・市役所、県庁、政府関係施設などの食堂メニューは、全部「コメ中心」にする
★食糧自給率を上げる簡単な方法
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
(●まぐまぐニュースに記事が出ました。
@原爆投下は国際法廷で裁かれるべき。ロシア高官が米国を非難
するわけ ↓
http://e.mag2.com/1gXCDV2
メルマガ版を見逃した人は、ぜひご一読ください。)
さて、昨日は、「食糧自給率低下はなぜ大問題なのか?」という話
をしました。
08年に起こった食糧危機。
この時、コメ生産国2~5位は、「輸出禁止」。
1位中国は、「輸出制限」。
日本のコメ自給率は95%だったので大きな問題は起こりませんでしたが。
もし、コメ自給率が低ければ、国民が飢えたり、暴動になる危険性すらあった。
今日の話は、昨日のつづきになります。
まだ読んでいない方は、まずこちらからご一読ください。
↓
●なぜ「食糧自給率低下」は、重大問題なのか?(証拠つき)
↓
http://archive.mag2.com/0000012950/20150811000000001.html
ちなみに昨日引用した時事通信8月7日付記事。
ここに「何が問題なのか?」がちゃんと書いてあります。
↓
<14年度の国民1人当たりのコメ消費量は前年度比1.7キロ減の55.2キロと縮小傾向が継続。
肉類の消費は増えているが、畜産飼料の多くは輸入しているため、全体の自給率は改善しない状況が続いている。
政府は今年3月、25年度の自給率目標(カロリーベース)を従来の50%から45%に引き下げた。>
コメの消費量が、どんどん減っているのですね。
実をいうと、日本の「食糧自給率を上げたい」のなら、「コメの需要」を増やせばいい。
もちろん「日本米の需要」です。
アメリカ米を日本人が食べても自給率は増えませんから。
もう少し詳しく。
今日もまた、「日本自立のためのプーチン最強講義」から転載します。
【転載ここから▼】
▼自給率が下がる理由
<「日本の農業は悲惨だ、悲惨だ!」といわれます。
しかし、細かく見ていくと、現状を維持できればそれほどひどい状況ではないことがわかります。
農水省のデータによると、日本の自給率はカロリーベースで39%、
生産額ベースで66%。
品目別の自給率を見ると、
米95%、
いも類78%、
野菜83%、
畜産物63%。
悪くない数字が並んでいます。
ちなみに、自給率の高い野菜ですが、概してカロリーが低いため「カロリーベースの自給率」には貢献していません。
上にあげた数字だけみれば、08年のような危機が起こっても、国民は飢えずに暮らせます。
では、自給率の低いのはなんでしょうか?
麦類11%、
豆類8%。
さらに気になること。
「日本は、自給率が低い、低いと大騒ぎしているわりに、なんで40年間も米の『減反政策』してるんだ?」
これは、米の需要が年々減りつづけていることが理由です。
国民一人が一年あたりに食べる米の量の平均は、ピークだった1962年の118.3キロから、2011年には57.8キロまで減少。
つまり、半分以下になってしまった。
それで、米を作ってもあまるため、政府は「減反政策」をつづけざるを得ない。
では、日本人の食べる量が1962年から半分になったかというと、もちろんそんなことはありません。
要するに「米以外のもの」を食べるようになった。
何を?
1955年と2005年の食生活を比較してみると、小麦の需要は26%増加。
果実350%増、肉891%増、鶏卵449%増、牛乳・乳製品759%増、油脂類541%増。
果実については、戦後日本は「豊かになったから」量が増えたのでしょう。
その他に関して、はっきりとした傾向がわかります。
そう、「洋食化」です。
つまり、日本人は、「欧米人と同じものを食べるようになってきた」。
欧米人は今、「健康にいい!」といって日本食を食べている。
一方で、日本人が正直「健康にあまりよくない」洋食に走っているのは、バカバカしいですね。
「洋食化」が日本の自給率を下げる理由を考えてみましょう。
まず、洋食といえば、パンです。
既述のように、パンの原料となる麦類の自給率はたったの11%。
次に891%増えた肉、759%増えた乳製品、449%増えた鶏卵などいわゆる畜産物。
この自給率は63%ということで、「健闘している」ように見えます。
しかし、畜産に必要な飼料は、ほとんど輸入品で、自給率を下げている。
さらに、541%増えた油脂類。
油脂類の原料用大豆は100%輸入。
ここまでで、「洋食化」が自給率を下げていることがわかりました。
ではどうすればいいのでしょうか?
▼日本食を復活させる方法
日本の「食糧安保」を確保するのに大切なことは、まず米の関税を守ること。
その上で、日本食を復活させればいい。
これは、考えてみれば当たり前。
日本は戦後、洋食化によって自給率が下がっていった。
ですから「再日本食化」することで自給率をあげていく。
洋食化の象徴はパン、日本食の象徴は米。
主食がかわれば副食も全部かわる。
だから、「日本食」を復活させるためには、「米を食べてもらえばいい」のです。
とはいえ、日本は独裁国家ではないので、政府が一般国民の食事に干渉するわけにいきません。
しかし、政府、地方自治体が干渉できる場所もあります。
その代表が、「学校給食」。
政府統計によると2010年、全国には国公私立小中学校、特別支援学校、夜間定時制高等学校が34036校あります。
このうち完全給食を実施しているのが、約90%にあたる30762校。
その100%が米飯給食を導入しています。
回数は、週平均3.2回。
ざっくり週3回としましょう。
これを、週3回から週5回にして、「完全米飯給食」にすればいい。
すると、どんなことが起こるのでしょうか?
現在給食を食べている子供は、全国で約956万人。
つまり、週1回米飯給食が増えると956万食、週2回増えると1912万食、米の需要が増えます。
年間は52週間ですが、夏休み、冬休み、その他もろもろの休みを抜いて、だいたい42週間と考えます。
すると、1912万×42=年間8億304万食、米の需要が増えます。
そればかりではありません。
子供の頃の食生活は、生涯つづく習慣になります。
つまり、給食で毎日米を食べていれば、卒業後も米を食べつづける可能性が高くなる。
毎年小学校に入学する子供の数は、約100万人。
その100万人が将来、「毎日米食わんと、気分悪い」という層に育っていきます。
つまり、「完全米飯給食」の実施は、「毎年100万人『米党』を増やす」効果があるのです。
私たちは、「たかが給食」とあまくみています。
しかし、そもそも日本人の食生活はどうやって変わったのでしょうか?
そう、戦後「パン給食」が導入されたからです。
日本人は、学校で「パン」を食べ、「牛乳」を飲むことを習慣づけられた。
ですから今度は、「完全米飯給食」で日本人の子供を全部「米党」にしてしまう。
これなら、政府、地方自治体の力の及ぶ範囲ですから、「独裁だ!」云々非難される心配もないでしょう。>
【転載ここまで▲】
▼「コメ食べよう」を「国民運動」にしては?
つい先日のメルマガで、「東京に、スーツの上着を着ている人、ネクタイをしている人がまったく見当たらないので驚いた」という話
をしました。
05年に環境省がはじめた「クールビズ運動」。
10年経って大きな成果が出ている。
私は、「やっぱ国が旗を振るとすごいな」と驚きました。
それなら今回も、国や地方自治体が「コメを食べよう運動」を展開したらいかがでしょうか?
個人が何を食べるか強制はできませんが、「独裁的にならずとも」国や自治体の権限でできることは、いろいろ思いつきます。
たとえば、
・完全米飯給食の実施を推進する
・公立幼稚園の「完全米飯給食」実施を推進する
・公立高校に「完全米飯給食」を実施する
私の知る限り、高校はあまり給食がないのですね。
別に高校で完全米飯給食をしても問題ないのでは?
・幼稚園から高校まで「完全米飯【朝食】給食」の導入を推進する
実をいうと、ロシアには、「朝飯給食」があります。
それで、忙しい両親は、「とても助かっている」と評判がいい。
日本だってやったらいいと思います。
両親忙しくて、まともに朝食とらないお子さんも多いのでは?
・市役所、県庁、政府関係施設などの食堂メニューは、全部「コメ中心」にする
とまあ、考えればいろいろでてきますね。
ちなみに、「完全米飯給食にしたら、【いじめが減る】」という仰天情報もあります。
長くなりましたので、次号で!
ちなみに今日の話、「説明が超特急で腑に落ちない」という方。
是非「日本自立のためのプーチン最強講義」をご一読ください。
日本が無理なく「自立国家になる方法」が全部わかると好評です。
↓
(詳細は→ http://tinyurl.com/nkam4c9 )
●PS
北野が「世界情勢分析する方法」を完全暴露しています。
これを読むと、あなた自身で、日本と世界の未来を予測できるようになります。
政治家、経営者、起業家、ビジネスマン必読。
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●日本人の知らない「クレムリン・メソッド」
~ 世界を動かす11の原理 (集英社インターナショナル)
北野 幸伯
(詳細は→ http://hec.su/hHN )
●面白かったら、拡散お願いいたします。>
【北野幸伯の激面白本】
●日本自立のためのプーチン最強講義(集英社インターナショナル)
(詳細は→ http://tinyurl.com/nkam4c9 )
「日本自立本」の決定版!
最初から最後まで、徹底的に具体的・現実的!
これで、「日本が自立する方法」を完璧に理解できます。
09年9月、アメリカに嵌められたロシア・ベド大統領は、プーチン首相を解任した。
命の危険を感じたプーチンは、日本に政治亡命する。
日本柔道界に保護され、稽古に励むプーチン。
しかし、日本政界は、彼を放っておかなかった。
行列をなして彼のもとへ訪れる日本の政治家たち。
その中に、再起を誓う矢部元首相の姿があった。
プーチンは、90年代アメリカの属国だったロシアを、どうやって「自立」させることに成功したのか?
懇願する矢部に 、つ いにプーチンは口を開き、その「秘密」を語りはじめた。
「プーチン最強講義」の内容は?
・中国から尖閣・沖縄を守り、かつアメリカからの自立も成し遂げる方法とは?
・集団的自衛権と憲法改正。日本にとってなぜ前者は「天国」、後者は「地獄」になるのか?
・難問TPPにどう対処すべきか?
・日本のエネルギー自給率を100%にする方法とは?
・日本経済を復活させ、財政も再建する方法とは?
・核兵器を保有すれば、日本は自立できるのか……?
さて、首相に返り咲いた矢部は、はたしてプーチンの秘策に従って「日本自立」を成し遂げられるだろうか……?
この本を読み終えたとき、あなたは「日本自立」までの道筋を、 完璧に理解できるようになっていることでしょう。
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★★★【北野幸伯の本】
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●「プーチン最後の聖戦」 (集英社インターナショナル)
(詳細は→ http://tinyurl.com/8y5mya3 )
↑
<プーチン本はいろいろ出ているが、これが独特で面白い。>
(立花隆 「週刊文春」2012年7月12日号)
「100年に1度の大不況」はプーチンのせいで起こった?!
今明かされる驚愕の裏真実!(証拠つき)
2003年、フセイン政権を打倒したアメリカは、次にロシアの石油利権獲得を目指す。
ユダヤ系新興財閥ホドルコフスキーから、ロシア石油最大手「ユコス」買収の約束をとりつけることに成功したのも束の間。
プーチンはホドルコフスキー逮捕を命じ、ロシアの石油をアメリカに渡さない決意を示した。
しかし、ホドルコフスキーの後ろには、ロスチャイルド家、ネオコンの首領チェイニー米副大統領 が・・ ・。(証拠つき)
こうしてプーチン率いるKGB軍団と世界の支配者の壮絶な戦いが開始された。
08年のロシア-グルジア戦争でピークに達した米ロの争い。
なぜ両国は和解し、関係を「再起動」することに合意したのか?
プーチンとメドベージェフの対立。
そして、プーチンを裏切ったメドベージェフの背後にいた勢力とは?
大統領に返り咲いたプーチンは、どのようにアメリカに「とどめを刺す」のか?
豊富な資料と証拠で、あなたの世界観を一変させる真実の書。
「洗脳マトリックス」の心地よいぬるま湯につかっていたい方は、決して読まないでください。危険です。
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●Oさまからのメール
北野さま
お返事ありがとうございます!
「おたよりコーナー」でご紹介もありがとうございます。
光栄です。
うちもメリーズを使っているので、
よく薬局に回って探していました。
そして、最寄りの駅にはエレベーターがないので、(2020年に設置予定)
ベビーカーでは今も苦労しているので、RPEの記事はとても共感しました。
その人に身になって考えることは大切ですね。
フェリー火災の件、本当に感動しますね。
あの大戦を戦われて日本人も本当に立派だったんでしょうね。
これから戦前を生きた人が少なくなりますが、
ヤフーがその記録を残そうとしています。
○ヤフー社長が「戦後70年企画」に取り組む真意
「戦争の記憶を次世代にきちんと継承したい」
http://toyokeizai.net/articles/-/79593
私もヤフーの子会社に勤めていて、
この若い社長さんには共感するところが大きいので、
とても期待しています。
そして、今年は原爆投下についても
世界からの見方に変化を凄く感じます。
時間が経つ事も悪いことばかりではないと思いました。
拙ブログで紹介しました。
●【原爆投下】について【英BBC】正当化に疑問、
【米国の若い世代】半数近くが「間違いだった」
http://kopiruakkun.blog.fc2.com/blog-entry-5004.html
いつもありがとうございます。
●世界一わかりやすいアメリカ没落の真実【北野幸伯著】
RPE発行者・北野幸伯が、「アメリカ没落の真実」を世界一
わかりやすく解説します。
住宅バブル崩壊」「サブプライム問題」「リーマン・ショック」
等、一般的な説明ではありません。
「アメリカは、ドイツ、フランス、ロシア、中国等『多極主義陣営』
に『意図的』に『没落させられた』」
山盛り資料 ・証拠つきで、真実を暴露していきます。
おかげさまで、「メルぞう」ニュース・情報源部門、【歴代NO1】。
第10回、11回Eブック大賞・優秀賞連続受賞。
第12回Eブック大賞・最優秀賞受賞。
まだ読んでいない方、いますぐ歴史の真実を知ってください。
【完全無料】です。
ダウンロードは↓
http://tinyurl.com/pnx6e2m
↓●編集後記へ
★編集後記
昨日は、1998年からつづく「ムジキの会」でした。
(ムジキとは日本語で、「野郎」とか「オヤジ」といった意味。)
ロシアがデフォルトした年で、私たちも貧しかった。
私のアパートにビールとポテトチップスを大量に買い込み、未来について話し合っていました。
あれから17年、皆結婚し、それぞれの分野で大活躍しています。
古い友達が成功の階段を着実にのぼっているのは、本当にうれしいことです。
RPEジャーナル
北野幸伯
○メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」
発行者 北野 幸伯
◎ロシア政治経済ジャーナル のバックナンバーはこちら
⇒ http://archive.mag2.com/0000012950/index.html
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
(●まぐまぐニュースに記事が出ました。
@原爆投下は国際法廷で裁かれるべき。ロシア高官が米国を非難
するわけ ↓
http://e.mag2.com/1gXCDV2
メルマガ版を見逃した人は、ぜひご一読ください。)
さて、昨日は、「食糧自給率低下はなぜ大問題なのか?」という話
をしました。
08年に起こった食糧危機。
この時、コメ生産国2~5位は、「輸出禁止」。
1位中国は、「輸出制限」。
日本のコメ自給率は95%だったので大きな問題は起こりませんでしたが。
もし、コメ自給率が低ければ、国民が飢えたり、暴動になる危険性すらあった。
今日の話は、昨日のつづきになります。
まだ読んでいない方は、まずこちらからご一読ください。
↓
●なぜ「食糧自給率低下」は、重大問題なのか?(証拠つき)
↓
http://archive.mag2.com/0000012950/20150811000000001.html
ちなみに昨日引用した時事通信8月7日付記事。
ここに「何が問題なのか?」がちゃんと書いてあります。
↓
<14年度の国民1人当たりのコメ消費量は前年度比1.7キロ減の55.2キロと縮小傾向が継続。
肉類の消費は増えているが、畜産飼料の多くは輸入しているため、全体の自給率は改善しない状況が続いている。
政府は今年3月、25年度の自給率目標(カロリーベース)を従来の50%から45%に引き下げた。>
コメの消費量が、どんどん減っているのですね。
実をいうと、日本の「食糧自給率を上げたい」のなら、「コメの需要」を増やせばいい。
もちろん「日本米の需要」です。
アメリカ米を日本人が食べても自給率は増えませんから。
もう少し詳しく。
今日もまた、「日本自立のためのプーチン最強講義」から転載します。
【転載ここから▼】
▼自給率が下がる理由
<「日本の農業は悲惨だ、悲惨だ!」といわれます。
しかし、細かく見ていくと、現状を維持できればそれほどひどい状況ではないことがわかります。
農水省のデータによると、日本の自給率はカロリーベースで39%、
生産額ベースで66%。
品目別の自給率を見ると、
米95%、
いも類78%、
野菜83%、
畜産物63%。
悪くない数字が並んでいます。
ちなみに、自給率の高い野菜ですが、概してカロリーが低いため「カロリーベースの自給率」には貢献していません。
上にあげた数字だけみれば、08年のような危機が起こっても、国民は飢えずに暮らせます。
では、自給率の低いのはなんでしょうか?
麦類11%、
豆類8%。
さらに気になること。
「日本は、自給率が低い、低いと大騒ぎしているわりに、なんで40年間も米の『減反政策』してるんだ?」
これは、米の需要が年々減りつづけていることが理由です。
国民一人が一年あたりに食べる米の量の平均は、ピークだった1962年の118.3キロから、2011年には57.8キロまで減少。
つまり、半分以下になってしまった。
それで、米を作ってもあまるため、政府は「減反政策」をつづけざるを得ない。
では、日本人の食べる量が1962年から半分になったかというと、もちろんそんなことはありません。
要するに「米以外のもの」を食べるようになった。
何を?
1955年と2005年の食生活を比較してみると、小麦の需要は26%増加。
果実350%増、肉891%増、鶏卵449%増、牛乳・乳製品759%増、油脂類541%増。
果実については、戦後日本は「豊かになったから」量が増えたのでしょう。
その他に関して、はっきりとした傾向がわかります。
そう、「洋食化」です。
つまり、日本人は、「欧米人と同じものを食べるようになってきた」。
欧米人は今、「健康にいい!」といって日本食を食べている。
一方で、日本人が正直「健康にあまりよくない」洋食に走っているのは、バカバカしいですね。
「洋食化」が日本の自給率を下げる理由を考えてみましょう。
まず、洋食といえば、パンです。
既述のように、パンの原料となる麦類の自給率はたったの11%。
次に891%増えた肉、759%増えた乳製品、449%増えた鶏卵などいわゆる畜産物。
この自給率は63%ということで、「健闘している」ように見えます。
しかし、畜産に必要な飼料は、ほとんど輸入品で、自給率を下げている。
さらに、541%増えた油脂類。
油脂類の原料用大豆は100%輸入。
ここまでで、「洋食化」が自給率を下げていることがわかりました。
ではどうすればいいのでしょうか?
▼日本食を復活させる方法
日本の「食糧安保」を確保するのに大切なことは、まず米の関税を守ること。
その上で、日本食を復活させればいい。
これは、考えてみれば当たり前。
日本は戦後、洋食化によって自給率が下がっていった。
ですから「再日本食化」することで自給率をあげていく。
洋食化の象徴はパン、日本食の象徴は米。
主食がかわれば副食も全部かわる。
だから、「日本食」を復活させるためには、「米を食べてもらえばいい」のです。
とはいえ、日本は独裁国家ではないので、政府が一般国民の食事に干渉するわけにいきません。
しかし、政府、地方自治体が干渉できる場所もあります。
その代表が、「学校給食」。
政府統計によると2010年、全国には国公私立小中学校、特別支援学校、夜間定時制高等学校が34036校あります。
このうち完全給食を実施しているのが、約90%にあたる30762校。
その100%が米飯給食を導入しています。
回数は、週平均3.2回。
ざっくり週3回としましょう。
これを、週3回から週5回にして、「完全米飯給食」にすればいい。
すると、どんなことが起こるのでしょうか?
現在給食を食べている子供は、全国で約956万人。
つまり、週1回米飯給食が増えると956万食、週2回増えると1912万食、米の需要が増えます。
年間は52週間ですが、夏休み、冬休み、その他もろもろの休みを抜いて、だいたい42週間と考えます。
すると、1912万×42=年間8億304万食、米の需要が増えます。
そればかりではありません。
子供の頃の食生活は、生涯つづく習慣になります。
つまり、給食で毎日米を食べていれば、卒業後も米を食べつづける可能性が高くなる。
毎年小学校に入学する子供の数は、約100万人。
その100万人が将来、「毎日米食わんと、気分悪い」という層に育っていきます。
つまり、「完全米飯給食」の実施は、「毎年100万人『米党』を増やす」効果があるのです。
私たちは、「たかが給食」とあまくみています。
しかし、そもそも日本人の食生活はどうやって変わったのでしょうか?
そう、戦後「パン給食」が導入されたからです。
日本人は、学校で「パン」を食べ、「牛乳」を飲むことを習慣づけられた。
ですから今度は、「完全米飯給食」で日本人の子供を全部「米党」にしてしまう。
これなら、政府、地方自治体の力の及ぶ範囲ですから、「独裁だ!」云々非難される心配もないでしょう。>
【転載ここまで▲】
▼「コメ食べよう」を「国民運動」にしては?
つい先日のメルマガで、「東京に、スーツの上着を着ている人、ネクタイをしている人がまったく見当たらないので驚いた」という話
をしました。
05年に環境省がはじめた「クールビズ運動」。
10年経って大きな成果が出ている。
私は、「やっぱ国が旗を振るとすごいな」と驚きました。
それなら今回も、国や地方自治体が「コメを食べよう運動」を展開したらいかがでしょうか?
個人が何を食べるか強制はできませんが、「独裁的にならずとも」国や自治体の権限でできることは、いろいろ思いつきます。
たとえば、
・完全米飯給食の実施を推進する
・公立幼稚園の「完全米飯給食」実施を推進する
・公立高校に「完全米飯給食」を実施する
私の知る限り、高校はあまり給食がないのですね。
別に高校で完全米飯給食をしても問題ないのでは?
・幼稚園から高校まで「完全米飯【朝食】給食」の導入を推進する
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それで、忙しい両親は、「とても助かっている」と評判がいい。
日本だってやったらいいと思います。
両親忙しくて、まともに朝食とらないお子さんも多いのでは?
・市役所、県庁、政府関係施設などの食堂メニューは、全部「コメ中心」にする
とまあ、考えればいろいろでてきますね。
ちなみに、「完全米飯給食にしたら、【いじめが減る】」という仰天情報もあります。
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行列をなして彼のもとへ訪れる日本の政治家たち。
その中に、再起を誓う矢部元首相の姿があった。
プーチンは、90年代アメリカの属国だったロシアを、どうやって「自立」させることに成功したのか?
懇願する矢部に 、つ いにプーチンは口を開き、その「秘密」を語りはじめた。
「プーチン最強講義」の内容は?
・中国から尖閣・沖縄を守り、かつアメリカからの自立も成し遂げる方法とは?
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・難問TPPにどう対処すべきか?
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さて、首相に返り咲いた矢部は、はたしてプーチンの秘策に従って「日本自立」を成し遂げられるだろうか……?
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ユダヤ系新興財閥ホドルコフスキーから、ロシア石油最大手「ユコス」買収の約束をとりつけることに成功したのも束の間。
プーチンはホドルコフスキー逮捕を命じ、ロシアの石油をアメリカに渡さない決意を示した。
しかし、ホドルコフスキーの後ろには、ロスチャイルド家、ネオコンの首領チェイニー米副大統領 が・・ ・。(証拠つき)
こうしてプーチン率いるKGB軍団と世界の支配者の壮絶な戦いが開始された。
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なぜ両国は和解し、関係を「再起動」することに合意したのか?
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●「プーチン最後の聖戦」 (集英社インターナショナル)
(詳細 は→ http://tinyurl.com/8y5mya3 )
↓●おたよりコーナーへ
●Oさまからのメール
北野さま
お返事ありがとうございます!
「おたよりコーナー」でご紹介もありがとうございます。
光栄です。
うちもメリーズを使っているので、
よく薬局に回って探していました。
そして、最寄りの駅にはエレベーターがないので、(2020年に設置予定)
ベビーカーでは今も苦労しているので、RPEの記事はとても共感しました。
その人に身になって考えることは大切ですね。
フェリー火災の件、本当に感動しますね。
あの大戦を戦われて日本人も本当に立派だったんでしょうね。
これから戦前を生きた人が少なくなりますが、
ヤフーがその記録を残そうとしています。
○ヤフー社長が「戦後70年企画」に取り組む真意
「戦争の記憶を次世代にきちんと継承したい」
http://toyokeizai.net/articles/-/79593
私もヤフーの子会社に勤めていて、
この若い社長さんには共感するところが大きいので、
とても期待しています。
そして、今年は原爆投下についても
世界からの見方に変化を凄く感じます。
時間が経つ事も悪いことばかりではないと思いました。
拙ブログで紹介しました。
●【原爆投下】について【英BBC】正当化に疑問、
【米国の若い世代】半数近くが「間違いだった」
http://kopiruakkun.blog.fc2.com/blog-entry-5004.html
いつもありがとうございます。
●世界一わかりやすいアメリカ没落の真実【北野幸伯著】
RPE発行者・北野幸伯が、「アメリカ没落の真実」を世界一
わかりやすく解説します。
住宅バブル崩壊」「サブプライム問題」「リーマン・ショック」
等、一般的な説明ではありません。
「アメリカは、ドイツ、フランス、ロシア、中国等『多極主義陣営』
に『意図的』に『没落させられた』」
山盛り資料 ・証拠つきで、真実を暴露していきます。
おかげさまで、「メルぞう」ニュース・情報源部門、【歴代NO1】。
第10回、11回Eブック大賞・優秀賞連続受賞。
第12回Eブック大賞・最優秀賞受賞。
まだ読んでいない方、いますぐ歴史の真実を知ってください。
【完全無料】です。
ダウンロードは↓
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↓●編集後記へ
★編集後記
昨日は、1998年からつづく「ムジキの会」でした。
(ムジキとは日本語で、「野郎」とか「オヤジ」といった意味。)
ロシアがデフォルトした年で、私たちも貧しかった。
私のアパートにビールとポテトチップスを大量に買い込み、未来について話し合っていました。
あれから17年、皆結婚し、それぞれの分野で大活躍しています。
古い友達が成功の階段を着実にのぼっているのは、本当にうれしいことです。
RPEジャーナル
北野幸伯
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発行者 北野 幸伯
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