蓮舫参議院議員の感性はチュウゴク人アル
蓮舫参議院議員の感性はチュウゴク人アルー日本人なら誰でも知っているサンマの向きも知らないアル
~~~~~~~~~~~~~~
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成27年(2015)9月30日(水曜日)
通算第4668号
習近平の訪米を影の薄いものとしたモディ旋風
ヒラリーも習近平を「恥知らず」と罵倒。何のための訪米だったのか?
****************************************
インドのモディ首相は主要国の指導者なかで、イの一番に国連で演説し、「平和」を唱えた。
プーチン、習近平より早い登壇で、安倍首相は、29日、ラストの演説となった。
モディ首相は国連演説を終えると、ニューヨークからカリフォルニア州へ飛んだ。
サンノゼのノームミネタ空港へ「エアインディア・ワン」でおり立つと、在住インド人数万が熱烈歓迎し、演説会場のスタジアムは7万人がつめかけるという前代未聞の盛況ぶりとなった。
それもこれもカリフォルニア州サンタモニカ周辺だけでも、インド人移民は50万人前後もいるからだ。彼ら在米インド人がシリコンバレーを支えている。マイクロソフトのCEOなど、インド人である。
インド首相が同地を本格的に訪問するのは1949年のネルー以来で、ガンディ首相とデサイ首相がカリフォルニを短時間滞在したことはあるが、本格的訪問はじつに66年ぶりの「事件」だったのである。
「カリフォルニはIT産業と民主主義が合体して人々の夢を実現した『ゴールデン・ステート』であり、この地域のインド人は将来の建設に貢献しうる」
モディがこう演説すると聴衆は湧いた。ペロシ元下院議長も聞きに来ていた。
対照的にIT産業のメッカであるシリコンバレーに夥しい産業スパイを潜入させ、ハイテク企業からトップシークレット技術を盗み出し続け、くわえてハッカー攻撃を止めない中国へアメリカ人の剥き出しの敵対意識が拡がっている。
大統領選挙の有力候補ヒラリー・クリントン前国務長官もツィッターで、習近平は「恥知らず」と非難した。
習近平訪米最中に中国国家統計局は直近の経済数字を発表した。
それによれば、企業の経常利益は過去四年間で最低となり、とてもGDP7%成長は望める状況ではないことを示唆する結果となった。
主因は8月11日の人民元4・5%切り下げによって、企業の生産コストを23・9%引き上げたことによるとされる。
しかし上海株式もすでに六月のピークから40・1%の暴落ぶりを示しており、この国家統計局の数字によらずとも、その凋落傾向は歴然としているのである(数字はいずれも『サウスチャイナ・モーニングポスト』、9月29日)。
(読者の声1)貴誌9月28日号の「西村眞悟の時事通信」転載記事について感想です。
日頃、西村氏がいつの日か、どこかの政党が政権を取った暁に、防衛大臣に就任したら、さぞや本来の日本らしいすっきりした防衛体制がとれるのではないか、とひそかに期待している者です。
そのシャドウキャビネットの防衛大臣としての西村氏に一つお聞かせ願います。
貴時は全体として納得しながら読ませていただきましたが、「北朝鮮に拉致されている日本人の救出」の箇所に関連して一つお尋ねしたい。
貴論は、「個別自衛権の行使により直ちに行動を起こすべし、と読み取れます。」「純粋な議論」としては正しく正論として与する者です。ただ実際に政治家となった場合、果たして具体的な行動をとるに際してどの様になさるつもりか?
想像をたくましく拝察すると、例えば「万全の態勢」をひきながら自衛隊の特殊部隊を送り込み物理的に救出する等。嘘か本当かしらないが、北朝鮮は日本にむけて多くのミサイルを配置しているとの「専門家筋」の情報もあるなか、即ち一億の日本人がある意味で
人質になっている環境下でしかも常識外れのバカ殿がトップにいる北朝鮮。
ヤケのヤンパチ的な号令をかけることも想定しなければならない。そんな弱気の考えだからいつまでたってもラチがあかない、と言われかねません
「政治は現実である」とも言われます。
正論の議論と現実の政治的対応をどの様につなぐことが出来るか、具体的なシュミレーションをご教示願えますでしょうか。
(木内信胤信徒の一人)
(宮崎正弘のコメント)シミュレーションは、所詮、予測シナリオですから、ノンフィクションで表現するのは難しい。西村先生はどうお答えになるか。
というわけで小生は未来フィクションに託しました。
拙著『拉致』(徳間書店)。絶版ですが、どこかで入手されたら、是非お読み下さい。あるいは文庫入りする前の原題は『金日成の核弾頭』(徳間書店、ハードカバー)です。日本人の若者が恋人を北に誘拐され、米軍とともに武装ヘリで乗り込み、収容所に潜入するという粗筋、初版は1998年でした。拉致問題がまだ大きく騒がれる前でしたので、それほど評判になりませんでしたが、解説は黒田勝弘氏です。
♪
(読者の声2)シリア情勢と欧州への難民流入の関係は欧米メディアだけ見ていてもよくわかりません。シリアを支援するロシアのメディア、スプートニク(旧ロシアの声)には興味深い記事がたくさんあります。
9月15日の記事、
「イスラム国」は移民の輸送ビジネスによって年内に10億ドルの利益をあげる可能性がある。
http://jp.sputniknews.com/middle_east/20150915/897353.html
移民に紛れ、「イスラム国」テロリスト2万人が欧州へ
http://jp.sputniknews.com/europe/20150915/902445.html
9月16日、「アサド大統領、EUがシリア難民の運命を案じるのであれば、テロリストへの支援を止めよ」
http://jp.sputniknews.com/middle_east/20150916/902924.html
9月18日、「カダフィ大佐は欧州難民危機を予言していた」
http://jp.sputniknews.com/life/20150918/915113.html
9月19日、「イスラム国」司令官の一人はグルジアにおける米軍キャンプの「最優等の生徒」だった
http://jp.sputniknews.com/middle_east/20150919/918772.html
旧ソ連を「ベトナムの泥沼」に引きずり込むためアルカイダを育てたらアメリカにブーメラン。イランもイラクもアメリカが軍事援助したあげく反米政権となる。リビアのカダフィを打倒したと思ったら、反カダフィの連中は武器とともにシリアへ。IS(イスラム国)はどんどんモンスター化していく。
ここまで来るといわゆる「陰謀論」の類にもなにほどかの真実があるように思えます。
冷戦が終わってなおロシアを敵視するのか不思議でしたが、「ナイルからメソポタミアまでイスラエル」の大イスラエル主義者、ハルマゲドンを起こそうとしているといわれたネオコン、「ソビエト憎し」でデタント(緊張緩和)を潰した「ポーランド人」ブレンジンスキーをはじめとする旧東欧・ロシア系(ユダヤ人多数)の人脈を考えると納得できます。
イスラエル建国当初は冷淡ともいえた米国の態度が次第にイスラエル寄りになった背景にはアメリカのユダヤ人社会の主流がドイツ系から東欧・ロシア系に変化したためだという説があります。
ロシアの圧政から逃れてきた人々やその子孫が政治の中枢に関わることでアメリカの政治が必要以上に反ロシアになっているのかもしれません。
日本の政治では中韓の帰化人が多数紛れ込んでいますが、民主党など帰化人だらけ、日本弱体化に余念がありません。
先日、蓮舫参議院議員がツイッターに「焼サンマ」の写真を投稿したところ、サンマの頭が右向き、ネットで批判殺到。お皿も白い楕円形で日本人の感性ではありえない。
http://livedoor.blogimg.jp/hatima/imgs/a/7/a7cd36f6.jpg
母親は日本人といわれますが、事業仕分けで居丈高に相手を攻撃するさまはとうてい日本人とは思えなかった。
幼稚園から大学まで青山学院だったはずなのに感性は中国人そのものでした。帰化人のなかでも呉善花・石平氏など例外中の例外なのでしょうか。
(PB生、千葉)
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@
【知道中国 1300回】
――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡41)
岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)
▽
11月5日の日記には、当時の北京で10数人の西洋人が西洋の書籍の翻訳に当たり、『萬國公法』『格物入門』『化學指南』『法國律例』『星?指掌』『公法便覽』『富國策』『英文擧隅』『俄國史畧』『各國史畧』『格物測算』『公法會通』『算學課藝』などが出版されていたことが、翌日(6日)には同治元年(1861年から62年)に設立され、「英法普俄四國之學」を8年課程で教育する同文館の概容について記されている。
同治元年は高杉晋作らが上海を「徘徊」し、またイギリス、フランス、アメリカ、ロシアなどが北京条約を根拠に北京に公使館を開設した年でもある。つまり清国との国交がなかった日本とは違い、欧米列強は正式な外交関係を結び、中国への拠点を着々と築いていたということになる。ここでも日本は後発だったのだ。
閑話休題。
この頃から、岡は中国人の対応に不満を漏らすようになる。それというのも、面談希望を相手が避ける様子がみられるようになったからだ。じつは岡は「中土」への来遊以前に友人宛に手紙を出していたが、何人かからはナシのつぶて。北京到着後に来意を告げるも、またしても返事がない。かくて、他の知己に次のように伝えた。
―「中土」では礼を貴び、礼においては交際を重んずるはずだが、来意を告げても返答すらしない者もいる。ということは、「中土」では既に礼が久しく行われてはいないということか。日本人が「中人」と接する場合、礼を十二分に弁えている心算だが、「中人」が我が日本人と会見するは身の汚れとでも考えているのか。小国が大国に交際を求めるとは、大国が小国に対するとは、こういったことなのか(11月10日)――
最初のうちは「我が国でも維新前は欧米人を忌避したいたと同じだろう」などと余裕を見せていたものの、さすがに腹に据えかねたらしい。憤懣やるかたない岡の心情が伝わって来るようだが、岡の弁を聞いた知己は、「黙然」としたままだった。そこで「こんな『狂言』を吐く心算はなかったのですが、あなたから問われたからこそ、敢えて思うが儘を述べたまでです」と。すると先方は岡の著書の素晴らしさを讃え、自らの蔵書から何冊かを取り出し岡に与え「これにて遠方からお訪ね戴いた『厚意』に謝します」と。かくて岡は、「中土の人、既にして皆、浮夸(おおげさ)なり。信義無し」と断言した。
11月12日、北京を離れ西南に位置する保定を経て天津に戻る旅に出立する。市街地というのに道路中央は凹状に深く抉れ溝になっている。「深泥尺餘」で馬は泥に足を取られ、両輪は泥に没し馬車は暴風吹き荒ぶ激浪に翻弄される船のように上下左右前後に揺れ、生きた心地がしない。雨が降らなくてもこれだから、大雨にでも遇ったらどうなることか。
―中土旅行極難。道路凹凸。驛舎隘陋。寝食器具。一切携帶。已投旅店。僕吹火炊飯。不具湯沫。不設被蓐――
かくて「倦めば茶店で一服し、疲れたら馬車を雇うことのできる我が国の旅とは雲泥の差だ」と洩らす。ともかくも酷い情況だったことが十分に伝わって来る。旅先でも来訪者に律儀に応対する。その人が、「日東(にほん)」は古い国なのに何故に「歐服」を着ているのかと。そこで岡は日本でも服装について朝廷内に異論が続出したが、利便を考慮した明治天皇の一声で「斷然として改制」されたと語った後、「『中人』は自らの『衣冠文物』を誇ってはいるが、よくよく考えれば現在の服装は『滿服』であり、制度は『滿制』ではないか。本来の『衣冠文物は亡くなり已して久し』」と応えた。
日本の服制に疑義を呈すが、漢民族を征服した清朝、つまり異民族の服装や制度を誇る。異民族に征服されたことを自慢していると同じではないかと、岡は疑問を呈す。《QED》
宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
宮崎正弘のロングセラー
***********
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
『中国、韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる!』(海竜社、1080円)
『中国大破綻 ついに失われる20年に突入する』(PHP研究所、1404円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
『台湾烈々 世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円)
『中国共産党、三年以内に崩壊する!?』(海竜社、1080円)
『中国バブル崩壊が始まった』(海竜社、1080円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)
<宮崎正弘の対談シリーズ>
************
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗し ついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石平『2015年 中国の真実』(ワック、シリーズ第五弾)
(石平さんとの第7弾は、十月下旬発売予定です。ご期待下さい)
宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 西部遭『日米安保五十年』(海竜社)
宮崎正弘 v 黄文雄『世界が知らない中国人の野蛮』(徳間書店)
宮崎正弘 v 佐藤優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社)
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
(C)有限会社宮崎正弘事務所 2015 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成27年(2015)9月30日(水曜日)
通算第4668号
習近平の訪米を影の薄いものとしたモディ旋風
ヒラリーも習近平を「恥知らず」と罵倒。何のための訪米だったのか?
****************************************
インドのモディ首相は主要国の指導者なかで、イの一番に国連で演説し、「平和」を唱えた。
プーチン、習近平より早い登壇で、安倍首相は、29日、ラストの演説となった。
モディ首相は国連演説を終えると、ニューヨークからカリフォルニア州へ飛んだ。
サンノゼのノームミネタ空港へ「エアインディア・ワン」でおり立つと、在住インド人数万が熱烈歓迎し、演説会場のスタジアムは7万人がつめかけるという前代未聞の盛況ぶりとなった。
それもこれもカリフォルニア州サンタモニカ周辺だけでも、インド人移民は50万人前後もいるからだ。彼ら在米インド人がシリコンバレーを支えている。マイクロソフトのCEOなど、インド人である。
インド首相が同地を本格的に訪問するのは1949年のネルー以来で、ガンディ首相とデサイ首相がカリフォルニを短時間滞在したことはあるが、本格的訪問はじつに66年ぶりの「事件」だったのである。
「カリフォルニはIT産業と民主主義が合体して人々の夢を実現した『ゴールデン・ステート』であり、この地域のインド人は将来の建設に貢献しうる」
モディがこう演説すると聴衆は湧いた。ペロシ元下院議長も聞きに来ていた。
対照的にIT産業のメッカであるシリコンバレーに夥しい産業スパイを潜入させ、ハイテク企業からトップシークレット技術を盗み出し続け、くわえてハッカー攻撃を止めない中国へアメリカ人の剥き出しの敵対意識が拡がっている。
大統領選挙の有力候補ヒラリー・クリントン前国務長官もツィッターで、習近平は「恥知らず」と非難した。
習近平訪米最中に中国国家統計局は直近の経済数字を発表した。
それによれば、企業の経常利益は過去四年間で最低となり、とてもGDP7%成長は望める状況ではないことを示唆する結果となった。
主因は8月11日の人民元4・5%切り下げによって、企業の生産コストを23・9%引き上げたことによるとされる。
しかし上海株式もすでに六月のピークから40・1%の暴落ぶりを示しており、この国家統計局の数字によらずとも、その凋落傾向は歴然としているのである(数字はいずれも『サウスチャイナ・モーニングポスト』、9月29日)。
(読者の声1)貴誌9月28日号の「西村眞悟の時事通信」転載記事について感想です。
日頃、西村氏がいつの日か、どこかの政党が政権を取った暁に、防衛大臣に就任したら、さぞや本来の日本らしいすっきりした防衛体制がとれるのではないか、とひそかに期待している者です。
そのシャドウキャビネットの防衛大臣としての西村氏に一つお聞かせ願います。
貴時は全体として納得しながら読ませていただきましたが、「北朝鮮に拉致されている日本人の救出」の箇所に関連して一つお尋ねしたい。
貴論は、「個別自衛権の行使により直ちに行動を起こすべし、と読み取れます。」「純粋な議論」としては正しく正論として与する者です。ただ実際に政治家となった場合、果たして具体的な行動をとるに際してどの様になさるつもりか?
想像をたくましく拝察すると、例えば「万全の態勢」をひきながら自衛隊の特殊部隊を送り込み物理的に救出する等。嘘か本当かしらないが、北朝鮮は日本にむけて多くのミサイルを配置しているとの「専門家筋」の情報もあるなか、即ち一億の日本人がある意味で
人質になっている環境下でしかも常識外れのバカ殿がトップにいる北朝鮮。
ヤケのヤンパチ的な号令をかけることも想定しなければならない。そんな弱気の考えだからいつまでたってもラチがあかない、と言われかねません
「政治は現実である」とも言われます。
正論の議論と現実の政治的対応をどの様につなぐことが出来るか、具体的なシュミレーションをご教示願えますでしょうか。
(木内信胤信徒の一人)
(宮崎正弘のコメント)シミュレーションは、所詮、予測シナリオですから、ノンフィクションで表現するのは難しい。西村先生はどうお答えになるか。
というわけで小生は未来フィクションに託しました。
拙著『拉致』(徳間書店)。絶版ですが、どこかで入手されたら、是非お読み下さい。あるいは文庫入りする前の原題は『金日成の核弾頭』(徳間書店、ハードカバー)です。日本人の若者が恋人を北に誘拐され、米軍とともに武装ヘリで乗り込み、収容所に潜入するという粗筋、初版は1998年でした。拉致問題がまだ大きく騒がれる前でしたので、それほど評判になりませんでしたが、解説は黒田勝弘氏です。
♪
(読者の声2)シリア情勢と欧州への難民流入の関係は欧米メディアだけ見ていてもよくわかりません。シリアを支援するロシアのメディア、スプートニク(旧ロシアの声)には興味深い記事がたくさんあります。
9月15日の記事、
「イスラム国」は移民の輸送ビジネスによって年内に10億ドルの利益をあげる可能性がある。
http://jp.sputniknews.com/middle_east/20150915/897353.html
移民に紛れ、「イスラム国」テロリスト2万人が欧州へ
http://jp.sputniknews.com/europe/20150915/902445.html
9月16日、「アサド大統領、EUがシリア難民の運命を案じるのであれば、テロリストへの支援を止めよ」
http://jp.sputniknews.com/middle_east/20150916/902924.html
9月18日、「カダフィ大佐は欧州難民危機を予言していた」
http://jp.sputniknews.com/life/20150918/915113.html
9月19日、「イスラム国」司令官の一人はグルジアにおける米軍キャンプの「最優等の生徒」だった
http://jp.sputniknews.com/middle_east/20150919/918772.html
旧ソ連を「ベトナムの泥沼」に引きずり込むためアルカイダを育てたらアメリカにブーメラン。イランもイラクもアメリカが軍事援助したあげく反米政権となる。リビアのカダフィを打倒したと思ったら、反カダフィの連中は武器とともにシリアへ。IS(イスラム国)はどんどんモンスター化していく。
ここまで来るといわゆる「陰謀論」の類にもなにほどかの真実があるように思えます。
冷戦が終わってなおロシアを敵視するのか不思議でしたが、「ナイルからメソポタミアまでイスラエル」の大イスラエル主義者、ハルマゲドンを起こそうとしているといわれたネオコン、「ソビエト憎し」でデタント(緊張緩和)を潰した「ポーランド人」ブレンジンスキーをはじめとする旧東欧・ロシア系(ユダヤ人多数)の人脈を考えると納得できます。
イスラエル建国当初は冷淡ともいえた米国の態度が次第にイスラエル寄りになった背景にはアメリカのユダヤ人社会の主流がドイツ系から東欧・ロシア系に変化したためだという説があります。
ロシアの圧政から逃れてきた人々やその子孫が政治の中枢に関わることでアメリカの政治が必要以上に反ロシアになっているのかもしれません。
日本の政治では中韓の帰化人が多数紛れ込んでいますが、民主党など帰化人だらけ、日本弱体化に余念がありません。
先日、蓮舫参議院議員がツイッターに「焼サンマ」の写真を投稿したところ、サンマの頭が右向き、ネットで批判殺到。お皿も白い楕円形で日本人の感性ではありえない。
http://livedoor.blogimg.jp/hatima/imgs/a/7/a7cd36f6.jpg
母親は日本人といわれますが、事業仕分けで居丈高に相手を攻撃するさまはとうてい日本人とは思えなかった。
幼稚園から大学まで青山学院だったはずなのに感性は中国人そのものでした。帰化人のなかでも呉善花・石平氏など例外中の例外なのでしょうか。
(PB生、千葉)
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@
【知道中国 1300回】
――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡41)
岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)
▽
11月5日の日記には、当時の北京で10数人の西洋人が西洋の書籍の翻訳に当たり、『萬國公法』『格物入門』『化學指南』『法國律例』『星?指掌』『公法便覽』『富國策』『英文擧隅』『俄國史畧』『各國史畧』『格物測算』『公法會通』『算學課藝』などが出版されていたことが、翌日(6日)には同治元年(1861年から62年)に設立され、「英法普俄四國之學」を8年課程で教育する同文館の概容について記されている。
同治元年は高杉晋作らが上海を「徘徊」し、またイギリス、フランス、アメリカ、ロシアなどが北京条約を根拠に北京に公使館を開設した年でもある。つまり清国との国交がなかった日本とは違い、欧米列強は正式な外交関係を結び、中国への拠点を着々と築いていたということになる。ここでも日本は後発だったのだ。
閑話休題。
この頃から、岡は中国人の対応に不満を漏らすようになる。それというのも、面談希望を相手が避ける様子がみられるようになったからだ。じつは岡は「中土」への来遊以前に友人宛に手紙を出していたが、何人かからはナシのつぶて。北京到着後に来意を告げるも、またしても返事がない。かくて、他の知己に次のように伝えた。
―「中土」では礼を貴び、礼においては交際を重んずるはずだが、来意を告げても返答すらしない者もいる。ということは、「中土」では既に礼が久しく行われてはいないということか。日本人が「中人」と接する場合、礼を十二分に弁えている心算だが、「中人」が我が日本人と会見するは身の汚れとでも考えているのか。小国が大国に交際を求めるとは、大国が小国に対するとは、こういったことなのか(11月10日)――
最初のうちは「我が国でも維新前は欧米人を忌避したいたと同じだろう」などと余裕を見せていたものの、さすがに腹に据えかねたらしい。憤懣やるかたない岡の心情が伝わって来るようだが、岡の弁を聞いた知己は、「黙然」としたままだった。そこで「こんな『狂言』を吐く心算はなかったのですが、あなたから問われたからこそ、敢えて思うが儘を述べたまでです」と。すると先方は岡の著書の素晴らしさを讃え、自らの蔵書から何冊かを取り出し岡に与え「これにて遠方からお訪ね戴いた『厚意』に謝します」と。かくて岡は、「中土の人、既にして皆、浮夸(おおげさ)なり。信義無し」と断言した。
11月12日、北京を離れ西南に位置する保定を経て天津に戻る旅に出立する。市街地というのに道路中央は凹状に深く抉れ溝になっている。「深泥尺餘」で馬は泥に足を取られ、両輪は泥に没し馬車は暴風吹き荒ぶ激浪に翻弄される船のように上下左右前後に揺れ、生きた心地がしない。雨が降らなくてもこれだから、大雨にでも遇ったらどうなることか。
―中土旅行極難。道路凹凸。驛舎隘陋。寝食器具。一切携帶。已投旅店。僕吹火炊飯。不具湯沫。不設被蓐――
かくて「倦めば茶店で一服し、疲れたら馬車を雇うことのできる我が国の旅とは雲泥の差だ」と洩らす。ともかくも酷い情況だったことが十分に伝わって来る。旅先でも来訪者に律儀に応対する。その人が、「日東(にほん)」は古い国なのに何故に「歐服」を着ているのかと。そこで岡は日本でも服装について朝廷内に異論が続出したが、利便を考慮した明治天皇の一声で「斷然として改制」されたと語った後、「『中人』は自らの『衣冠文物』を誇ってはいるが、よくよく考えれば現在の服装は『滿服』であり、制度は『滿制』ではないか。本来の『衣冠文物は亡くなり已して久し』」と応えた。
日本の服制に疑義を呈すが、漢民族を征服した清朝、つまり異民族の服装や制度を誇る。異民族に征服されたことを自慢していると同じではないかと、岡は疑問を呈す。《QED》
宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
宮崎正弘のロングセラー
***********
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
『中国、韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる!』(海竜社、1080円)
『中国大破綻 ついに失われる20年に突入する』(PHP研究所、1404円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
『台湾烈々 世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円)
『中国共産党、三年以内に崩壊する!?』(海竜社、1080円)
『中国バブル崩壊が始まった』(海竜社、1080円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)
<宮崎正弘の対談シリーズ>
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宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗し ついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石平『2015年 中国の真実』(ワック、シリーズ第五弾)
(石平さんとの第7弾は、十月下旬発売予定です。ご期待下さい)
宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 西部遭『日米安保五十年』(海竜社)
宮崎正弘 v 黄文雄『世界が知らない中国人の野蛮』(徳間書店)
宮崎正弘 v 佐藤優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社)
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
(C)有限会社宮崎正弘事務所 2015 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示