シンガポールに異変…観光客激減、中国の“爆買い”集団は円安・日本へ | 日本のお姉さん

シンガポールに異変…観光客激減、中国の“爆買い”集団は円安・日本へ

シンガポールに異変…観光客激減、中国の“爆買い”集団は円安・日本へ
産経新聞 7月28日(火)10時0分配信

東南アジア有数の買い物天国として、各国の富裕層を魅了してきたシンガポール。なかでも高級ショッピングモールが立ち並ぶオーチャード通りに異変が起きている。

これまで中国本土やインドネシアなど国外からの買い物客の増加を受け、次々と新しいショッピングモールなどを開いてきたが、シンガポールドル高などもあり外国人客が急減。さらに店舗用不動産の供給過剰で、賃料を値下げする物件も出てきた。また、顧客が減ったことで閉店に追い込まれた店が並ぶシャッターモールも目立つ。今は“爆買い”中国人観光客に沸く日本の小売業界にとっても、明日はわが身かもしれない。

■深刻な外国人客離れ

シンガポール政府は経済成長を支えるため、中国人を中心に多くの移民を受け入れることで人口減少に対応してきた。同時に、経済成長に伴って増加した中国の富裕層を取り込むことにも腐心。ショッピングも賭け事も楽しめる大型カジノを、国父のリー・クアン・ユー元首相(故人)がいったんは反対したにもかかわらず、建設・開業したのも、中国本土からの客を取り込むためと言っても過言ではない。

さらに、シンガポールは20年ほど前には、他の東南アジア諸国同様、当たり前のように売られていた偽ブランド品の摘発に力を入れ、買い物客にとって安心して本物の高級ブランド品を買える国となった。こうした取り組みが功を奏し、オーチャード通りを中心にシンガポールの高級店には中国本土をはじめ、各国からの客が殺到した。

これをみて、各国のブランド企業が相次いでシンガポールに進出。次々と建てられるショッピングモールには、世界中の名だたるブランドショップが競うように入った。日本経済が低迷していた当時は、シンガポールをアジア初の進出先に選ぶ欧米企業も多かった。

しかし、こうした状況も日本の景気が、安倍政権による経済・金融政策によって上向きに転じ、さらに大幅な円安で中国はじめ外国からの観光客にとって日本旅行の方がシンガポールより相対的に割安となったこともあって、中国人観光客が日本に殺到。その反動か、シンガポールを訪れる外国人観光客は減少に転じた。シンガポール観光庁(STB)は2015年の観光客数を前年比で0~3%増の1510万~1550万人と予想するが、今年1~3月期は5.4%減と早くも予想を下回った。

■郊外モールにシフト

一方、シンガポール政府が人口増に伴って郊外での大規模開発を進めたことで、郊外の住宅街に次々と新しいショッピングモールが建設された。

不動産コンサルタント、コーリアーズインターナショナルの研究報告部門長のチア・ショウ・チュイン氏は、現地メディアのシンガポール・ビジネス・レビューで「郊外型ショッピングモールの方がアクセスも便利だ。住民はもはや生活必需品や食料品などを買うために、わざわざオーチャード通りまで行く必要がなくなった」と指摘する。

さらに、外国人観光客の減少などの影響で、オーチャード通りのショッピングモールに出店していた小売業者が新たな客層を求めて、郊外型ショッピングモールへと出店したことで、オーチャード離れがさらに進んだと分析する。

こうした結果、オーチャード通りの店舗の賃料も低下している。今年4~6月期の平均賃料(月額)は1平方フィート(約0.1平方メートル)当たり35.25ドル(約4350円)と、1~3月期の同35.83ドルから1.6%下がった。1~3月期も昨年10~12月期に比べて0.9%下がっており、賃料の下落が続いている。

シンガポールはこれまで、金融センターとしてだけでなく、アジアの流通・貿易の中核地として成長を謳歌(おうか)してきた。中国はもちろん、インドネシアやフィリピン、ベトナムなどからも、富裕層を中心に多くの観光客が買い物などのためにシンガポールを訪れていた。

しかし、いまや東南アジア諸国連合(ASEAN)では各国にシンガポール並みのショッピングモールが完成し、外国のブランドショップが相次いで進出している。オーチャード通りがかつての輝きを取り戻すには、そこにしかないものをいかに提供できるかにかかっている。(編集委員 宮野弘之)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150727-00000546-san-asia
中国人に「もう来るな」の国と「ようこそ」の日本
JBpress 7月28日(火)6時25分配信

観光立国として進化を続けるシンガポール。ここ10年を見ても、チャンギ空港第3ターミナルの完成、地下鉄の路線拡大、総合リゾート施設としてのカジノ開設と、絶え間なくグレードアップを重ねている。

ここには世界からの旅行者を惹きつけてやまない数々の魅力がある。シンガポールへの渡航者は2004年は830万人だったが、2014年には1500万人を突破した。10年で2倍近くにまで渡航者が増えた背景には、もちろん中国人観光客の存在がある。

マリーナ地区の有名なマーライオン像の周りにはわんさと中国人観光客が訪れ、撮影スポットを奪い合っている。空港に近いホテルのロビーに所狭しと並べられているのは、中国からの団体観光客のスーツケースだ。夜のエレベーター、朝のダイニングルームはざっと8割が中国人である。朝食のバイキングは、ドッと繰り出す中国人によって一瞬にして食べ尽くされてしまう。

どこに行っても出くわす中国人観光客に、日本から来た老婦人は「まるで中国にいるみたいだ」とつぶやく。

中国政府による旅行業界の規制強化、2014年のマレーシア航空機の失踪事故などによって、中国からの観光客は減少傾向にあるという。だが、依然としてシンガポールを訪れる外国人観光客の中で中国人が最多であることに変わりはない。一時期より減ったとはいえ、やはりどこでもその姿を目撃するのである。

■ 市況を狂わせた中国人の不動産投機

だが中国からの観光客に対する地元市民の印象は、決して好意的なものとは言えない。



「中国人観光客がシンガポールをすっかり変えてしまった」と語るのは、中国系シンガポール人のローさんだ。先祖は広東省の出身だというローさんは「不動産が値上がりしたのも、物価が上昇したのも、すべて中国人のせいだ」と恨みをぶちまける。

中国経済が上り調子だった2011年前後、団体旅行でシンガポールを訪れた中国人は、シンガポールの不動産に投資物件としてのうまみを見出し、次々に不動産を購入するようになる。やがて「炒房団」と呼ばれる中国の不動産投機集団が多数シンガポールに向かうようになった。たった5日間の滞在で3件の住宅を購入するといった荒業に、周囲は唖然としたものだ。当時の新聞は、シンガポールにおける中国人の不動産購入を「野菜でも買っていくような感覚」だと書き立てた。

住宅価格も跳ね上がった。ローさんは言う。「日本円にして4500万円の3LDKの集合住宅が、数年で1億円にまで上がった。バブルとしか言いようがない」

■ シンガポールの物価上昇は中国人のせい?

「買い物天国」を象徴するオーチャードロードでは、中国人観光客の消費パワーによって高級品の値段がどんどん上がっている。
そもそもシンガポールでの買い物は各種税金が盛り込まれるため、香港よりも高くつく。日本人にとっては円安ということもあり、「買い物天国」の魅力はもはや薄れていると言ってよい。20年前にもシンガポールを訪れ「ヴィトンを買いまくった」という日本人女性に会ったが、「今回の収穫はゼロ」だと言う。シンガポール人にとっても買い物を楽しめる場所ではなくなった。

前出のローさんは「今のシンガポールは昔と全然違う」といらだちを隠さない。

高級品だけではない。生活用品の値段もここ2年でかなり上昇している。専業主婦のタンさんが具体的な数字を挙げて説明してくれた。「白米は10キロで14.5シンガポールドル(以下S$、1S$=約90円)だったのが、23.5S$になった。タマゴは10個入りが3.5S$から5.5S$に。月の食費は1000S$も上がってしまった」

5人家族のタンさんは、1カ月の食費に最低でも3200S$が必要になったという。「中国人による不動産や高級品の買い漁りが、まわりまわって私たちの生活を直撃している」

もちろん、中国人観光客の爆買いだけが高騰の原因ではない。シンガポールでは中国人のみならず、多くの外国人が不動産を購入する。だが、一部の市民は「中国人による極端な買い物」が市民生活に多大な影響をもたらしたと信じている。

■ 香港市民はついに怒りが爆発

シンガポールのみならず、香港でも同様のことが起きている。

現地に駐在していた日本人はこう語る。「2011年前後から、香港に住みたいという中国人が物件を買い込んだ結果、香港の不動産価格が吊り上がってしまった」。いまやセントラル地区から1時間かかる郊外の50平米の住宅ですら、5000万円では購入できない。

また香港では、国境を越えて買い物に来る「担ぎ屋」とも言われる業者の存在が問題視されている。担ぎ屋は香港で仕入れた粉ミルクを大陸に持ち帰って高値で売りさばく。その往来が頻繁になる一方、香港市民は粉ミルクを手に入れられなくなってしまった。

彼らは陸地づたいに1日に何度も往復し、トイレットペーパーから醤油、iPhoneに至るまで日用品を大量に買い占める。今年2~3月、一部の香港市民が担ぎ屋に対して激しい抗議行動に出た。担ぎ屋が買い物をしている店に押し寄せ、「お前たちが買い占めるから市民生活が混乱するのだ」とののしった。「祖国を愛するなら、祖国の物を買え」と野次る声もあった。

香港ではそうした抗議行動に乗じるように、「大陸からの観光客は香港に入れない」という市民運動も行われた。

日本を訪れる中国人観光客が増加している背景には、「歓迎されない香港に行くよりも、歓迎してくれる日本に行きたい」という思いがあることは否定できない。

東京や大阪を目指してやって来る中国人観光客の動きは、少し前にシンガポールや香港に押し寄せていた頃と酷似する。東京の街角では、中国人による、とても商品を自分で使うとは思えない「爆買い」が繰り広げられると同時に、一部の不動産業者が中国人投資家に対して前のめりな営業活動を始めている。

今日のシンガポールや香港の姿を東京は教訓にすべきだろう――経済効果を追い求めるあまり国民生活を犠牲にしては、本末転倒である。

姫田 小夏
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150728-00044373-jbpressz-cn&p=1

中国人の「爆買い」に恨み辛みの日本人主婦
普通に安く買えた日用品が買えなくなる時代に?
2015.5.19(火) 姫田 小夏

中国人訪日客といえば、東京都内では銀座、秋葉原、上野、浅草など「23区の東側」を好んで訪れたものだった。だが最近は個人旅行客の増加に伴い、その行動範囲は23区を越えるようになった。


たとえば、「首都圏・住みたい街(駅)ランキング」(長谷工アーベスト調べ)で10年連続1位に輝く人気の街、吉祥寺は、中国人訪日客が好んで訪れる観光スポットになった。吉祥寺には中国人が大好きなジブリ美術館や閑静で広大な井の頭公園があったり、個性的で流行の先端をゆく店が多い点などが人気のようだ。

中国人訪日客の振る舞いに戸惑う日本人客

しかし、地元民は必ずしもそれを全面的には歓迎していない。吉祥寺在住の主婦Sさんはこれを受け入れられない1人だ。

最近は吉祥寺駅周辺にはほとんど出かけることもなくなったと話す。その理由は中国人訪日客の「ルール違反」にある。

中国人女性が2人、店舗内の狭い通路にしゃがみ込み、スマホを見ながらゴソゴソとカゴに入れた商品の選別を始める。なかなか立ち上がろうとはせず、Sさんは欲しい商品を手に取ることができない。

「吉祥寺はドラッグストアの天国。お店は街のあちこちにありますが、もうどこもかしこも中国人訪日客だらけです。はっきり言って彼らの買い物には迷惑しています」と語気を強める。
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チュウゴク政府が印刷したアブク銭を持っていてもアブクがはじけたら終わりだから、さっさと海外で爆概して物に替えてしまうのは賢いよね。