中国が尖閣諸島周辺で「静かにプレゼンス増強」 米議会諮問機関が年次報告書で警告 | 日本のお姉さん

中国が尖閣諸島周辺で「静かにプレゼンス増強」 米議会諮問機関が年次報告書で警告

2015.11.18 11:12更新
【尖閣】
中国が尖閣諸島周辺で「静かにプレゼンス増強」 米議会諮問機関が年次報告書で警告…巡視・偵察活発化

【ワシントン=青木伸行】米議会の諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」は17日、年次報告書を公表し、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)の周辺海域で「軍事、民間の両面でプレゼンス(存在)を静かに増強し続けている」と警鐘を鳴らした。

具体的には、尖閣諸島周辺で公船による巡視活動や、空軍の航空機による偵察活動などを活発化させていることや、東シナ海の日中中間線付近でガス田掘削施設を建造していることなどを指摘した。

中国が人工島を建設している南シナ海に関しては、「米中両軍による危険な衝突が起こる可能性が最も高い場所だ」と表明。フィリピンやベトナムが中国と武力衝突すれば、米国も関与を余儀なくされるとした。

さらに、米政府は人工島の軍事拠点化を中止するよう圧力をかけているが「効果をもたらしていない」と、批判的見解を示した。
中国による米政府と企業へのサイバー攻撃に関しては、「今後も激化するとみられる」との見通しを表明。攻撃を受けた企業が米国内法に基づき、窃取された情報をハッキングにより取り戻し、消去するなどの対抗策を取り得るか、検討するよう議会に勧告した。 一方、中国が開発を進める衛星攻撃兵器(ASAT)が実戦配備されれば「米人工衛星をあらゆる軌道上で脅かす」と警告。長射程の新型対艦巡航ミサイルの存在も、「米国が築いてきたアジア太平洋地域の安定を脅かす」とした。
http://www.sankei.com/world/news/151118/wor1511180019-n1.html