世界最大のファシスト国家であるチュウゴクが噴飯物の政治宣伝
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成27年(2015)7月8日(水曜日)弐
通算第4592号
蘆講橋事件から78年の記念式典に習近平は姿を見せず
「抗日・反ファシズム戦勝70周年」だとか、噴飯ものの政治宣伝
************************
7月7日、北京市郊外の蘆講橋近くにある「抗日戦争記念館」で、「抗日・反ファシズム戦勝70周年」とかの記念式典が開催され、中国共産党の噴飯ものの政治宣伝イベントが行われた。
しかし日本政府の「歴史問題を国際問題化しようとするのは、この地域の平和と安定に役立つものではない」とする発言を受けた所為か、習近平主席は姿を見せず、かわりに宣伝担当の政治局常務委員(序列五位)の劉雲山が出席した。劉は中国版KGBの親玉でもあり、庶民から蛇蝎の如く嫌われる男である。
当該戦争記念館の展示は、例によって出鱈目な政治宣伝の陳列だが、ほかの写真をすりかえた南京「大虐殺」など偽造、捏造、模写、転用写真パネルがならび、館内は撮影禁止である。
それだけ歴史的展示に自信がない証拠でもある(筆者自身、二回訪問して克明に観察したが、展示内容などは中国共産党史観でもある軍事博物館の展示に準拠している)。
そもそも世界最大のファシスト国家である中国が、反ファシズムなどと僭称すること自体、歴史的精神を無視するものであり、抗日戦争で勝利を導いたのが中国共産党だったという、あきれかえる宣伝は笑い話にもならない。
蘆講橋事件の首謀者は、劉少奇率いた共産党の秘密部隊だったことは、こんにちの歴史学の常識であり、関東軍と国民党軍双方に銃弾を撃ちかけることに秘策があった。
つまり共産党は日本と国民党を戦わせ、双方を疲労させるという謀略の下に蘆講橋事件を惹起したのだ。
▲世界最大の軍国主義ファシスト国家とは中国ではないのか
抗日戦争勝利などと共産党が獅子吼するのはどういう了見なのか。
抗日戦争の主体は蒋介石率いた国民党だった。けれども蒋介石軍は日本軍相手の本格的戦争を徹底的にさけ、上海から南京、武漢、長沙、重慶へと逃げまくった。このとき共産党は延安の穴蔵にじっと身を潜めていたのである。
共産党が宣伝してやまない「日本軍殲滅」の「戦歴」なるものは、「平型関戦役」と「百団会戦」くらいだが、前者は日本軍の輜重部隊を挟み撃ちしたもので、日本軍の犠牲は二百余。これを朱徳回想録では一万の精鋭を殲滅としたが、誇張がばれて軍事博物館の展示では「一千名」と無言のうちに修正されている。
兵站を司る輜重部隊は軽武装、戦争のルールでは戦闘要員ですらない。
百団会戦も結果的に共産党軍は日本軍に蹴散らされたのであり、とても中国共産党の軍隊が日本に勝ったとはいえない。
いや共産党が喧伝する精鋭部隊の「八路軍」にしても、国民党の命令下で動いた共産党セクトであり、当時は「国民革命軍第八路軍」と呼称したのである。
いずれも共産党の正統性を主張するための歴史改竄であり、歴史の捏造による正統性の誇示は、司馬遷の『史記』以来の中国歴代王朝の体質なのである。
◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎
『新選組全史』の決定版に続き、紀行新選組なら、これが決定版
最新の情報を満載し、新チャプターも増補するという大変な意気込み
♪
中村彰彦、神長文夫撮影『増補決定版 新選組紀行』(PHP文庫)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
作者の新選組にかける情熱の基底には時勢と政治に翻弄され、時代から置いてきぼりにされても、徹頭徹尾誠意と真っ正直と意地を貫いた男達への哀惜がある。
男の浪漫だけでは説明できない男気、あるいは一種熱気ともいえる義侠心的な情緒が含まれる。
新選組ファンは今日も夥しく京都壬生の屯所跡も日野・八王子など武州も、函館五稜郭や会津鶴ケ城にも、とくに若い女性の土方ファン、くわえて近年の人気は沖田総司である。
基礎的な文脈にかけるが、ま、ブームとはこんなものだろう。
近藤勇にいまひとつ人気が冴えないのは、最後の死に方が志士としての美学に適合しないからかもしれない。
前作『新選組全史』で中村彰彦氏が明らかにしたように新選組は近藤勇あって初めて成り立つ組織であり、その美学と剣術、生き方の底流にある近藤勇の人生哲学にまで踏み込んだ解釈が全編にみなぎった(ちなみに文春文庫の『新選組全史』、上下弐巻の解説は評者・宮崎が書いています)。
作者は新選組誕生の地、日野から八王子、京都、鳥羽伏見、そして江戸へ帰って再組織化した甲陽鎮撫隊が官軍の火砲にまけて惨敗した勝沼から甲府、さらに転戦した流山、宇都宮、会津、宮古、函館へと、通常の新選組ファンが通い詰めるコースばかりか、なぜ、新選組は勤王にして佐幕であったかを、武田武士を源流とする甲州の地侍、そして武田遺臣団を大量に抱えこんで武田軍学を継承した徳川幕府への沸々とした忠節心にもとめ、独特の源流的紀行を深めるのである。本書の特色はここにある。
作者は言う。
「雨滴が地層に濾過されながら地の底に染みこむのに百年、ふたたび地上へ吹き出してくるのにさらに百年の歳月がかかる」
だから一時的に夏の雨が多かったからといって地下泉の水が豊かになったというのは現象的な、浅薄な解釈でしかなく、いま流行の新選組解釈の多くが、このたぐいではないかと軽佻浮薄なブームを諫めるところに重点がある。
「新選組隊士たちになぜ武州多摩郡の出身者が多かったのか」という謎も、現代的な説明では不足なのであり、もっと歴史的に百年、二百年を遡って武田遺臣団をかかえた徳川家康、そして、弐代目秀忠の庶子だった保科正之に遡るのである。
このため決定版文庫の増補部分は甲州紀行であり、またデータの訂正は、連載当時の拝観料、入場ならびに市町村合併による新住所の表記替えという、丁寧で親切な編集方針によるものという。
そのうえ、この文庫収録にさいして中村さんは、いくつかの場所を再訪し、現代的なニュアンスも加筆するというサービス精神を発揮するのだが、冒頭で述べたように、新選組への熱情的愛着のゆえに最新の取材に駆り立てたのだろう。
ところで、評者(宮崎)も新選組ファンの末席にあっておおかたの歴史的跡地を訪ねている。それこそ函館だけではなく松前城、ついでに官軍が上陸した江差(交通アクセスが悪いので、松前、江差に函館を拠点にバスと汽車を乗り継いで行くだけでも三日かかる)や、宇都宮城跡、甲州は全域をまわったが、この本に納まった神長文夫氏の写真をみると、まだまだ見落としてきた場所があることを知った。
ファンのみならず、幕末・明治維新の研究家にとっても本書は必携の文献である。
♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@
【知道中国 1262回】
――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡3)
岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)
△
さすがに岡は自らの不覚を恥じたのか、「吐兩次」と綴った後、連日の船旅で「神氣未復也」と。稀代の漢学者に似合わず言い訳ががましい。いや、その稚気が微笑ましいほどだ。
広業洋行は東北・北海道の海産物を、三井洋行は高島炭鉱の石炭を、大倉洋行は雑貨を扱っていた。いずれも「我邦大肆」であるから、さぞや盛大な歓待だったことだろう。それにしても20年ほど前の千歳丸による交易が失敗したことからして、日本の中国進出が急であったことに驚かされる。対中交易で先行していた欧米諸国が日本に対し密かに警戒心を抱くようになったと考えても、強ち考えられないことでもないだろう。
上海滞在中、岡は岸田吟香や曾根俊虎、品川忠道領事、さらには清仏戦争参観のために上海入港中の海軍・扶桑艦に座乘の松村惇蔵少将ら往来を頻繁にしているが、岡と前後して上海に滞在した小室や尾崎も岸田、曾根、品川、松村らと交わっている。ということは、明治17年の上海には中国の現実を体感しようという人々が集まっていたとも考えられる。あるいは彼らの中国に対する考えが日本の中国政策に反映されていたなら、その後の日中関係はまた違った軌跡を描いたかもしれない。日本人の中国観の変遷が日本の中国政策にどのように反映されたのか。それとも、そもそも小室や尾崎の抱いたような中国観は現実の政策に反映されることがなかったのか。この問題は、いずれ深く考察しなければならないだろう。いまは宿題としておきたい。
以後、日記の日付に従って稿を進めることとする。
6月9日、中国人の友人がやって来て中国全土が「洋烟(アヘン)」に毒されていると話し始めた。別の友人の弁を判り易く解説すると、アヘン流行の原因は「憤世之士」が緊張とストレスを解消するためにアヘンの力を借りためであり、必ずしも「庸愚小民」を誤らせるというわけではない。「聰明士人」もまた往々にしてアヘンの毒に淫するもの、ということになる。
アヘンに興味を持ったのか、数日後、岡は夜の上海を散策中、「洋烟」の2文字が書かれた看板が掛かるアヘン吸引所を覗いてみた。中央に円形の大広間があり周囲は「烟室」になっている。部屋に入るとベットがあり、一尺余りのアヘン吸引用のキセルが置かれ、真ん中に置かれたランプを挟んで2人が逆向きに寝転び、キセルに載せた軟膏状のアヘンにランプの火を点け吸引する。「昏然如眠。陶然如醉。恍然如死。皆入佳境」といった有様だ。
そこで清国におけるアヘンの歴史を、岡は次のように振り返る。
――18世紀前半の雍正年間からアヘン吸引が起り、18世紀末期には禁止すら出来ないほどに流行した。アヘン戦争に敗北したことで吸引禁止が解かれた。役人、科挙試験受験者や兵士は厳禁されていたが禁令は無視され日常化していた。イギリス議会でアヘン販売禁止問題が議論された際、清国の郭崇寿公使は「アヘンの害を除かなければ、その勢いは必ずや中国人を覆い尽くし、皆、人間本来の姿を失い、体は枯木のように痩せ細り、気息奄々として『殘廢人』と同じになってしまう。アヘンの猛毒に中国が苦しむことを知るなら、イギリスは中国と共に組織を設けアヘン販売を禁止してはどうだろう」と提案した。3年を期限に法律で禁止するとしたが、清朝は決定することが出来ず、イギリスは敢えて明確な態度を示そうとはしない。なんというブザマなことだ――
極論するなら、当時の清国は国を挙げてのアヘン中毒。「憤世之士」や「聰明士人」までがストレス解消を口実にアヘンを吸引し、「昏然如眠。陶然如醉。恍然如死。皆入佳境」というブザマな姿である。ならば「殘廢人」ならぬ残廃国だ。そのうえ街に出れば「市?雜踏。街衢狹隘。穢氣鬱攸。惡臭撲鼻」である。いやはや、もう救いようがない。
************
【知道中国 1263回】
――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡4)
岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)
△
14日、岡の教え子で扶桑艦に乗務する平野がやって来て、「先生、我が国の軍艦では大砲の操練、航海測量のどれをとっても外国人は雇っておりません。しかるに『中土』の軍艦では、機関の運転まで外国人に頼っています。一朝有事の際、諸外国は中立の立場を守りますから、お雇い外国人は敢えて働きません。そこで当然のように清国では海軍艦船も動ないわけであります」と語り掛ける。どうやら清国海軍は外国人乗組員が動かしていて、彼らが働かなければ戦闘どころか、戦域に向って出港することも出来ないらしい。これが清国海軍の実態ということだろう。やれやれ、ブザマな話だ。
さらに続ける。「およそ軍艦には軍礼というのもがあります。過般も、こちらが清国皇帝の長寿を祝し21発の礼砲を捧げたのですが、清国側の砲台から返礼がありませんでした。不審に思い出掛けて行ったところ、砲台には士官がいなかったのです。そこで上海の責任者である道台に問い質しましたところ、欧米の軍艦は軍礼を行わないから日本の軍艦に対しても同じ措置をとった、との返事でありました。ところが事情は全く違いまして、『中土』は万国共通の軍礼というものを全く知らなかったのです。そこで各国海軍は、彼らを相手にしないわけです」と。どうやら「欧米の軍艦は軍礼を行わない」のではなく、そもそも清国海軍をマトモに相手にはしていなかったということになる。清国海軍を一言で評するなら、夜郎自大で身勝手極まりないトンチンカン。一昔前の流行語でいうなら「KY」のそれか。これではまともな付き合いもできない。
弟子の話を聞いた岡は、「『中人』というのは、口を開けば夷狄の類は礼儀を知らずと罵る。だが外国人の立場からするなら、どちらが礼儀を弁えないのか。平野の話からでも自ずと明かだろう」と綴った。
平野と岡の説くところから判断すれば、中国人は当時も(「も」です)、国際社会で行われている礼儀(ルール)というものに無知であるだけでなく、逆に自分たちの規矩こそが国際社会のルールと思い込んでいるらしい。自分たち以外を夷狄の類で礼儀知らずと強弁するが、どちらが無作法・無礼な夷狄の類かは自明だろう――ということだ。
過去といわず、20世紀半ば以降を振り返ってみても、「百戦百勝の毛沢東思想」からはじまり、58年の大躍進政策が打ち出した大法螺の「超英?美(工業生産で英国を追い越し、米国に追いつく)」、文革時代の世迷いごとである「魂の革命」、?小平の野望が生み出したとしかいいようのない「社会主義市場経済」、胡錦濤の見果てぬ夢であった「和諧社会」を経て習近平の「中華民族の偉大な復興」やら「中国の夢」まで――彼らが掲げて来た国家目標を並べてみるだけでも、この超自己チューな「KY」体質は、彼らの五体に染み込んでいて牢固として抜き難いといってもよさそうだ。救いようがない、ですね。
ただ問題は、そんな彼らが現在では膨らみきった財布を手に、他国のホッペタを札束で引っ叩く快感を覚えてしまったということだろう。超自己チューな「KY」体質に膨らんだ財布こそが、AIIBやら「一帯一路」やらの元凶に違いない。
16日、平野らに伴われアメリカとフランスの軍艦を参観する。フランス海軍士官の話では、目下、清仏両国は和平交渉のテーブルに就いてはいるが、清国側がフランス側の提案に耳を傾けない。かくてフランスの意向としては、「戰、有る耳(のみ)」ということになる。敵も知らず、己も知らず、ましてや客観情況も判らない――これでは敗北は必至だ。
18日、上海の街を散策。「市街隘陋不潔」だが、店頭に並べられた品々は「皆精良」だ。なかに「板厚四五寸。竪六尺餘。?二尺餘。兩頭刻獸」の朱塗りの箱。「凶器(ひつぎ)」である。そこで岡は「中土厚葬爲弊。可知也」と。
清国の「弊」は尽きない。
《QED》
♪
(読者の声1)世界遺産登録を巡る日韓の確執というか、韓国の言いがかりは酷いものでした。
なんとか登録に漕ぎ着けたとはいえ、左翼のネットワークなのか世界のメディアでは日本を貶める見出しが並びます。
英紙テレグラフ 「日本の奴隷労働の遺跡が世界遺産に」
Japan slave labour sites receive world heritage status
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/japan/11721164/Japan-slave-labour-sites-receive-world-heritage-status.html
米CNN「戦争犯罪である.残虐行為が行われた場所が、日本の世界遺産となった 」
Scenes of the atrocities of war crimes - Japan's bid for industrial sites as
W
orld Heritage CNN
http://ireport.cnn.com/docs/DOC-1244907
英紙ガーディアン「日本が強制労働の事実を認めたことで世界遺産に登録」forced
lab
our Japan sites get world heritage status after forced labour
acknowledgement
http://www.theguardian.com/world/2015/jul/06/japan-sites-get-world-heritage-status-after-forced-labour-acknowledgement
このままでは慰安婦問題の二の舞いになるのでは、という声もあります。
安倍総理のことですから韓国と下手な妥協などするはずもなし、韓国の無茶苦茶ぶりを日本国民と世界にアピールできたとほくそ笑んでいることでしょう。
今回の件で、韓国がアジアのギリシャ(ギリシャが欧州の韓国)だということに、欧州諸国も気づくといいのですが。
(PB生、千葉)
(宮崎正弘のコメント)欧米にとっては、日本の躍進に対する嫉妬が底流にあり、また植民地を奪われたため、日本への恨みが潜在意識にある。
そのために中国と韓国の言いがかりを、それは嘘とは承知しながらも欧米が狡猾に利用しているところがありますね。
英国の分析は「上から目線」、ドイツは「根っからの反日」、フランスは「嫉妬」、不思議なのは南欧系、とくにイタリア、ポルトガルなどのメディアに際立った反日路線がないことでしょう。
中東、イスラム圏のメディアは、基底が反米、反欧、反キリスト、そして反ユダヤですから、欧米、露西亜に挑んだ日本は尊敬の対象であり、反日色は稀、印度は親日、これからの問題はアジアのメディアです。
華僑がいまも握るか、影響力を行使しているアジアのメディアは、このところ、中国の軍事的脅威に対する反撥から、反日の論調を控えてはいますが。。。。。。。。
アジア華僑ならびに華人らは中国語ができなくなっているので、アセアン加盟十ケ国における華字紙の影響力は限定的ではありますが、執筆陣が英語媒体にも書くので、メディア全体の論調は、フィリピン、マレーシア、タイ、ミャンマーとインドネシアを除いて、日本に批判的です。
台湾のメディアすら、連合報、中国時報は反日色が強く、シンガポール、香港のメディアの多くはいまも、まっすぐに反日です。
ベトナム、ラオス、カンボジア、ブルネイにはまともなメディアはありません。
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宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石平『2015年 中国の真実』(ワック、シリーズ第五弾)
宮崎正弘 v 西部遇『日米安保五十年』(海竜社)
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
(C)有限会社宮崎正弘事務所 2015 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
平成27年(2015)7月8日(水曜日)弐
通算第4592号
蘆講橋事件から78年の記念式典に習近平は姿を見せず
「抗日・反ファシズム戦勝70周年」だとか、噴飯ものの政治宣伝
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7月7日、北京市郊外の蘆講橋近くにある「抗日戦争記念館」で、「抗日・反ファシズム戦勝70周年」とかの記念式典が開催され、中国共産党の噴飯ものの政治宣伝イベントが行われた。
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当該戦争記念館の展示は、例によって出鱈目な政治宣伝の陳列だが、ほかの写真をすりかえた南京「大虐殺」など偽造、捏造、模写、転用写真パネルがならび、館内は撮影禁止である。
それだけ歴史的展示に自信がない証拠でもある(筆者自身、二回訪問して克明に観察したが、展示内容などは中国共産党史観でもある軍事博物館の展示に準拠している)。
そもそも世界最大のファシスト国家である中国が、反ファシズムなどと僭称すること自体、歴史的精神を無視するものであり、抗日戦争で勝利を導いたのが中国共産党だったという、あきれかえる宣伝は笑い話にもならない。
蘆講橋事件の首謀者は、劉少奇率いた共産党の秘密部隊だったことは、こんにちの歴史学の常識であり、関東軍と国民党軍双方に銃弾を撃ちかけることに秘策があった。
つまり共産党は日本と国民党を戦わせ、双方を疲労させるという謀略の下に蘆講橋事件を惹起したのだ。
▲世界最大の軍国主義ファシスト国家とは中国ではないのか
抗日戦争勝利などと共産党が獅子吼するのはどういう了見なのか。
抗日戦争の主体は蒋介石率いた国民党だった。けれども蒋介石軍は日本軍相手の本格的戦争を徹底的にさけ、上海から南京、武漢、長沙、重慶へと逃げまくった。このとき共産党は延安の穴蔵にじっと身を潜めていたのである。
共産党が宣伝してやまない「日本軍殲滅」の「戦歴」なるものは、「平型関戦役」と「百団会戦」くらいだが、前者は日本軍の輜重部隊を挟み撃ちしたもので、日本軍の犠牲は二百余。これを朱徳回想録では一万の精鋭を殲滅としたが、誇張がばれて軍事博物館の展示では「一千名」と無言のうちに修正されている。
兵站を司る輜重部隊は軽武装、戦争のルールでは戦闘要員ですらない。
百団会戦も結果的に共産党軍は日本軍に蹴散らされたのであり、とても中国共産党の軍隊が日本に勝ったとはいえない。
いや共産党が喧伝する精鋭部隊の「八路軍」にしても、国民党の命令下で動いた共産党セクトであり、当時は「国民革命軍第八路軍」と呼称したのである。
いずれも共産党の正統性を主張するための歴史改竄であり、歴史の捏造による正統性の誇示は、司馬遷の『史記』以来の中国歴代王朝の体質なのである。
◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎
『新選組全史』の決定版に続き、紀行新選組なら、これが決定版
最新の情報を満載し、新チャプターも増補するという大変な意気込み
♪
中村彰彦、神長文夫撮影『増補決定版 新選組紀行』(PHP文庫)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
作者の新選組にかける情熱の基底には時勢と政治に翻弄され、時代から置いてきぼりにされても、徹頭徹尾誠意と真っ正直と意地を貫いた男達への哀惜がある。
男の浪漫だけでは説明できない男気、あるいは一種熱気ともいえる義侠心的な情緒が含まれる。
新選組ファンは今日も夥しく京都壬生の屯所跡も日野・八王子など武州も、函館五稜郭や会津鶴ケ城にも、とくに若い女性の土方ファン、くわえて近年の人気は沖田総司である。
基礎的な文脈にかけるが、ま、ブームとはこんなものだろう。
近藤勇にいまひとつ人気が冴えないのは、最後の死に方が志士としての美学に適合しないからかもしれない。
前作『新選組全史』で中村彰彦氏が明らかにしたように新選組は近藤勇あって初めて成り立つ組織であり、その美学と剣術、生き方の底流にある近藤勇の人生哲学にまで踏み込んだ解釈が全編にみなぎった(ちなみに文春文庫の『新選組全史』、上下弐巻の解説は評者・宮崎が書いています)。
作者は新選組誕生の地、日野から八王子、京都、鳥羽伏見、そして江戸へ帰って再組織化した甲陽鎮撫隊が官軍の火砲にまけて惨敗した勝沼から甲府、さらに転戦した流山、宇都宮、会津、宮古、函館へと、通常の新選組ファンが通い詰めるコースばかりか、なぜ、新選組は勤王にして佐幕であったかを、武田武士を源流とする甲州の地侍、そして武田遺臣団を大量に抱えこんで武田軍学を継承した徳川幕府への沸々とした忠節心にもとめ、独特の源流的紀行を深めるのである。本書の特色はここにある。
作者は言う。
「雨滴が地層に濾過されながら地の底に染みこむのに百年、ふたたび地上へ吹き出してくるのにさらに百年の歳月がかかる」
だから一時的に夏の雨が多かったからといって地下泉の水が豊かになったというのは現象的な、浅薄な解釈でしかなく、いま流行の新選組解釈の多くが、このたぐいではないかと軽佻浮薄なブームを諫めるところに重点がある。
「新選組隊士たちになぜ武州多摩郡の出身者が多かったのか」という謎も、現代的な説明では不足なのであり、もっと歴史的に百年、二百年を遡って武田遺臣団をかかえた徳川家康、そして、弐代目秀忠の庶子だった保科正之に遡るのである。
このため決定版文庫の増補部分は甲州紀行であり、またデータの訂正は、連載当時の拝観料、入場ならびに市町村合併による新住所の表記替えという、丁寧で親切な編集方針によるものという。
そのうえ、この文庫収録にさいして中村さんは、いくつかの場所を再訪し、現代的なニュアンスも加筆するというサービス精神を発揮するのだが、冒頭で述べたように、新選組への熱情的愛着のゆえに最新の取材に駆り立てたのだろう。
ところで、評者(宮崎)も新選組ファンの末席にあっておおかたの歴史的跡地を訪ねている。それこそ函館だけではなく松前城、ついでに官軍が上陸した江差(交通アクセスが悪いので、松前、江差に函館を拠点にバスと汽車を乗り継いで行くだけでも三日かかる)や、宇都宮城跡、甲州は全域をまわったが、この本に納まった神長文夫氏の写真をみると、まだまだ見落としてきた場所があることを知った。
ファンのみならず、幕末・明治維新の研究家にとっても本書は必携の文献である。
♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@
【知道中国 1262回】
――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡3)
岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)
△
さすがに岡は自らの不覚を恥じたのか、「吐兩次」と綴った後、連日の船旅で「神氣未復也」と。稀代の漢学者に似合わず言い訳ががましい。いや、その稚気が微笑ましいほどだ。
広業洋行は東北・北海道の海産物を、三井洋行は高島炭鉱の石炭を、大倉洋行は雑貨を扱っていた。いずれも「我邦大肆」であるから、さぞや盛大な歓待だったことだろう。それにしても20年ほど前の千歳丸による交易が失敗したことからして、日本の中国進出が急であったことに驚かされる。対中交易で先行していた欧米諸国が日本に対し密かに警戒心を抱くようになったと考えても、強ち考えられないことでもないだろう。
上海滞在中、岡は岸田吟香や曾根俊虎、品川忠道領事、さらには清仏戦争参観のために上海入港中の海軍・扶桑艦に座乘の松村惇蔵少将ら往来を頻繁にしているが、岡と前後して上海に滞在した小室や尾崎も岸田、曾根、品川、松村らと交わっている。ということは、明治17年の上海には中国の現実を体感しようという人々が集まっていたとも考えられる。あるいは彼らの中国に対する考えが日本の中国政策に反映されていたなら、その後の日中関係はまた違った軌跡を描いたかもしれない。日本人の中国観の変遷が日本の中国政策にどのように反映されたのか。それとも、そもそも小室や尾崎の抱いたような中国観は現実の政策に反映されることがなかったのか。この問題は、いずれ深く考察しなければならないだろう。いまは宿題としておきたい。
以後、日記の日付に従って稿を進めることとする。
6月9日、中国人の友人がやって来て中国全土が「洋烟(アヘン)」に毒されていると話し始めた。別の友人の弁を判り易く解説すると、アヘン流行の原因は「憤世之士」が緊張とストレスを解消するためにアヘンの力を借りためであり、必ずしも「庸愚小民」を誤らせるというわけではない。「聰明士人」もまた往々にしてアヘンの毒に淫するもの、ということになる。
アヘンに興味を持ったのか、数日後、岡は夜の上海を散策中、「洋烟」の2文字が書かれた看板が掛かるアヘン吸引所を覗いてみた。中央に円形の大広間があり周囲は「烟室」になっている。部屋に入るとベットがあり、一尺余りのアヘン吸引用のキセルが置かれ、真ん中に置かれたランプを挟んで2人が逆向きに寝転び、キセルに載せた軟膏状のアヘンにランプの火を点け吸引する。「昏然如眠。陶然如醉。恍然如死。皆入佳境」といった有様だ。
そこで清国におけるアヘンの歴史を、岡は次のように振り返る。
――18世紀前半の雍正年間からアヘン吸引が起り、18世紀末期には禁止すら出来ないほどに流行した。アヘン戦争に敗北したことで吸引禁止が解かれた。役人、科挙試験受験者や兵士は厳禁されていたが禁令は無視され日常化していた。イギリス議会でアヘン販売禁止問題が議論された際、清国の郭崇寿公使は「アヘンの害を除かなければ、その勢いは必ずや中国人を覆い尽くし、皆、人間本来の姿を失い、体は枯木のように痩せ細り、気息奄々として『殘廢人』と同じになってしまう。アヘンの猛毒に中国が苦しむことを知るなら、イギリスは中国と共に組織を設けアヘン販売を禁止してはどうだろう」と提案した。3年を期限に法律で禁止するとしたが、清朝は決定することが出来ず、イギリスは敢えて明確な態度を示そうとはしない。なんというブザマなことだ――
極論するなら、当時の清国は国を挙げてのアヘン中毒。「憤世之士」や「聰明士人」までがストレス解消を口実にアヘンを吸引し、「昏然如眠。陶然如醉。恍然如死。皆入佳境」というブザマな姿である。ならば「殘廢人」ならぬ残廃国だ。そのうえ街に出れば「市?雜踏。街衢狹隘。穢氣鬱攸。惡臭撲鼻」である。いやはや、もう救いようがない。
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【知道中国 1263回】
――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡4)
岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)
△
14日、岡の教え子で扶桑艦に乗務する平野がやって来て、「先生、我が国の軍艦では大砲の操練、航海測量のどれをとっても外国人は雇っておりません。しかるに『中土』の軍艦では、機関の運転まで外国人に頼っています。一朝有事の際、諸外国は中立の立場を守りますから、お雇い外国人は敢えて働きません。そこで当然のように清国では海軍艦船も動ないわけであります」と語り掛ける。どうやら清国海軍は外国人乗組員が動かしていて、彼らが働かなければ戦闘どころか、戦域に向って出港することも出来ないらしい。これが清国海軍の実態ということだろう。やれやれ、ブザマな話だ。
さらに続ける。「およそ軍艦には軍礼というのもがあります。過般も、こちらが清国皇帝の長寿を祝し21発の礼砲を捧げたのですが、清国側の砲台から返礼がありませんでした。不審に思い出掛けて行ったところ、砲台には士官がいなかったのです。そこで上海の責任者である道台に問い質しましたところ、欧米の軍艦は軍礼を行わないから日本の軍艦に対しても同じ措置をとった、との返事でありました。ところが事情は全く違いまして、『中土』は万国共通の軍礼というものを全く知らなかったのです。そこで各国海軍は、彼らを相手にしないわけです」と。どうやら「欧米の軍艦は軍礼を行わない」のではなく、そもそも清国海軍をマトモに相手にはしていなかったということになる。清国海軍を一言で評するなら、夜郎自大で身勝手極まりないトンチンカン。一昔前の流行語でいうなら「KY」のそれか。これではまともな付き合いもできない。
弟子の話を聞いた岡は、「『中人』というのは、口を開けば夷狄の類は礼儀を知らずと罵る。だが外国人の立場からするなら、どちらが礼儀を弁えないのか。平野の話からでも自ずと明かだろう」と綴った。
平野と岡の説くところから判断すれば、中国人は当時も(「も」です)、国際社会で行われている礼儀(ルール)というものに無知であるだけでなく、逆に自分たちの規矩こそが国際社会のルールと思い込んでいるらしい。自分たち以外を夷狄の類で礼儀知らずと強弁するが、どちらが無作法・無礼な夷狄の類かは自明だろう――ということだ。
過去といわず、20世紀半ば以降を振り返ってみても、「百戦百勝の毛沢東思想」からはじまり、58年の大躍進政策が打ち出した大法螺の「超英?美(工業生産で英国を追い越し、米国に追いつく)」、文革時代の世迷いごとである「魂の革命」、?小平の野望が生み出したとしかいいようのない「社会主義市場経済」、胡錦濤の見果てぬ夢であった「和諧社会」を経て習近平の「中華民族の偉大な復興」やら「中国の夢」まで――彼らが掲げて来た国家目標を並べてみるだけでも、この超自己チューな「KY」体質は、彼らの五体に染み込んでいて牢固として抜き難いといってもよさそうだ。救いようがない、ですね。
ただ問題は、そんな彼らが現在では膨らみきった財布を手に、他国のホッペタを札束で引っ叩く快感を覚えてしまったということだろう。超自己チューな「KY」体質に膨らんだ財布こそが、AIIBやら「一帯一路」やらの元凶に違いない。
16日、平野らに伴われアメリカとフランスの軍艦を参観する。フランス海軍士官の話では、目下、清仏両国は和平交渉のテーブルに就いてはいるが、清国側がフランス側の提案に耳を傾けない。かくてフランスの意向としては、「戰、有る耳(のみ)」ということになる。敵も知らず、己も知らず、ましてや客観情況も判らない――これでは敗北は必至だ。
18日、上海の街を散策。「市街隘陋不潔」だが、店頭に並べられた品々は「皆精良」だ。なかに「板厚四五寸。竪六尺餘。?二尺餘。兩頭刻獸」の朱塗りの箱。「凶器(ひつぎ)」である。そこで岡は「中土厚葬爲弊。可知也」と。
清国の「弊」は尽きない。
《QED》
♪
(読者の声1)世界遺産登録を巡る日韓の確執というか、韓国の言いがかりは酷いものでした。
なんとか登録に漕ぎ着けたとはいえ、左翼のネットワークなのか世界のメディアでは日本を貶める見出しが並びます。
英紙テレグラフ 「日本の奴隷労働の遺跡が世界遺産に」
Japan slave labour sites receive world heritage status
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/japan/11721164/Japan-slave-labour-sites-receive-world-heritage-status.html
米CNN「戦争犯罪である.残虐行為が行われた場所が、日本の世界遺産となった 」
Scenes of the atrocities of war crimes - Japan's bid for industrial sites as
W
orld Heritage CNN
http://ireport.cnn.com/docs/DOC-1244907
英紙ガーディアン「日本が強制労働の事実を認めたことで世界遺産に登録」forced
lab
our Japan sites get world heritage status after forced labour
acknowledgement
http://www.theguardian.com/world/2015/jul/06/japan-sites-get-world-heritage-status-after-forced-labour-acknowledgement
このままでは慰安婦問題の二の舞いになるのでは、という声もあります。
安倍総理のことですから韓国と下手な妥協などするはずもなし、韓国の無茶苦茶ぶりを日本国民と世界にアピールできたとほくそ笑んでいることでしょう。
今回の件で、韓国がアジアのギリシャ(ギリシャが欧州の韓国)だということに、欧州諸国も気づくといいのですが。
(PB生、千葉)
(宮崎正弘のコメント)欧米にとっては、日本の躍進に対する嫉妬が底流にあり、また植民地を奪われたため、日本への恨みが潜在意識にある。
そのために中国と韓国の言いがかりを、それは嘘とは承知しながらも欧米が狡猾に利用しているところがありますね。
英国の分析は「上から目線」、ドイツは「根っからの反日」、フランスは「嫉妬」、不思議なのは南欧系、とくにイタリア、ポルトガルなどのメディアに際立った反日路線がないことでしょう。
中東、イスラム圏のメディアは、基底が反米、反欧、反キリスト、そして反ユダヤですから、欧米、露西亜に挑んだ日本は尊敬の対象であり、反日色は稀、印度は親日、これからの問題はアジアのメディアです。
華僑がいまも握るか、影響力を行使しているアジアのメディアは、このところ、中国の軍事的脅威に対する反撥から、反日の論調を控えてはいますが。。。。。。。。
アジア華僑ならびに華人らは中国語ができなくなっているので、アセアン加盟十ケ国における華字紙の影響力は限定的ではありますが、執筆陣が英語媒体にも書くので、メディア全体の論調は、フィリピン、マレーシア、タイ、ミャンマーとインドネシアを除いて、日本に批判的です。
台湾のメディアすら、連合報、中国時報は反日色が強く、シンガポール、香港のメディアの多くはいまも、まっすぐに反日です。
ベトナム、ラオス、カンボジア、ブルネイにはまともなメディアはありません。
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