車の安全性向上でむち打ち増えた? 自賠責値上げの理由 | 日本のお姉さん

車の安全性向上でむち打ち増えた? 自賠責値上げの理由

むち打ちは、事故当日は興奮しているから症状が出ないが、
その日の晩からいろんな不快な症状が出てくる。
わたしも2年前、赤信号で停車中に後ろの車の運転手がうっかりブレーキから
足を外したとかで、後ろから追突されてむち打ちになったが、
あちこち痛くなってとても腹立たしかった。
首が治ったかなと思ったら、次は背中。次は腰、次は吐き気と頭痛などなど、どんどん症状が変化していく。整形外科では、痛み止めと湿布薬をくれるだけで、何もしてくれないし、
「骨には異常が無いです」と言うだけだ。
骨に異常があったら、動けなくて入院しているだろう。
むち打ちになっても、外見は元気そうなので誰も同情してくれない。
知り合いの車のディーラーは、トラックに乗って赤信号で止まっている時、
上の荷物をとろうと手を伸ばしたら、足がブレーキから外れて、前の車をコツンとやってしまったそうだ。相手の車も何も傷が無い状態なのに、相手はきっちり、病院に通って80万円を保険会社に請求してきたそうだ。だいたい、保険会社は、車の破損状況から、慰謝料がいくらぐらいが妥当かと考えているそうで、車がなんともないのに、80万円をせしめた相手のことを「誰かに知恵をつけられた」と考えているらしい。
警察も、相手が大げさに請求しすぎだと思っていて、当てた方はあまりおとがめはなかったそうだ。たいしたむち打ちでもないのに、ひたすら整骨院に通って、80万円も請求するような人が多すぎて、自賠責保険が上がったのだと知り合いの車のディーラーは言っていた。

しかし、当てられた方の側からすれば、車は損傷が軽くても、生身の人間は相当なショックを受けているのではないかとも思う。わたしも、乗用車でコツンと当たられたぐらいだった。当てた方の車はパッと見た感じ、かすり傷しか無い。わたしの車は後ろのランプとドアが壊れて鍵も閉まらなくなったし、バンパーも壊れて変形していた。相手はコツンと当てただけだろうけど、わたしの車の中の物は全部吹っ飛んだし、わたしも、思い切り空中にほおりだされたと思ったら、シートベルトでさらに思い切り抱きすくめられたし、背中がシートにめりこんで、シートの形になったのがわかった。
トラックでコツンと当てられた人も、わたしが受けた衝撃ぐらいはあったのではないか。

知り合いの車のディーラーには、そんなことは言わなかったが、むち打ちになった人の起きている間、ずっと続く痛みや頭の重みや吐き気や不快感は、なった者しかわからない。
案外、車に目立った損傷が無いのにきっちり整骨院に通って80万円せしめた人も、本当に痛かったのかもしれないのだ。

わたしの2年前のむち打ちも、一生物になっていて、雨の振る前や雨の日は背中が痛い。
いくら賠償金をもらっても、元の健康な体には戻らない。出来るものなら賠償金は要らないから元の体に戻して欲しいと思う。

最近、また赤信号で停車中に、後ろから女性ドライバーに追突されてしまい、整形外科に行って
レントゲンを撮って診断書を書いてもらった。
鍼灸整骨院に通いたい旨を伝えて紹介書を書いてほしいと頼むと「医師会に書かないように言われてますから、自分の判断で行ってください」ときっぱり断られた。交通事故の被害者になって、首や背中や腰が痛いのに、なんでそんなことを言うのかと思う。痛み止めと湿布薬だけ出して何もしてくれない整形外科に腹が立った。
保険会社に電話すると「整形外科の承認が無いと保険が降りません」と言う。
2年前とは様子が違う。

事故の次の日は、朝から背中が痛かったので整形外科に行くと、またレントゲンを撮って「骨には異常が無いです」と言われてお終い。
診断書を書きなおしましょうかと居ってくれたのに、「いいです」と断ってしまった。
最初の診断書に「脛骨の捻挫」とだけ書かれていたら、後から腰が痛くなっても保険が降りないと整骨院の医師が教えてくれた。
あちこち痛くてイライラしているのに、整形外科や警察に行き、保険会社や整骨院に電話連絡、会社と車の修理会社に連絡など、やることがいっぱいだ。会社も休まなくては、何もできない。

わたしの車に追突した女性ドライバーは、どうやらよそ見運転をしていたようで、「気が付くのが遅すぎた」と言っていた。どこを見ていたんでしょうね。スマホでも見ていたのか。
赤信号で待っていて急ブレーキ音がしたので、バックミラーを見ると車が揺れながら突進してくるところだった。避ける時間など無い。あっと言う間に追突された。ちょっとだけ首をすくめてふんばった。ブレーキは足から外さなかったし、横断歩道には歩行者はいなかった。
当てられると思っていたから、2年前よりは身構えた分だけ少し当たり方はよかったかもしれない。

会社を休んで整骨院に紹介状を書いてくれる整形外科に行って、そのことを言うと
「あなた、2年前より、2年老けているんだから、それで前回よりマシだと思わない方がいいですよ」と言われた。

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車の安全性向上でむち打ち増えた? 自賠責値上げの理由
2013年4月2日 7時0分
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この春、車の維持費が跳ね上がった。任意保険やガソリンも実質値上げだが、最たるものが自賠責保険だ。自家用の軽乗用車の場合、もっとも一般的な24カ月契約で、2万1970円から、4400円アップして2万6370円に。普通車の場合は、24カ月で2万4950円だったのが、2890円アップして2万7840円になった(沖縄県、離島を除く)。

金融庁保険課は値上げの経緯をこう説明する。

「自賠責の保険料は、2008年に5年間の予定で大幅に値下げしていました。自賠責保険は利益も損失も出してはいけないとされており、これは以前の利益を還元するためのものでした。今年がその5年が終わる年にあたり、本来の水準に戻ったとも言えます。ただし、値下げ後、むち打ちなど軽度の後遺障害に対する支払いが想定より多く、予想以上のスピードで赤字が膨らんでしまったため、5年を待たずに値上げが必要になってしまいました。一挙に値上げするのも問題なので、2年前から段階的に上げることとし、今回が2回目の値上げとなります」

だがこの説明、簡単には納得できない。なぜなら、交通事故は以前より明らかに減っているからだ。警察庁の統計をみると、2012年の死亡事故は4280件で、10年前の約半数に、重傷事故は4万4467件で約6割、軽傷事故は61万6391件で約7割にそれぞれ減っている。

この点を前出の担当者に指摘すると、次のように答えた。

「最近の車は安全装置が良くなっているので、大事故にはなりにくい。その代わり、軽度の後遺症が逆に増え、むち打ちの治療期間などが延びているのです」

自賠責保険の問題点を20年以上前から追及してきたジャーナリストの柳原三佳さんはいう。

「不景気になると『むち打ち』の被害者が増えるという問題は以前からあります。仲間同士で偽装事故を起こしたり、治療を長引かせたりする人たちがいるのです。ただ、そうだとしても、この説明は本当でしょうか。自賠責保険は限度額が決まっていて、払われる金額には上限があります。そもそも十数年前には、いずれ保険料は下がると説明していました」

※AERA 2013年4月8日号
http://news.livedoor.com/article/detail/7555412/