党中央の機密を握る中央弁公庁で習近平人事がほぼ完成 | 日本のお姉さん

党中央の機密を握る中央弁公庁で習近平人事がほぼ完成

だいたい、権力を握った男は、前の権力者の息がかかった人間を一人々消していくもんです。

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成27年(2015)9月11日(金曜日)弐
通算第4655号

党中央の機密を握る中央弁公庁で習近平人事がほぼ完成
栗戦書主任のもと、「令計画時代」の副主任三人は去った
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中央弁公庁は24時間営業、主任の栗戦書のもと、副主任が三人、13の局がある。まるでコンビニ、三交代で激務をこなす。
とりわけ中国共産党の機密文書や外交文書が、この部署に集中し、文字通り、権力中枢を担う。

幹部等の日程を把握し、調整するのも、この部署の仕事である。
胡錦涛時代の主任だった令計画が失脚して以来、習近平は、このポストに陝西省へ下放されていた頃からの友人、栗戦書を充て、二年をかけて枢要なポストのほぼ全員を入れ替えた。

令計画時代の副主任だった三人は、張建平が党学校校長へ、越勝軒が社会科学院副院長、王仲田が南水北調委員会副主任へ、それぞれ「栄転」した。権力中枢から離れ、名誉職的なポストは、実質的には左遷でもある。

かわって副主任となったのは国家保密局長だった孟祥鋒と丁璧祥、陳世炬の三人。
また十三人の局長うち、七名が弁公庁からほかへ移動した。ようやく習近平軍団のエンジン全開というところか。

(読者の声1)「慰安婦問題」――20人のアメリカの学者声明に対する日本の学者50名が反論。「歴史の真実を探求する学者有志の会」が日本記者クラブで記者会見
「日本人の歴史家と連帯する」と題する19人(後に20人に)のアメリカ歴史家の声明が、2015年3月、アメリカ歴学会(AHA)の月刊機関誌『パースペクティヴズ・オン・ヒストリー』(Perspectives on History) に掲載されました。
この声明は、日本政府が米国マグロウ・ヒル社の歴史教科書に重大な誤りがあるとして訂正要請を行ったことを批判する内容になっています。
今回この声明に対してかなり時間はたちましたが、絶対見過ごすことのできないものである、として反論を行ったものです。
声明文並びにその他掲載文書は下記の通りです。
http://hassin.org/01/wp-content/uploads/2015-rebuttal.pdf
その主たる内容は、(1)記者会見の案内、(2)「20人の米国人歴史家の声明」に対する50人の日本人学者による反論、(3)上記の英文訳、(4)日本側反論(rebuttal)の基本的考え方 東京大学名誉教授 伊藤 隆(5)日本人歴史家による「20人の米国人歴史家の声明」に対する反論。東北大学名誉教授 日本国史学会代表理事
(6)参考資料:若干の背景説明、(7)歴史問題に関する日米間のやりとり―タイムライン、(8)登壇者の紹介、(9)付属資料(イ)’20 American Historians’ Statement’(原文)(ロ)その日本語訳(ハ)マグローヒル社の歴史教科書(慰安婦部分の記述)(原文)(ニ)その日本語訳、(ホ)19人の日本人歴史家有志による「McGraw-Hill社への訂正勧告」となっています。
(「史実を世界に発信する会」茂木弘道)

(読者の声2)やや旧聞となりますが、貴誌8月21日付けに「バンコク爆破事件の犯行グループは中国からやってきた。ウィグル人109人を北京へ強制送還した報復か?――中国は否定」という記事があり、こう続きます。
「バンコクの観光名所「エラワン廟」で起きた爆破テロは世界を震撼させた。犯人の一人は写真を公開され、また前方にいた二人の不審な男達の存在があって「容疑者」とされた。(中略)タイから北京へ強制送還されたウィグル人109人に対する「報復」説が急浮上し、犯行グループは中国からやってきたイスラム原理主義過激派のテロリストであり、一ヶ月前から準備していた等と分析された。タイ当局は「犯行グループは十名と考えられるが、写真を公開した三人のうち、一人はすでに国外へ出国した」とし、主犯格はまだタイに潜伏しているとした。駐タイ中国大使館はこれらの説を否定し、「何の証拠もない、かような憶測はとんでもない無責任な言動」とした」
とありました。
問題は、その後、どうなっているのか、なのです。
(HJ生、茨城)

(宮崎正弘のコメント)タイ当局の発表で辻褄の合わない矛盾点が指摘されています。どうしてウィグル過激派が怪しいと短絡的に結びつけたのか。
主犯がなぜバングラへ逃げおおせたのか。エラワン廟そのものは破壊されておらず、観光スポットとして人々が集まっていることなど。
そういえば、MH機は南インド洋で消息を絶ったまま、ウクライナで撃墜されたMH機も、犯人が誰かまだ特定出来ていない。
ボスニアで嘗てバザールが爆発し七十数名が犠牲になり、世界の同情があつまり、セルビアがまんまと悪者にされてしまったことがありましたが、あれは自作自演だった。
同様にバンコク爆破事件は、謎ばかりで、トルコの情報機関の仕業という説も浮上しています。
真相は依然として藪の中、ということでしょう。

(読者の声3)中国での「抗日戦争勝利記念」後、日・中・韓首脳会談を今秋に韓国で開催(予定)する案が出ていますが、宮崎先生は中・韓の思惑、目的をどの様にお考えですか?
中・韓は「歴史問題」、「慰安婦問題」で連携し、上記の「抗日戦争勝利記念」で絆を強め、手に手を取って日本を貶める事に奔走しています。
日本が参加すれば、「共同声明」を出すことになりますから、そう簡単には事は進まないとは思いますが、習近平の訪米、中・韓の経済低迷問題も絡んでいます。先生のご意見を聞かせて頂ければと思います。
(AS生、在フィンランド)

(宮崎正弘のコメント)困窮を極め、蟻地獄に墜ちた中国と韓国は「なかよく自滅する」道を選びつつあり、しかし、ハタと気がついたのでしょう。カメレオンのように顔色をかえて、日本に助けを求めています。
三ヶ国首脳会談というのは先方から言い出したのです。「助けて」という叫び、数ヶ月前に二階訪中団を北京に迎え、習近平が突如現れて「日中友好は子々孫々まで」と言いました。
韓国は中国の付録ですから、北京親分が対日態度を変えればまた豹変するでしょう。しかし、この機会を利用して、こんどこそ、歴史問題にけりを付けなければなりません。

(読者の声4)9月3日に北京で開かれた中国の軍事パレードについては、いろいろな評論が出ていました。
「バンコクジジイ」さんのブログではミサイルよりも哨戒機に注目した記事を紹介しています。
http://ameblo.jp/bangkokoyaji/entry-12070619231.html
元記事
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150905-00010000-jindepth-int
見た目が派手な空母やミサイルに注力し、制海権を担う哨戒機・哨戒ヘリが「出てこな
かった」ことは、中国海軍の実力がかなり低いのではないか、という指摘です。
見た目でハッタリをかますのが中国人や韓国人の国民性ですが、軍事面でも同様なのですね。
(PB生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)あの軍隊が災害救助活動に殆ど無能ということは四川大地震でも、示され、こんどは天津大爆発でも明らかになりました。
対照的に我が自衛隊は戦争体験こそありませんが災害救助(昨日の鬼怒川決壊、ヘリ出動にみられるように)は世界水準ですね。

宮崎正弘のロングセラー
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『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
『中国、韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる!』(海竜社、1080円)
『中国大破綻 ついに失われる20年に突入する』(PHP研究所、1404円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
『台湾烈々 世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円)
『中国共産党、三年以内に崩壊する!?』(海竜社、1080円)
『中国バブル崩壊が始まった』(海竜社、1080円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

<宮崎正弘の対談シリーズ>
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宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗し ついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石平『2015年 中国の真実』(ワック、シリーズ第五弾)
(石平さんとの第六弾は、十月中旬発売予定です。ご期待下さい)
宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 西部遭『日米安保五十年』(海竜社)
宮崎正弘 v 黄文雄『世界が知らない中国人の野蛮』(徳間書店)
宮崎正弘 v 佐藤優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社)
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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