ロシアによるシリア・イスラム国攻撃、空爆だけでなく、海軍も攻撃を開始しています。
★プーチンがアメリカにとどめを刺す方法
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
まずはお知らせから。
CGS動画、第5回でています。
今回は、「移民を大量に入れると、日本から独立する市が出てくる可能性」について語っています。
「そんなバカな!」
「平和ボケ」な私たちは、99%そんな反応。
しかし、「ある自治体で他民族が多数派を占めている」ことは、「独立する【立派な理由】」になります。
歴史的例を含めてお話ししていますので、是非ごらんになってください。
↓
https://www.youtube.com/watch?v=U8ZVu-_BLnE
では、本題。
ロシアによるシリア・イスラム国攻撃、真剣度が増してきました。
空爆だけでなく、海軍も攻撃を開始しています。
↓
<カスピ海からミサイル発射=シリア攻撃、一気に拡大─ロシア
時事通信 10月7日(水)21時0分配信
*
*
【モスクワ時事】ロシアのショイグ国防相は7日、ロシア海軍の4隻が同日朝にカスピ海から巡航ミサイル26発を発射し、シリア領内の過激派組織「イスラム国」の11拠点を攻撃したと明らかにした。
南部ソチで、プーチン大統領に報告する様子を国営テレビが伝えた。
これまでの空爆作戦から軍事行動を一気に拡大させた。
ロシアは9月30日、同組織と戦うアサド政権を支援する名目で、シリア西部ラタキアの空港を拠点に空爆を開始。
プーチン大統領は「地上作戦は行わない」と説明しているが、海軍も参戦させたことで、ロシアの「対テロ」作戦は新たな段階に入った。>
プーチンらしいやり方です。
米軍は、1年以上もイスラム国を空爆しつづけ、まったく何の効果もありませんでした。
むしろイスラム国の支配地域は拡大し、シリアのアサド政権をおびやかすようになってきた。
それでロシアは、「アメリカは、イスラム国をアサド打倒のために利用している」と見ているのです。
一方ロシアは、「中東の事実上の同盟者アサドを守る」という目的がはっきりしているので、ガンガンやっています。
さて、
今回は、「こうすればプーチン、アメリカにとどめを刺せるよね」という方法について。
もちろん、私の空想です。
空想ですが、「ありえるシナリオ」でもあります。
(@私自身は、アメリカの完全没落を願っていません。
対中国で日本が困ることになるからです。
世界経済もメチャクチャになるでしょうし。)
▼第1段階 - プーチンは短期間で「イスラム国」を掃討する
圧倒的残酷さで、「世界共通の脅威」になった「イスラム国」。
米軍は「ダラダラ」空爆を1年もつづけ、何の結果も出ていない。
「本気で勝つ気あるの?」
と疑いたくなるのは、ロシア人だけではないでしょう。
プーチンは、世界共通の敵「イスラム国」を3~4か月で壊滅させ、世界の英雄になります。
(@「なります」というのは、予測ではなく、「なりたいです」という意味です。
今お話ししていることは、私が「プーチンの脳内で起こっている」ことを想像しているのです。)
▼第2段階 ー プーチンは、アサド政権を守る
ロシアはイスラム国と同時に、シリアの「反アサド派」を攻撃している。
それで、シリア国内から「反アサド勢力」は一掃され、アサド政権が盤石になります。
(ならせたい。ープーチン)
▼第3段階 - プーチンは、シリア、イランとサウジアラビアを和解させる
「中東」というと、「みんなイスラム教徒」というイメージですが。
シーア派とスンニ派が争っています。
もっというとシーア派のイランと、スンニ派のサウジアラビアを中心とする争い。
プーチンは、イランとサウジアラビアを和解させます。
「不可能だ!」と思いますね。
しかし、最近事情が変わってきているのです。
というのは、今年7月、アメリカはイランと和解した。
↓
<イラン核交渉>最終合意 ウラン濃縮制限、経済制裁を解除
毎日新聞 7月14日(火)22時1分配信
*
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【ウィーン和田浩明、田中龍士、坂口裕彦】イラン核問題の包括的解決を目指し、ウィーンで交渉を続けてきた6カ国(米英仏露中独)とイランは14日、「包括的共同行動計画」で最終合意した。
イランのウラン濃縮能力を大幅に制限し、厳しい監視下に置くことで核武装への道を閉ざす一方、対イラン制裁を解除する。
2002年にイランの秘密核開発計画が発覚してから13年。粘り強い国際的な外交努力によって、核拡散の可能性を減じる歴史的な合意となった。>
これに衝撃を受けたのがサウジとイスラエルです。
「アメリカに見捨てられた!!!」と感じている。
それで彼らは、ロシアに接近しはじめている。
なぜアメリカは、イランと和解したのでしょうか?
「シェール革命」で、天然ガス生産でも原油生産でも世界一に浮上したアメリカ。
「自国にたっぷり資源がある」ことを理解したアメリカにとって、
(資源たっぷりの】中東の重要性が薄れたのです。
それで、ロシアが中東で影響力を拡大できる条件が整っている。
「でも、ロシアは中東で影響力を拡大してどうしたいの?」
それは、少し後で。
▼第4段階 - プーチンは中東の覇権を握る
アメリカに捨てられて困っているサウジアラビアとイスラエル。
(=ユダヤ教)
もとから親ロシアのイラン、シリア(アサド政権)。
プーチンは、イスラム教シーア派、スンニ派、ユダヤ教を和解させ、
「中東の覇権」を握ります。(握りたいです。)
▼第5段階 - 「ペトロダラーシステム」と「ドル崩壊」
アメリカは、世界一の財政赤字国、貿易赤字国、対外債務国。
それでも、いままで破産していない。
その理由は、「ドルが基軸通貨」(=世界通貨、国際通貨)だからです。
2次大戦以降、ドルと金(ゴールド)はリンクしていた。
ところが、それでドルがどんどんアメリカから流出して困った。
そこでニクソンは1971年、「ドルと金(ゴールド)の交換をやめる!」と宣言します。(=ニクソンショック)
これで、ドルは「ただの紙切れ」になった。
しかし、今にいたるまで「ドル=基軸通貨」の地位を維持しています。
なぜでしょうか?
その大きな理由が「ペトロダラーシステム」。
つまり、「原油は、ドルでしか売らない」。
ニクソンは、
1、アメリカはサウジアラビアを守る
2、サウジ王家を守る
ことを条件に、「石油販売はすべてドルで行う」ことを約束させました。(1974年)
OPEC諸国もサウジに従い、「石油の売買はすべてドルで」が世界のスタンダードになった。
この体制は1975年から2000年までつづきました。
ところが2000年9月、イラクのフセインが
「イラク原油の決済通貨をドルからユーロにかえる!」
と宣言。
同年11月、実際にかえてしまった。
彼はそれでどうなったか?
皆さんご存知ですね。
(イラク戦争の公式理由=「大量破壊兵器」「アルカイダつながり」はどちらもウソだったことが明らかになっている。)
これをきっかけに「ドル離れ」のトレンドが形成されていきました。
その後起こったこと。
・ユーロの流通量がどんどん増え、06年ドルを超えた
・イランが原油の決済通貨をドル以外の通貨にかえた
・中東産油国が「湾岸共通通貨」の導入を検討しはじめた
・原油高で潤っていた時代のプーチンは、「ルーブルを世界通貨にする!」と宣言していた
これらが、「100年に1度の大不況」の大きな【裏】要因だったの
です。
この話、新しい読者さんには、「トンデモ系」と思えるかもしれません。
しかし、証拠は山ほどあります。
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というわけで、
・イスラム国を掃討する
・反米親ロ・アサド政権を盤石にする
・アメリカに捨てられたサウジと、イランを和解させる
・イスラム諸国とイスラエルを和解させる
そして、
・ロシアが中東の覇権を握る
その後はどうするか?
アメリカに捨てられたサウジアラビアを説得し、
「原油の決済通貨をドル以外にさせる」
これで、アメリカの覇権は終わりです。
もちろん、既述のように、これは私の想像にすぎません。
しかし、「ロシアに25年住み、プーチンを観察してきた男(=私)の想像」なので、全然「ありえない」というわけでもありません。
さらに、仮にプーチンがそう考えていても、「相手がいる」話ですから、うまくいくかもわからない。
ロシアも、「制裁」「原油安」「ルーブル安」で相当苦しいですから。
いずれにしても、「シリア」「ウクライナ」「東、東南アジア」
どこを見ても、「戦国時代」です。
ちなみに今回の話、「アメリカ没落の真実」もいいですが、
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最初から最後まで、徹底的に具体的・現実的!
これで、「日本が自立する方法」を完璧に理解できます。
09年9月、アメリカに嵌められたロシア・ベド大統領は、プ
ーチン首相を解任した。
命の危険を感じたプーチンは、日本に政治亡命する。
日本柔道界に保護され、稽古に励むプーチン。
しかし、日本政界は、彼を放っておかなかった。
行列をなして彼のもとへ訪れる日本の政治家たち。
その中に、再起を誓う矢部元首相の姿があった。
プーチンは、90年代アメリカの属国だったロシアを、どうや
って「自立」させることに成功したのか?
懇願する矢部に 、つ いにプーチンは口を開き、その「秘密」
を語りはじめた。
「プーチン最強講義」の内容は?
・中国から尖閣・沖縄を守り、かつアメリカからの自立も成
し遂げる方法とは?
・集団的自衛権と憲法改正。日本にとってなぜ前者は「天
国」、後者は「地獄」になるのか?
・難問TPPにどう対処すべきか?
・日本のエネルギー自給率を100%にする方法とは?
・日本経済を復活させ、財政も再建する方法とは?
・核兵器を保有すれば、日本は自立できるのか……?
さて、首相に返り咲いた矢部は、はたしてプーチンの秘
策に従って「日本自立」を成し遂げられるだろうか……?
この本を読み終えたとき、あなたは「日本自立」までの
道筋を、 完璧に理解できるようになっていることでしょう。
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●Tさまからのメール
北野さま
いつもメルマガありがとうございます!
今回のメルマガで北野さまがおっしゃっていた、2000万円。
これってホントにリアルな数字だと思います。
というのも、子ども一人産んだら成人までに2000万円かかると
思え、というのが日本の現実らしいのです。
私はテレビで子どもを産んだばかりのタレントさんが、「そう
先生に言われた~!」とコメントしてたので知ったのですが、
検索したらやっぱりでてきました。
「子ども1人にかかるコストは2000万円?「お金が子どもの数
を決める」の仮説」
http://biz-journal.jp/i/2014/05/post_4981.html
ですので、「住宅購入資金のローン(たとえば20年、30年)
を、2000万円まで国が肩代わりします」って、絶対にアリだ
と思います!!
だって一人育てるためのお金をまるまる国が出してくれる、
ということになりますよね!?
啓蒙活動で何億というお金を使うより、これをすれば税金が
安くなる!給付が受けられる!なんか貰える!(笑)という
方が、結局動きますもんね、人って。
例えばふるさと納税とか。
税金を地方に納めるだけで、特産物がもらえる!だから、そ
の地方に税金を納めよう!!と。
今回のご提案、早速、首相官邸にメールしようと思います!
\(^o^)/
私の投稿で国を動かします!!
♪───O(≧∇≦)O────♪
(妄想・笑)
これからもどうぞよろしくお願いいたします!
○メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」
発行者 北野 幸伯
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