シリア難民、国外脱出の主要因は「レイプ」 報告書
難民、高速道歩き首都へ=警官阻止できず-ハンガリー
2015年09月08日 09時16分 提供:時事通信
7日、ハンガリー南部の高速道路を警官に付き添われながら歩く難民ら(AFP=時事)
【ミュンヘン時事】中東などからの難民がドイツを目指す際の通過点になっているハンガリー南部で7日、子供を含む難民ら約200人が高速道路を歩き、約180キロ離れた首都ブダペストに向かい始めた。AFP通信などが報じた。
南部の村レスケ付近で、セルビアとの国境を渡って来た難民は入国登録を拒否し、柵を乗り越えて高速道路に侵入した。警官は催涙スプレーを使ったが、難民の動きを止められなかった。安全確保のため、車両の通行は停止された。 【時事通
信社】
http://news.ameba.jp/20150908-259/
難民の子供蹴る=テレビ女性カメラマン解雇―ハンガリー
時事通信 9月9日(水)8時53分配信
【ブダペストAFP=時事】ハンガリー南部の村ロスケで、セルビアとの国境を越えて押し寄せる難民を撮影していたテレビ局の女性カメラマンが、難民の子供を蹴るなどする場面が放映された。
テレビ局は8日、このカメラマンの解雇を発表した。
問題のカメラマンが所属していたのは、インターネット番組を放映するN1TVで、ハンガリーの極右政党に近いとされる。映像でカメラマンは、警官から逃れ子供を抱いて走る難民の男性に足を引っ掛けて転倒させたほか、難民の子供を2回にわたり蹴った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150909-00000032-jij-eurp
逃げる移民を蹴った女性カメラマン、世界で怒りの声
AFP=時事 9月10日(木)9時52分配信
逃げる移民を蹴った女性カメラマン、世界で怒りの声
ハンガリー南部ロスケで、警察の規制線を突破した女の子を蹴る女性テレビカメラマンを写した映像からの一コマ(2015年9月9日作成)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ハンガリーのセルビア国境付近で、警察から逃げる移民らに足を引っ掛けて転ばせたり、子どもを蹴ったりする女性カメラマンを写した映像が、世界中で怒りの声を巻き起こしている。
【写真10枚】蹴られて転びそうになる女の子、規制線を突破する難民ら
カメラマンのペトラ・ラースロー(Petra Laszlo)さんの行為をめぐる写真や映像、コメントなどを掲載するためにフェイスブック(Facebook)で立ち上げられた「Wall of Shame(恥の壁)」ページは、9日午後まで
に1万6000人近くの「いいね」を集めた。あるユーザーは、「あなたは、自分の職業の面汚しだ」と投稿している。
映像は、8日夜にソーシャルメディア上で拡散し始めた。その後、ハンガリーの2つの小規模な野党がラースローさんを刑事告発したが、警察による捜査が行われるかどうかは今のところ不明だ。
この出来事はセルビア国境近くの移民集合地点で、数百人の移民が警察の包囲網を突破した時に起きた。映像の中でラースローさんは、子どもを抱えて全力で走る男性にわざと足を引っ掛けたり、走っていた別の子どもを蹴ったりしたとみられる行為が捉えられている。
ラースローさんは後に、ハンガリーの極右政党ヨッビク(Jobbik)に近いインターネット番組放送局N1TVに所属していたことが判明したが、この映像がきっかけで解雇された。【翻訳編集】 AFPBB News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150910-00000005-jij_afp-int
ハンガリーのカメラマン、難民を蹴って解雇
CNN.co.jp 9月10日(木)11時25分配信
(CNN) 内戦の続くシリアなどからの難民の経由地となっているハンガリーで、民族主義的なテレビ局の女性カメラマンが収容施設を逃げ出した難民を蹴るなどして強い批判を浴びている。このカメラマンはその後、解雇された。
カメラマンは、子どもを前に抱き、荷物を背負った男性にわざと足をかけて転ばせた。男性は子どもを下敷きにする格好で地面に転倒した。
次にこのカメラマンは、走って行く難民たちを蹴とばした。蹴られた中には幼い女の子もいた。
カメラマンはハンガリーの民族主義的テレビ局N1TVのカメラマン。同局によれば、このカメラマンはその後、解雇されたという。同局は声明で、「カメラマンの行動は容認し得ないものだった」と述べた。同局はカメラマンの氏名などを明らかにしていない。
ハンガリーはオーストリアやドイツを目指す難民たちの経由地になっている。
難民たちはほとんど着の身着のままでセルビア経由でハンガリーにたどり着いた人々。ハンガリー南部の施設に収容されていたが、劣悪な環境に不満が高まっていた。
難民たちは8日、施設の警備を突破すると草原を抜けて何キロもの道のりを進んだ。荷物や靴など身の回りのものを落とす人もたくさんいた。
ハンガリーは難民の保護を定めた難民条約に加盟しており、今回の難民の扱いや、難民流入を防ぐ目的で有刺鉄線つきの柵を設置したことに批判が集まっている。
ハンガリー政府は、不法移民に関する欧州連合(EU)の規制を執行しているだけだと主張している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150910-35070311-cnn-int&pos=4
<デンマーク>列車、高速道止める…難民移動経路遮断
毎日新聞 9月10日(木)11時2分配信
<デンマーク>列車、高速道止める…難民移動経路遮断
ドイツからスウェーデンへの難民の移動方向
【ブリュッセル斎藤義彦】中東などから欧州に難民が押し寄せている問題で、デンマーク政府は9日、ドイツからの列車、フェリーを停止、高速道路を閉鎖した。スウェーデンを目指す難民の流れを止めるのが目的。デンマークでの難民登録を拒否すればドイツに追い返すと警告している。今年6月に発足したデンマークのラスムセン政権は少数与党で、移民排斥を唱える極右の「デンマーク国民党」の閣外協力を受けている。周辺国は移民に対する「強硬な政策」(独メディア)の表現とみて警戒している。
報道によると、ここ数日、約1000人の難民が列車などでデンマークに入り、スウェーデンを目指した。デンマーク政府は8日、ドイツ発の列車を国境付近で止めて難民数百人を学校に収容。しかし約300人が脱出して徒歩で高速道路を歩き始めた。またドイツからデンマークに向かうフェリーに約240人の難民が乗っているのを発見。フェリーも運航を停止させた。
一部の難民は列車から降りるのを拒否。「(行き先は)デンマークではない」などと窓に張り紙をしてスウェーデンへの自由な通行を求めている。
デンマーク側は、大量の難民がハンガリーのブダペストに滞留したのを例に「ミニ・ブダペストになりたくない」などと、交通遮断の理由を説明する。
しかし、デンマークは欧州連合(EU)の共通内政には参加しておらず、登録や送還などの法的義務はない。難民の大半はスウェーデンを目指しており、足止めする確たる理由はない。一方、デンマークは国境管理を廃止して自由な交通を確保するシェンゲン協定の加盟国で、一方的な遮断は協定違反の可能性もある。独与党幹部は「懸念」を表明した。
「強硬策」の背景にはラスムセン政権が今年6月の総選挙で過半数を得られずに少数政権を発足させ、極右のデンマーク国民党の閣外協力を受けている事情がある。
デンマーク政府は9月初めから難民に対する手当を半減。シリア難民が暮らすレバノンに新聞広告を出して物議をかもした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150910-00000026-mai-int&pos=5
難民受け入れ義務で仏独が合意、幼児溺死写真の反響広がる
ロイター 9月4日(金)9時35分配信
難民受け入れ義務で仏独が合意、幼児溺死写真の反響広がる
9月3日、地中海を渡って欧州を目指す難民や移民が急増している問題で、オランド仏大統領は、EU全域で「難民受け入れを割り当てる恒久的メカニズム」について、メルケル独首相と合意したと語った。写真は溺死したシリア難民のアイラン・クルディちゃん(3)の父親。(2015年 ロイター/Murad Sezer)
[ビチケ(ハンガリー)/ムーラ(トルコ) 3日 ロイター] - 地中海を渡って欧州を目指す難民や移民が急増している問題で、フランスのオランド大統領は3日、欧州連合(EU)全域で「難民受け入れを割り当てる恒久的で義務的なメカニズム」について、ドイツのメルケル首相と合意したと語った。
メルケル首相は、ドイツが近隣諸国より多くの難民を受け入れる用意があるとし、「公正で、それぞれの国に可能なことを考慮した割り当てやルール」に沿って各国が役割を果たす必要があると強調した。
一方、トルコの観光地ボドルム近郊の砂浜で横たわる溺死した幼児の写真がソーシャルメディア上で広がり大きな波紋も呼んでいることについて、フランスのバルス首相は「欧州全域で緊急な対応が必要だ」とツイッターに投稿。欧州各国の政治家にも反響が広がった。
死亡したのはシリア難民のアイラン・クルディちゃん(3)で、家族らとともにボートでギリシャに向かっていたところ転覆し、一緒に乗っていた5歳の兄と母親も死亡したという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150904-00000020-reut-eurp
水死した男児の写真、シリア難民からは激しい怒りの声
AFP=時事 9月4日(金)14時49分配信
水死した男児の写真、シリア難民からは激しい怒りの声
トルコ・イスタンブールで、移民を乗せてギリシャのコス島へ向かっていたボートが沈没した事故を受け開かれたデモで、水中に沈む子どもたちを描いた絵を持つ少年(2015年8月3日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】シリア難民のアブ・ヤマン(Abu al-Yaman)さんは、トルコの海岸でうつぶせに横たわる幼いアイラン(Aylan Kurdi)君の写真を見た時、「娘をきつく抱きしめた。あの罪の
ない子どもは、自分の娘だったかもしれないと思った」という。
【写真5枚】抗議デモの様子、男児を写した問題の写真
ヤマンさんは、他の数百万人の人々と同様に、この写真にくぎ付けになった。アイラン君は、欧州での新生活を夢見てトルコからギリシャのコス(Kos)島へ向かっていたボートが転覆した際、母親や兄と共に水死した。
戦闘が続くシリア中部ホムス(Homs)県を逃れ、隣国ヨルダンの首都アンマン(Amman)の貧困地域に暮らす40代の母親、ウム・フセイン(Umm Hussein)さんは、この写真は自分にとってつらすぎる
と語る。「私たちは爆撃や破壊を目にしてきた。でも、ただシリアに生まれてしまっただけで何の罪もないあの子の写真には、私は耐えられなかった」と涙ながらに語った。
ウム・フセインさんには、子どもたちを学校に行かせる経済的な余裕はないという。また、難民を十分に受け入れていないとして、ソーシャルメディア上での抗議運動の標的となっている湾岸アラブの裕福な石油産出国たちに対しては、激しい怒りを覚えると語った。
「アラブ諸国の指導者たちは、あの写真を見ても恥ずかしくないのか」「武器庫でさびつくだけの兵器や世界一の高層タワーの建設には数十億ドルを費やすのに、シリア人の苦しみを無視して私たちを閉め出している」
4年半にわたり続くシリア内戦では24万人以上が死亡し、国民の半数近くが自宅を追われたとされる。このうちの約400万人は、隣国のヨルダンやレバノン、トルコをはじめとする周辺国に逃れた。
国連(UN)は、ヨルダンがこれまでに少なくとも60万人のシリア難民を受け入れたとしているが、ヨルダン政府は140万人を受け入れたと主張している。このうちの8万人近くは、ヨルダン北部の広大な砂漠地帯に設置されたザータリ(Zaatari)難民キャンプで暮らしている。
同キャンプで生活する教師のアブ・マレク(Abu Malek)さん(30)は、「シリア人の遺体が海岸に打ち上げられたり、海に浮かんだりするようになるとは、想像もしなかった」と語る。
また、ルイ(Louei)さん(19)も、アラブ諸国に「見放された」と感じているといい、「この写真は、永遠にあの国々に付きまとうだろう」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150904-00000032-jij_afp-int&pos=1
移民男児水死、「密航業者」4人を逮捕 トルコ
2015年09月04日 13:38 発信地:イスタンブール/トルコ
移民男児水死、「密航業者」4人を逮捕 トルコ ×トルコ南部ボドルムで、赤ちゃんを連れてギリシャのコス島に向かうゴムボートに乗り込む女性(2015年8月20日撮影、資料写真)。(c)AFP/BULENT KILIC 写真写真拡大をみる 写真
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【9月4日 AFP】トルコ当局は、シリア人移民12人が犠牲になった2隻のボートの沈没事故に関連し、密入国請負業者とされる4人を逮捕した。この事故の犠牲者には、海岸に漂着した遺体の写真がインターネット上で拡散し、難民たちが直面する悲劇の象徴となった3歳の男児も含まれていた。トルコの通信社ドーガン(Dogan)が3日、報じた。
4人は30~41歳のシリア人で、「複数人の死を引き起こした」容疑と、「移民の輸送」に関与した容疑がかけられていると、同社は伝えている。
2日に起きた事故では、ギリシャのコス(Kos)島に向かっていた2隻の船がトルコ海域で沈没し、シリア人12人が水死。遺体となってトルコの観光地ボドルム(Bodrum)の浜辺に打ち上げられたアイラン(Aylan Kurdi)君の写真は、ソー
シャルメディア上で瞬く間に拡散した。(c)AFP
シリア難民、国外脱出の主要因は「レイプ」 報告書
2013年01月17日 20:18 発信地:アンマン/ヨルダン
【1月17日 AFP】2011年3月の民衆蜂起をきっかけに内戦状態となっているシリアで、レイプが戦争の武器として「大きな影響力」を及ぼし、女性や子どもが近隣諸国に難民となって流出する「最大の理由」になっているとの報告書が今週、発表された。
米国を拠点とする難民支援団体「国際救援委員会(International Rescue
Committee、IRC)」が14日に発表した報告書「シリア:地域的な危機(Syria: A
Regional Crisis)」は、レイプが「シリアの内戦において重大かつ憂慮すべき特徴」になっていると指摘。「レバノンとヨルダンでIRCが実施した3回の評価の結果、難民たちが家族でシリアを脱出した第1の理由はレイプだった」として、緊急の対応が必要だと呼び掛けた。
報告書によると「多くの女性や少女たちが、公共の場所や自宅で襲われたことを口々に語った。相手は主に武装した男たちで、ときには集団で、またしばしば家族たちの前でレイプが行われていた」という。女性や少女が誘拐されてレイプされたうえ、拷問されて殺害される事例も複数報告されたという。
■「家族に殺される」、恐れる被害者たち
シリアの人々は性的暴力を受けても沈黙しがちだ。IRCによると、レイプ被害に遭ったことを烙印(らくいん)とみなし、被害者の女性や少女、その家族にとって不名誉だとする社会的慣習が背景にある。
IRCの聞き取り調査を受けた人の多くは、襲撃者からの報復や、レイプを「恥」だと思う家族に殺されることを恐れていた。少女らの場合はさらに「名誉を守るため」に低年齢で結婚を強要されることにもおびえていた。
IRCによれば、こうしたシリア難民たちは逃げた先の難民キャンプでも、医療支援とカウンセリングの不足に加え「安全でない環境や、家庭内暴力の激化」に直面しているという。
国連難民高等弁務官事務所(UN High Commissioner for Refugees、UNHCR)の11日の発表によれば、近隣諸国と北アフリカに逃れたシリア難民の数は、登録されているだけで60万人を超えた。シリアの内戦状態が続けば、難民数は110万人にまで膨れあがると国連は予測している。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/2920624