやくらいに物事を軽く考えているのかも。自国の領土を拡大させ続けることにしか、アイデンティティを感じられないような民族性のなせる業なのかも。

すでに、ロシアは、クリミヤを奪った(取り返した)ばかりか、もっと奪おうとしているし、旅客機も撃ち落として知らんぷりを決め込んでいるからね~。うやむやにして済まそうとする根性がすごいね。ロシアは、戦争をしたら何が何でも勝ち抜こうという決意を持っている。
決意が固い方が勝ち。アフガニスタンでは、現地人の決意の方が固かったので、撤退するしかなかった。ロシアとトルコが戦争になれば、トルコの決意の方が固いでしょう。自国を守る戦いになるんだから。ロシアが核兵器を使えば、逆に世界中がトルコを助けると思う。

今、世界はロシアに核兵器を使えば、ロシアこそお終いだと教えなければならない。違うか?
特に、日本は、核兵器を使われた唯一の被爆国なのだから、もっとロシアにいきり立たって抗議しなければならないと思う。他人事みたいに見ていたらダメです。トルコは親日国だよ!

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成27年(2015)12月10日(木曜日)
通算第4745号

露土戦争が本格化した場合、ロシアは核兵器使用を検討
クリミア戦争のかたちを想定しがちだが、NATO介入の前にけりをつけろ
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シリア空爆作戦でトルコ上空を侵犯したロシア戦闘機をトルコが撃墜するという事件以後、トルコと露西亜関係は際立って険悪化し、おたがいに非難合戦をエスカレートさせ、経済制裁に踏み切った。

経済的にみると、密かに喝采を挙げているのは中欧と南欧諸国ではないか。
EU主要国のウクライナ問題をめぐるロシア制裁で、中欧向けのプロジェクトだった「サザン・ストリーム」をキャンセルし、ロシアは急遽、トルコルートに踏み切る決定をしたばかり。
それさえ、今回のロシア vs トルコ対立で台無しになりそうなのだから。ロシアのメディアはさかんにエルドアン大統領を攻撃し、これまで良好だった露土関係に鮮明な亀裂が入った。

もし、現在の対決状況から本格的な「露土戦争」となった場合のシナリオを提示し、その場合、西側がトルコに味方する前に、すなわちNATOの一員であるトルコは「NATO条約第五条」により、防衛協力を得られるのだから、「緒戦とNATOの組織化動員にもたついている間に、ロシアはただちに核攻撃し、トルコの軍事インフラ、工業地帯を壊滅させる方法をとるべきだ」
などとする強硬論がロシアの専門家によって語られている。

こういう物騒なことを提唱するのは軍事政治研究センターのミハイル・アレキサンドロフである。
彼はこう続ける。
「トルコ軍は強い。通常の戦闘となるとアフガニスタンでロシアはカンダハルを落とせず撤退したように、苦戦を強いられるうえ、NATOがもし団結すれば、もっと苦境に立たされる上、現時点ではロシアにとって軍事的な有利なシリアの空軍基地もトルコには近すぎて使えない」(英語版プラウダ、12月2日)。

黒海やカスピ海、あるいは地中海の潜水艦からのミサイル発射によって、戦局を有利に運べても長い泥沼に入ることは目に見えている。
ともかくロシアの軍事筋では、こうしたシナリオ論議まで飛び出しているのである。
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樋泉克夫のコラム
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知道中国 1334回】
――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡75)
岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)


26日、依然として病は癒えず部屋で読書をしながら時を送るしかなかった岡を相手に、宿舎の主人が話し込む。話題は香港の経済活動の柱である「自由放任主義(レッセフェール)」に。これまた岡の興味を引いたらしく、詳細な聞き書きを残している。その概要は、

――「中土」では各港に海関を輸出入品に税を掛け徴収している。だが香港だけは違っていて、海関が置かれていない。だから内外の遠方の交易商人であろうが、香港での取引を求める。例えば四川では漢方薬が取れるが、遥々と長江を下り大海を帆走して香港までやって来て商いをする。そでは偏に税を取られないからだ。

その代わり香港では、ありとあらゆる方法で細大漏らさずに税を納める仕組みが張り巡らされている。土地の広さ、屋敷の規模に応じて税を納めねばならない。これを「国餉」と呼ぶが、この他には街灯・井戸・泉・道路・橋といわず、修理に要する費用は、家ごとに醵出する。「酒亭茶店。烟館妓院(ふうぞくえいぎょう)」は月ごとに課税する。「艇子輿夫。負販傭丁(せんどう・かごかき・やたい・にんそく)」は季節ごとに「牌片(かんさつ)」を給付して課税する。滞納者は処払いとなる。法律は厳格で、その施行はまるで湿った薪を束ねるようにキッチリと峻厳だ。会計事務は厳格で入出金の金額に応じて定まった規則があり、僅かな金額でも役人が掠め取ることはできない。明朗で厳格な制度といえる。

夜の9時からは外出禁止となり、街に人影を見ることはない。1時には人足が家々を回り糞尿を集め「汚器(おまる)」を掃除する。6時になると車を引いた人足が家々を訪ねゴミを回収する。家々が軒を接するように建て込んでいるが、ゴミは全く見当たらない。
これは欧州の制度を、中国人の生活様式に沿って厳格に定めたからだ。上海と香港で、その一斑をみることができる。(2月27日)――

これを植民地経営の妙というに違いない。彼ら西欧人は植民地の住人に甘い顔なんぞは絶対に見せない。“一視同仁”などと口にして感傷的な対応はしない。自分たちの植民地経営の都合に合わせて徹底的に現地人を鍛え直す。

使う者と使われる者の違いを嫌というほどに判らせる。体に覚え込ませる。であればこそ香港にせよシンガポールにせよ、現在に繋がる発展を考えた時、英国式植民地経営の恩恵を最大限に受けたということだ。これは皮肉でもなんでもない。かりに日本敗戦と同時に香港が中国側に返還されていたら、おそらく現在の繁栄はなかったはずだ。

2月28日、どうやら病状も好転の兆しがみえてくる。医者の勧めで鶏スープ、パンに牛乳、さらにお粥を口にし、竹製のベッドに移る。

かくて「大いに愉快を覺える」と記す。そこに日本人の知り合いが2人やって来て、「ロシアとフランスは『中土』を『腹背』から攻撃すべく密約を結んだ。そこでロシアの艦隊はフランス国旗を掲げて香港に入港している。プロシャは密かに『台灣半島』を狙っている」と、中国を巡っての最新情勢を語った。それを聞いた岡は、

――彼らは「中土の?實」を熟知し、古くから野望を抱いていた。ただロシアとプロシャの両大国は他国の弱みに付け込み、フランスの背後に隠れ領土掠奪に努めているのではなかろうか。おそらくロシア・フランス密約説は揣摩憶測の類だろう。ロシアは専ら北辺を狙い、フランスは南方の国境を窺っている。(この後、ロシアによる清国領土強奪の歴史を列記し)これは、「六國の秦に賄(まいない)するの勢なり」。(2月28日)――

趙・韓・魏・燕・楚・斉の戦国の6国は当初は相互に連携し強大な秦に対した(合従策)が、後に秦は2カ国関係を求め(連衡策)、6国を各個撃破し最終的に天下を握る。弱体化した清国に対しロシアが2カ国関係を強要することの真意が、そこにあった。
《QED》
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(読者の声1)ことし、保守論壇で不思議な事態が出来しております。それは「山本七平賞」がアトキンソン氏、「正論大賞」がジム・アワー氏、そしてアパ懸賞論文がケント・ギルバート氏と、そろいもそろって外国人に贈られているという奇妙な一致です。
これは主催の三者が平仄をあわせたのか、見えないところで暗黙の了解事項があるのか、そのあたり情報通の宮崎さんはどういう判断をしておられますか?
(JJセブン)

(宮崎正弘のコメント)そういう特別の配慮があったとは考えられませんね。げんに山本七平賞は選考委員に呉善花さん、受賞者のなかには石平さんもいますし、正論大賞とて、外国人を選考対象から外すという前提条件はない筈ですから。芥川・直木賞でも、すでに台湾、韓国を含めれば十数人の外国人に与えられております。


(読者の声2)三島由紀夫研究会事務局よりお知らせです。
次号会報は12月16日から18日にかけてお手元に届きます。なお、憂国忌の特別冊子も同封されます。
また「天長節奉祝式典」が開催され玉川博己代表幹事が記念講演を行います

1)日時 12月23日(水・祝)正午~16時
2)会場 ?國会館2階「偕行東の間」(?國神社遊就館隣)
3)奉祝式典 正午~12時半
4)記念講演 12時半~13時半
講師 玉川博己(三島由紀夫研究会代表幹事)
演題 「三島由紀夫と国体論」
5)奉祝宴 14時~16時
6)会費 4千円(学生3千円)
7)主催 天長節を祝ふ会実行委員会(会長 小田村四郎・元拓大総長)
実行委員長 森田忠明
8)共催 維新政党・新風、国民新聞社、国民行動、玉鉾奉仕団、展転社
(社)戦没者慰霊の会櫻街道、日本歌壇、玉鉾書院
参加を希望される方は事前に下記にご連絡をお願いします。
事務局 電話 070-5366-5511(森田)
Eメール: ishinpeer@niftty.com

(読者の声3)三島由紀夫研究会創立45周年記念公開講座のお知らせです。
来年最初の三島由紀夫研究会公開講座は、研究会創立45周年を記念して下記の通り開催しますのでご参加ください。尚当日は奇しくも2.26事件から満80周年に当ります。

1)日時 平成28年2月26日(金)18時半(18時開会)
2)会場 アルカディア市ヶ谷
(JR/地下鉄市ヶ谷駅徒歩2分)
3)講師 佐藤守閣下(元空将、軍事評論家)
4)演題 「自衛隊が守るべきもの」
5)講師略歴: 昭和14年樺太生まれ。防大7期。空自の戦闘機パイロットを経て南西航空混成団司令などを歴任。空将。軍事評論家として活躍、多くの著書があり。最近著は『安保法制と自衛隊』(青林堂)。
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