ドイツを代表するかの如きVWがキリスト教国でありながら、神をも欺くような不正ソフトを
「世界の警察である事を辞める」オバマ・アメリカと「やたら日本を意識する」習・チャイナ
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2)我が国は欧米崇拝などする必要は無い:前田 正晶
この度のVW車の排ガスについての不正はかなりの驚きを持って受け止められたのではないだろうか。
私は我が国では誰が言いだしたか知らないが、ヨーロッパ諸国ではドイツは理詰めでキチンとして理路整然たる風土がある国で、英連合王国(UK)で就中イングランドは紳士の国といったような認識が一般的であると思っている。
例えば、メルセデスベンツを筆頭にドイツ車に対する信頼感は国産車を上回っていると言える気さえする。
私は事情これあり車の免許を取ったこともなく、当然のこと自動車に関する知識は並以下だと思う。
しかしそれであっても、上海などでタクシーを拾って気付いたことはトヨタなどは見当たらずほとんどがVWのSantana(だったか)ばかりだったと解った。
それが現地生産かどうかなどは全く関知しなかったが、ドイツはここまで中国に食い込んでいたのかと初めて知った次第だった。
中国はドイツを信頼しているのかと疑った。
しかも、当方は外国人の中で長年仕事をしたといっても、事ドイツ人となると1970年代前半にM社のパルプ事業部の全世界の関係者が集う”Division meeting”でドイツ代表者と1週間行動をともにして「何 だ、ヨーロッパ人といってもアメリカ人と同じで陽気で騒がしく愉快な外国人に過ぎないではないか」という印象が強かった。
UKの人たちに接する機会はそれ以上にあったが「何処が紳士?」と思わせる普通の外国人だった。
回りくどいことを言わずに思った通りのことをいえば、我が国では鎖国の時代が長かった為に妙なとでも言うか不必要な欧米人とその文化・文明に対する信仰乃至は崇拝のようなものが未だに残っており、海外に進出し彼らに負けずに活動すること即ち「勇敢なる世界進出」として評価する傾向が未だに残っている気がしてならない。
勿論それ自体は良いことだが、何時まで経っても「彼らが上位で我が国は・・・」的な思考体系は感心しない。
より解りやすくいえば、私の持論は「世界に我が国ほど優れた国はない。知的水準が平気にして高くバラツキもなく、教育も徹底し、労働力の質が世界最高に高く且つ安定し、治安が良く、食べ物が美味く、公共交通網が全国津々浦々に行き渡っており、貧富の格差もなく、人種差別も無しと言えるだろうし、外国人にこれほど親切な国が世界の何処にあるか」であり、このように言って誤りではないと確信している。
事自動車についていえば、我が国は既に如何なる意味でもトヨタを筆頭にしてアメリかを遠く抜き去り、トヨタを追うのが今回問題を起こしたVWが販売台数で勝負を挑んできただけではないか。
そのドイツを代表するかの如きVWがキリスト教国でありながら、神をも欺くような不正ソフトを使っていたとは、我が国のドイツ信仰乃至は崇拝か信頼の神話を打ち砕くような出来事ではなかったか。
私はドイツは1995年に僅か一度だけしか旅しただけなので断定的なことは言えないが、カトリックが歴史的にも強大な力を持っていて、その影響力の強さは我が国にいては到底計り知れないものがあること以外は、アメリカと大きな違いがあるとは思えないというのが、偽らざる実感だった。
この感想は兎も角、私は我が国民とマスコミはもう好い加減に欧米信仰というか「世界」を有り難がることから離れるべきだと思っている。
遺憾ながら我が国にも先頃のエヤーバッグのタカタのように海外市場で信用を失墜した会社もあるが、私は我が国ではもっとより積極的に「我が国ほど優れた、良い国はない」という自信を全国民が持つような教育と国内向け宣伝広告に励んでも良いのではないかと考えている。
今回のVWの過ちを良い機会にして「海外崇拝というか「世界進出」を目標にするような古き良き時代を忘れても良いだろうと言いたい。
日本国民は自信を持って偏向した野党や多くの似非有識者や文化人の自虐的日本国軍事化論に見切りをつけて、自信を持って世界の諸国に向かって優越感を持って対峙してしていく必要があるとすら思っている。
妙に謙った根拠なき自信は困るが、私は自分の国に誇りを持つことは必要不可欠だと経験上も信じている。
米中首脳会談は余りにも予測出来た通りだった:
私は現在の全世界の不安定振りの最大の原因が、今回掲題の首脳会談を 行ったこのお二方とその国にあると信じている。特にオバマ大統領につい ては、これまで何度も批判してきたことで「政治・
経済・外交・軍事等々 の素人で、上院議員を1期勤めたとはいってもその半分の2年間は選挙キャ ンペーに費やしていた人物を大統領に選んだ言わばアメリカの失敗」であ る
のだから。
しかもオバマ大統領の就任の頃はアメリカ経済はリーマンショック後の最 悪な時期にあり「誰がやっても回復に導くのは至難の業以上の難しさ」と 言われた時だった。その未経験者を責任者に選ん
だのがアメリカの今や最 大の勢力になってしまった”minority”という多数派の功績?なのだ。オバ マ大統領が就任した後の種々の負の業績をここで云々するのは避けるが、
私は「世界の警察である事を辞める」と言ったのが象徴的だったと思って いる。
一方の習近平主席は確かに就任後も中国経済の発展に努め、つい先頃まで は「保八」を維持し、中国を我が国を抜いて世界第二の経済大国の地位に 押し上げた。中国内の事情に疎い私が批判めいた
ことを言うのは烏滸がま しいが、習近平は熾烈な権力闘争を乗り切って今日の世界で最も強力な指 導者とはなったところまでは良かったと思う。
だが、最近の中国経済の低迷下での株式市場の混乱に際して見せた政治介 入では「共産党は本当の資本主義経済には弱い」という馬脚を現してきた のではないかと思わせる。まさか中国経済が不安
定化すると世界の景気が 変動することを楽しんでいるのではないだろうが、株式市場への介入や為 替を規制することが正解ではなかったと知るべきであろう。
経済的なことの他には南沙諸島他での埋め立て工事を強行し(「強行」と はこういう場合に使うものだ)、アメリかにサイバー攻撃を仕掛け、人権 問題が首脳会談で議題に上がるのは自明の理だっ たはず。それくらいはご 承知だったはずなのに、共同記者会見他のでの仏頂面は非礼であり、あれ が通用すると本気で考えていたのならば、単純な思い上がりではないか。
中国は未だそれほど偉くないと自覚すべきだ。
オバマ大統領もオバマ大統領で、あのような結果になるとは読み切ってい たはずで、事前に何らかの手を打っておき、せめて記者会見くらいは「目 出度し、目出度し」に終わらせられなかったのか
と非難したい気がする。 尤も、あの習近平の態度からは「アメリカとオバマ大統領何するものぞ」 との姿勢を国内外に示す絶好に機会とでも思っていたかと思わせるものが あった。
私はアメリカのあの低迷振りが情けなかった。ただそれだけの何の成果も なかった首脳会談だったのは大いに遺憾だし、予測通りだったのはもっと 情けなかった。但し、習近平が「おごる平家は久 しからず」になって貰う のは困る。彼が率いる中国が全世界に与える影響は今や大きすぎるところ に来ているのだから。(前田 正晶)
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2)我が国は欧米崇拝などする必要は無い:前田 正晶
この度のVW車の排ガスについての不正はかなりの驚きを持って受け止められたのではないだろうか。
私は我が国では誰が言いだしたか知らないが、ヨーロッパ諸国ではドイツは理詰めでキチンとして理路整然たる風土がある国で、英連合王国(UK)で就中イングランドは紳士の国といったような認識が一般的であると思っている。
例えば、メルセデスベンツを筆頭にドイツ車に対する信頼感は国産車を上回っていると言える気さえする。
私は事情これあり車の免許を取ったこともなく、当然のこと自動車に関する知識は並以下だと思う。
しかしそれであっても、上海などでタクシーを拾って気付いたことはトヨタなどは見当たらずほとんどがVWのSantana(だったか)ばかりだったと解った。
それが現地生産かどうかなどは全く関知しなかったが、ドイツはここまで中国に食い込んでいたのかと初めて知った次第だった。
中国はドイツを信頼しているのかと疑った。
しかも、当方は外国人の中で長年仕事をしたといっても、事ドイツ人となると1970年代前半にM社のパルプ事業部の全世界の関係者が集う”Division meeting”でドイツ代表者と1週間行動をともにして「何 だ、ヨーロッパ人といってもアメリカ人と同じで陽気で騒がしく愉快な外国人に過ぎないではないか」という印象が強かった。
UKの人たちに接する機会はそれ以上にあったが「何処が紳士?」と思わせる普通の外国人だった。
回りくどいことを言わずに思った通りのことをいえば、我が国では鎖国の時代が長かった為に妙なとでも言うか不必要な欧米人とその文化・文明に対する信仰乃至は崇拝のようなものが未だに残っており、海外に進出し彼らに負けずに活動すること即ち「勇敢なる世界進出」として評価する傾向が未だに残っている気がしてならない。
勿論それ自体は良いことだが、何時まで経っても「彼らが上位で我が国は・・・」的な思考体系は感心しない。
より解りやすくいえば、私の持論は「世界に我が国ほど優れた国はない。知的水準が平気にして高くバラツキもなく、教育も徹底し、労働力の質が世界最高に高く且つ安定し、治安が良く、食べ物が美味く、公共交通網が全国津々浦々に行き渡っており、貧富の格差もなく、人種差別も無しと言えるだろうし、外国人にこれほど親切な国が世界の何処にあるか」であり、このように言って誤りではないと確信している。
事自動車についていえば、我が国は既に如何なる意味でもトヨタを筆頭にしてアメリかを遠く抜き去り、トヨタを追うのが今回問題を起こしたVWが販売台数で勝負を挑んできただけではないか。
そのドイツを代表するかの如きVWがキリスト教国でありながら、神をも欺くような不正ソフトを使っていたとは、我が国のドイツ信仰乃至は崇拝か信頼の神話を打ち砕くような出来事ではなかったか。
私はドイツは1995年に僅か一度だけしか旅しただけなので断定的なことは言えないが、カトリックが歴史的にも強大な力を持っていて、その影響力の強さは我が国にいては到底計り知れないものがあること以外は、アメリカと大きな違いがあるとは思えないというのが、偽らざる実感だった。
この感想は兎も角、私は我が国民とマスコミはもう好い加減に欧米信仰というか「世界」を有り難がることから離れるべきだと思っている。
遺憾ながら我が国にも先頃のエヤーバッグのタカタのように海外市場で信用を失墜した会社もあるが、私は我が国ではもっとより積極的に「我が国ほど優れた、良い国はない」という自信を全国民が持つような教育と国内向け宣伝広告に励んでも良いのではないかと考えている。
今回のVWの過ちを良い機会にして「海外崇拝というか「世界進出」を目標にするような古き良き時代を忘れても良いだろうと言いたい。
日本国民は自信を持って偏向した野党や多くの似非有識者や文化人の自虐的日本国軍事化論に見切りをつけて、自信を持って世界の諸国に向かって優越感を持って対峙してしていく必要があるとすら思っている。
妙に謙った根拠なき自信は困るが、私は自分の国に誇りを持つことは必要不可欠だと経験上も信じている。
米中首脳会談は余りにも予測出来た通りだった:
私は現在の全世界の不安定振りの最大の原因が、今回掲題の首脳会談を 行ったこのお二方とその国にあると信じている。特にオバマ大統領につい ては、これまで何度も批判してきたことで「政治・
経済・外交・軍事等々 の素人で、上院議員を1期勤めたとはいってもその半分の2年間は選挙キャ ンペーに費やしていた人物を大統領に選んだ言わばアメリカの失敗」であ る
のだから。
しかもオバマ大統領の就任の頃はアメリカ経済はリーマンショック後の最 悪な時期にあり「誰がやっても回復に導くのは至難の業以上の難しさ」と 言われた時だった。その未経験者を責任者に選ん
だのがアメリカの今や最 大の勢力になってしまった”minority”という多数派の功績?なのだ。オバ マ大統領が就任した後の種々の負の業績をここで云々するのは避けるが、
私は「世界の警察である事を辞める」と言ったのが象徴的だったと思って いる。
一方の習近平主席は確かに就任後も中国経済の発展に努め、つい先頃まで は「保八」を維持し、中国を我が国を抜いて世界第二の経済大国の地位に 押し上げた。中国内の事情に疎い私が批判めいた
ことを言うのは烏滸がま しいが、習近平は熾烈な権力闘争を乗り切って今日の世界で最も強力な指 導者とはなったところまでは良かったと思う。
だが、最近の中国経済の低迷下での株式市場の混乱に際して見せた政治介 入では「共産党は本当の資本主義経済には弱い」という馬脚を現してきた のではないかと思わせる。まさか中国経済が不安
定化すると世界の景気が 変動することを楽しんでいるのではないだろうが、株式市場への介入や為 替を規制することが正解ではなかったと知るべきであろう。
経済的なことの他には南沙諸島他での埋め立て工事を強行し(「強行」と はこういう場合に使うものだ)、アメリかにサイバー攻撃を仕掛け、人権 問題が首脳会談で議題に上がるのは自明の理だっ たはず。それくらいはご 承知だったはずなのに、共同記者会見他のでの仏頂面は非礼であり、あれ が通用すると本気で考えていたのならば、単純な思い上がりではないか。
中国は未だそれほど偉くないと自覚すべきだ。
オバマ大統領もオバマ大統領で、あのような結果になるとは読み切ってい たはずで、事前に何らかの手を打っておき、せめて記者会見くらいは「目 出度し、目出度し」に終わらせられなかったのか
と非難したい気がする。 尤も、あの習近平の態度からは「アメリカとオバマ大統領何するものぞ」 との姿勢を国内外に示す絶好に機会とでも思っていたかと思わせるものが あった。
私はアメリカのあの低迷振りが情けなかった。ただそれだけの何の成果も なかった首脳会談だったのは大いに遺憾だし、予測通りだったのはもっと 情けなかった。但し、習近平が「おごる平家は久 しからず」になって貰う のは困る。彼が率いる中国が全世界に与える影響は今や大きすぎるところ に来ているのだから。(前田 正晶)