どうする、習近平! 230万の不敗、じゃない、腐敗しきった軍が大事か、13.7億の人民を養う経済 | 日本のお姉さん

どうする、習近平! 230万の不敗、じゃない、腐敗しきった軍が大事か、13.7億の人民を養う経済

この人の記事は、すごくいいから、長いけど、全部読んでほしいです。↓

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私の「身辺雑記」(252)
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平井 修一

■8月19日(水)、朝は室温28.5度、快晴、日射しは強いが涼しい。駐輪場
では「おはよう、今朝は涼しいね」と皆が挨拶を交わしている。

国内だけを見ていれば世は事もなし、いい国だ。ハーフ散歩。

8/12天津大爆発に続いて8/16には青島の天然ガス施設が爆破炎上した。

日本のアカメディアはスルー。

中共には住宅地に近いところにある化学物質倉庫は3000箇所近いという。危険と隣り合わせだ。

人民は環境汚染を非常に恐れており、各地で化学工場のみならずゴミ焼却場の建設まで反対する動きが高まっている(ゴミ処理能力が追い付かず、天文学的なゴミが野積みされ、環境が汚染されている)。

「天津爆発、各地で工場反対デモ 旗印は「PX(Para-Xylene、パラキシレン)」ネットで呼びかけ」(withnews 8/19)から。

<中国・天津市で8月12日深夜に起きた爆発事故。死者は100人を超える大惨事になりました。現場は危険化学物質を貯蔵する倉庫だったことから、同じような施設に対する反対運動が起きています。

工場建設の計画に対し、ネット上でデモを呼びかける事態に。

浙江省嘉興市では、中止になった計画も出ています。

*嘉興市、反対運動で許可取り消し

8月11日の『嘉興日報』に「嘉興市に10万トン規模のハイレベルな石油製品加工プロジェクト建設」の公告が掲載されました。

翌日、天津の事故が起きたことで、嘉興市のプロジェクトへの注目が高まり、反対の声も大きくなりました。


嘉興市政府や近隣の県政府の前では、住民による反対デモが繰り広げられました。

その結果、15日に、最終的に市政府がプロジェクトの許可を取りやめる事態になりました>(以上)

そういえばわが街の隣町に日本エーテルという化学工場があった。現在の昭和エーテルの前身で、同社のサイトにはこうある。

<昭和8年4月に川崎市登戸で初代熊田義夫が、ヴァルベ式蒸留装置によりエチルエーテル製造を目的に設立以来、幅広いケミカルフィールドの中で独創的な製品開発を目指す為、たえず新発想と技術開発に向け研究を重ねてまいりました、云々>

工場は母校の稲田中学校から300メートルほどのところ(現在は川崎市立多摩市民病院)で、これが小生が知っているだけで2回爆発した。

近隣の住宅のガラスは吹き飛んだ。

(今は生徒を校内に待機させるが、当時、昭和30年代は危険の認識が薄く「工場近くの家の生徒は心配だろうから帰宅しなさい」と案内していた。

2次災害という概念がまったくなかった。

また、一部に補償金・お詫び金・お見舞金を歓迎する向きもあった。原発成金の元祖?)

郊外に工場を作る→雇用と消費が生まれて人が集まる→駅前から街が発展する→工場近くまで住宅街になる→事故や環境汚染で「工場反対」の声が高まる→いたたまれなくなった工場は田舎に移転する。

この繰り返しだ。今、昭和エーテルの工場は神奈川県愛甲郡愛川町中津大塚下にまで「所払い」された。

この地は中津川渓谷で有名だが、人より鹿の方が多そうなところだ。

中共経済は環境汚染無視で強引なまでに拡大してきた。きれいな空気、水、土壌を取り戻すには何十年の歳月と莫大な費用がかかるだろう。

環境コスト負担もあって経済は大きく減速せざるを得ない。

ツケが回ってきたのだ。最早これ以上のツケ回しは人民が許さない。

放置、無視すれば暴動になる。軍事パレードどころではない。

なお、天津大爆発は「中共の狗」系ネットメディアの扱いは低調だ。

よほどショックで思考停止になっているか、中共情宣部の指示によるのかもしれない(自主規制?)。

8/19の朝日ネット版トップは「噴火警戒、桜島観光に試練の夏 フェリー客減、花火中止」、天津関連は安倍氏が習にお見舞いを伝えたという短い記事だけだった。

不都合な真実=臭いものには蓋か。


■8月20日(木)、朝は室温28度、小雨、涼しい。散歩不可。

国家基本問題研究所8/14「日本は対中抑止力を、ウォルドロン米ペンシルベニア大教授が警告」から。

<7月下旬、訪日したアーサー・ウォルドロン米ペンシルベニア大学教授は31日、国家基本問題研究所企画委員会で中国と日米関係について語り、同委員会メンバーと意見交換を行った。

ウォルドロン氏は、同大歴史学部国際関係の教授で、中国史や戦略研究が専門。昨年12月、国基研が開催した国際シンポジウム「戦後70年 国際政治の地殻変動にどう対処するか」にパネリストの一人として参加した。

ウォルドロン教授の主な発言内容は次の通り。

1)日本は、1274年の元寇以来の危険な時を迎えている。今回は、遠方から巨大なロープで囲い込まれ、徐々に輪を狭めれているようだ。

気づいた時には身動きできないだろう。

2)米政権はこれまで友邦国に圧力をかけ、敵対国に報いる政策をとってきたが、漸く中国の脅威に気づき、対中発言も徐々に強くなっている。

私自身は、過去40年間、中国専門家の間で異端児扱いを受けてきた。

というのは、私が中国の軍事力を疑い、強い懸念を表明してきたからだ。

3)日本は全面的に普通の国にならなければいけない。日本には何かがある、と中国に思わせなければいけない。つまり、抑止力である。

4)アメリカの核の傘で守られていると考えてはいけない。

それは、実際には存在しないものである。

英仏と同様、日本も自ら守る方策を考えなければならない。つまり核装備の原潜一隻である。

5)日本も、アメリカも、新聞がほぼ全面的にリベラルで、期待できない>(以上)

まるで小生のクローンのような方だ。多分、小生が氏のクローンだろう。

大いに同意する。(氏はジャズピアニストのマル・ウォルドロンの親戚か?)

小生が危惧するのは、習近平は外交で四面楚歌的な状況にあること(周辺国は商売を拡大したいが脅威を覚えている)、経済は思うように安定していないこと(むしろ激しい乱高下)、人民の不満、不安が高じていること(環境、食品の安全性への不安、政治に口出しする権利がないことなど)を一気に解決するために、日中激突を仕掛けかねないことだ。

武力紛争になれば人民と軍は習近平支持で固まるし、不満も「欲しがりません、勝つまでは」で押さえ込むことができる。

あわよくば尖閣一帯を支配下に置き、太平洋までを我が物顔で航行できるようになるかもしれない。

「ハイリスクだが、リターンも大きい。ここは死中に活を求めて一点突破、全面展開だ」と決断する――習の選択肢にこれはあるはずだ。

国家が軍事力を持つのは、国家を武力で毀損する内外の敵に備えるためだ。支那を攻撃したいと狙う潜在敵は、以前(1960~80年代)はソ連だったが、今はない。

汚染された国土、拝金主義の人民、9億の貧困層・・・

周辺国で厄介者の中共を狙う国なんてあるわけはない。

それなのに中共はシーレーンを閉ざされたらアウトだ、なんとしても安全を確保するのだ、と暴れまくっているが、中共経済に打撃を与えようと考える国はゼロだ。

13.7億人の中共経済がへたったら周辺国のみならず欧米だって打撃を受けるのだから。

軍隊は装備を常に強化したがるのは本能みたいなもので、そのために危機を煽ることも常套手段だが、中共軍は軍事費増でうまい汁を吸ってきたから予算減に耐えられないのだろう。

被害妄想丸出しで日米や周辺国を潜在敵にでっち上げている。

ほとんど狼少年の火遊びだ。

習がやるべきは冷静に安保環境を見て、必要最低限の武力に抑制することだ。

削減した予算を福利厚生や環境対策、経済改革などに回した方がいい。

アジアの新興国の経済は、時間でいえば午前10~11時。日本や欧米は午後2時、まだ明るい。

中共は午後4~5時、このままでは夕方、夜になる。中共が傲慢不遜、乱暴狼藉、被害妄想を改めてお行儀を良くすれば午後2~3時には戻れるだろう。

どうしたら明るい未来へ向けてソフトランディングできるのか、社会科学院の学者に「絶対殴らないから正直な提言をくれ」と頼めばいい。

学者がその言葉を信じるか、「どうせ百花斉放の罠だろう」と信じないか、それは分からないが、中共中央が過去のイジメを謝罪し、三顧の礼をもって依頼するしかない。

学者の提言をまとめて少しずつでも実施すれば、習は毛沢東と並ぶ「名君」として歴史に名を刻むだろう。

なにもしなければ「ハエ叩き、虎退治の暴君」で終わりだ。どうする、習近平!

■8月21日(金)、朝は室温27度、曇、とても涼しい、ホッとする、グッバイ夏子、ウエルカム秋子。ハーフ散歩。

中共でもこんな記事が許されるのか、とちょっと驚いた。

『抗日ドラマ「でたらめだ!」 憤激する元中国兵ら・・・「日本軍は強かった」「敬服せざるをえない面あった」』(サーチナ8/19)から。

<四川省メディアの華西都市網はこのほど、抗日戦を戦った元兵士らへの取材記事を掲載した。中国では「抗日ドラマ」が盛んに放送されているが、元兵士らは「あんなに容易なわけがあるか」などと反発。

日本軍は極めて強く、突撃などの際に見せる犠牲的精神については「敬服せざるをえなかった」と述べた。

99歳の馬定新さんは「抗日ドラマ」について「数人で鬼子(日本兵)の連隊を全滅させるだって? 真実ならば、多くの仲間を犠牲にして8年も戦う必要があったわけがない」と批判。

「ひとつ間違えば命を失う」厳しい戦いだったと回顧した。

日本軍は多くの場合、航空機や戦車、重火器で攻撃を加え、敵をただちに撃破する電撃作戦を好んだ。

しかし、戦線が膠着すると迂回攻撃するなど柔軟性もあった。訓練が行き届き、部隊間の連携も巧妙な日本軍に、中国軍は大被害を受けつづけた。

記事によると元兵士の多くが、日本の将兵は「命を惜しまず、射撃も正確だった」と証言する。


「突撃」の命令が下れば、とにかく殺到してきたという。

小隊長として1941年5月の中原会戦に参加した鄭維邦さんは、日本軍の突撃精神には「敬服せざるをえない」と述べた。

戦史研究家の何允中さんは、日本兵には「崇高な武士道精神があった」
「まず、おのれに厳しかった。相手に対してはさらに厳しく戦った」と説明した。

中国では「武士道精神」が、「日本人の残虐さを示すもの」として否定的に扱われることがほとんどだ。専門家の発言部分とはいえ、メディアが「崇高」と表現するのは珍しい。

記事は続けて「抗日ドラマの見せ場」でもある、中国人が刀で日本兵を『華麗に殺す』場面を取り上げた。

馬さんは「大うそ。鬼子と遭遇して、あんなことをしたら、何度殺されていたか分からない!」と述べた。

実際には、中国軍の軍刀や銃剣類の使い方は日本軍から学んだもので、日本人将兵の刀剣類の使い方の方が「最高に実際的だった」という。

また、中国には当初、歩兵の運用規則を定めた「歩兵操典」が存在せず、後になり日本軍の「歩兵操典」を翻訳・編集して使ったという。

記事は最後の部分で、「いかなる目的にせよ、(中国が)歴史をねじ曲げ、誤った歴史を広める行為は、全民族を挙げた抗日戦に対する侮辱」と批判。

「歴史を直視し、(当時の中国と日本の)差を直視することが、抗日戦を戦った英雄に対する最大の尊敬だ」と主張した。(編集担当:如月隼人)>(以上)

如月氏、GJ! 同志的連帯感を覚えるなあ。

紅軍のボス朱徳曰く「日本軍はなぜ強いのか。投降したりすると殺されると信じているからだろう。それなら我々は、捕虜を虐待しない、殺さないと宣伝し、日本軍の投降を促そう」。

毛沢東曰く「日本軍が国民党軍を叩いてくれたおかげで国共内戦に勝利した。日本が中国に謝罪することはない」。

紅軍やら国民党軍の末裔である現在の中共軍はお達者か。近藤大介氏の論考『風化が進む中国の「反日感情」~五輪招致成功と抗日戦争勝利70周年にみる、習近平政権と民衆の乖離」(現代ビジネス8/10)から。

<*人民解放軍の大改革に挑む習近平主席の危機感

8月1日は、88周年の「建軍節」だった。1927年8月1日に共産党員たちが南昌で蜂起したことから、中国はこの日を「人民解放軍創設記念日」に定めている。

同日夜7時のメインニュース『新聞聯播』は、軍事関連ニュース一色だった。

まずは、南昌蜂起から現在に至る人民解放軍の「偉大なる足跡」を振り返った。

そして最近、習近平主席がいくつかの重要な言葉を発したと、アナウンサーが興奮気味に伝えた。

それは――

「戦之必勝」(戦争には必ず勝利せよ)、「在基層落地生根」(軍は庶民層に根を張れ)といった文句だ。

また『人民日報』が同日、「従厳治軍鍛造鋼鉄長城」(軍紀厳しく統率して鋼鉄の万里の長城を建造する)と題した社説を掲載したことも報じた。

実際、習近平主席は、230万人民解放軍を掌握しようと躍起になっている。

その手法の一つが、「打老虎」(大虎の捕獲)である。

習近平政権は、「建軍節」直前の、そして北戴河会議直前の7月30日夜10時、国営新華社通信を通じて、「西北の狼」と呼ばれた郭伯雄・前中央軍事委員会副主席を、重大な収賄の容疑で軍事検察院に移送する決定をしたと発表した。3年前まで軍服組トップだった男を、ひっ捕らえたのである。

いまから16年前の1999年9月、江沢民主席(当時)は、郭伯雄と徐才厚を人民解放軍最高位(30数人)の上将にし、翌月に二人を、人民解放軍の最高意思決定機関である中央軍事委員会の委員に抜擢した。

この二人は胡錦濤時代に入って、やはり江沢民の推薦で中央軍事委員会副主席となり(主席は胡錦濤)、「軍の両巨頭」として10年にわたって君臨した。

この両巨頭は、習近平時代に入ると同時に退役した。

その後、江沢民人脈を壊滅させようと目論む習近平主席は、まずは昨年3月の全国人民代表大
会閉幕直後に徐才厚の調査を開始し、同年6月に共産党の党籍を剥奪。

連日の厳しい捜査の中、徐は今年3月に、失意の中でがんで死去した。

中国メディアによれば、昨年3月15日晩、人民解放軍軍事検察院の捜査員が、北京市阜成路にある徐才厚宅を強制捜査した。

2000平米もある地下室には、人民元、アメリカドル、ユーロなどが積み上げてあり、計1t以上もあったという。

他にも、100!)、200!)以上の和田玉や、唐宋元明代の書画や骨董品などがザクザクと見つかった。

もう一人の郭伯雄に関しては、今年の全国人民代表大会前の3月2日に、まずは長男の郭正鋼・浙江省軍区副政委を拘束。

4月9日には郭伯雄本人も拘束して、本格的に捜査を開始した。

郭伯雄に関しても、内部通報者と思しき人物が4月21日に、ネット上で捜査状況を暴露した。

それによれば、押収されたのは人民元が10t以上、アメリカドルが1億ドル近く、金塊が105t、骨董品が総額10億人民元近く、預金通帳が約300個で預金額は計1800億人民元近く、別荘が9軒で6000万人民元近くだったという。

金塊と預金通帳分だけで、4兆1000億円に上る。

これは周永康の1兆9000億円を軽く上回る額だ。

今回の北京出張で、ある退役軍人から聞いたのだが、人民解放軍は上から下まで賄賂漬けになっていて、とても日本と戦争などできないという。

上は軍管区司令員の2000万元から、下は伍長クラスの数千元まで、軍のすべての階級に「値段」がついている。

軍人たちはその相当額を上部に「上納」して初めて、ポストを得られるのだそうだ。

まさに日本のヤクザ社会のようだ。

また、いわゆる「吃渇嫖賭」(喰う飲む抱く賭ける)の接待費はすべて、国庫から賄っていて、全軍が日々「上司接待」に明け暮れているという。

徐才厚と郭伯雄は、こうした上納システムの「大元締め」だったわけだ。

現在、習近平主席は、こうした腐りきった人民解放軍を大改革しようとしている。

北戴河会議でも、大胆な軍改革が俎上に上ったという。

中国軍は対外的には、南シナ海を埋め立てて軍港を造ったり、東シナ海の日中中間線付近でガス田を開発したりしている。

これに対し、例えば8月4日にクアラルンプールで開かれたASEAN外相会談では、中国に南シナ海の
埋め立てを抑制するよう求める方針で一致した。

また日本は、ガス田開発の16枚の写真を公開し、中国を非難した。

だが上記の退役軍人によれば、こうした行為は、習近平主席の危機感の表れなので、「対外的にではなく対内的に」ストップができないという。

ストップしたとたんに、軍における求心力が失墜するというわけだ。

習近平主席は、2012年11月に党中央軍事委員会主席に就任して以来、「軍は戦争するのが仕事なのだからしっかり戦え!」と発破をかけ続けている。

だが人民解放軍は、1979年の中越紛争以降、戦争をしていないし、いますぐ戦争すべき「敵」も存在しない。

それでも、激しい「ファイティング・ポーズ」だけは、取っておく必要があるというわけだ。

それでも、その退役軍人によれば、習近平主席が230万人民解放軍を掌握するのは難しいだろうという。

「軍内には長年にわたる『腐敗の秩序』が確立しており、それを一時的に断ち切ったとしても、またすぐに復活する。
なぜならその方が、軍の誰にとっても都合がよいからだ。

もし習近平主席が本気で軍を掌握する気なら、対外戦争を仕掛けるしかないだろう。
かつて英国のサッチャー首相が、フォークランド紛争によって、国内政界及び軍の支持を勝ち取ったようなものだ」>(以上)

どうする、習近平! 230万の不敗、じゃない、腐敗しきった軍が大事か、13.7億の人民を養う経済が大事か。よく考えるんだな。

(それにしても現金を数える時間がないためか面倒臭いのか、重量、しかもトンで表すなんて、西側とは想像を絶する別世界だ。
わが家の現金(お札)は5グラム、想像を絶する清貧さだ)(2015/8/21)