中国はアメリカの衰退とオバマの無能を見越してアメリカの警告を無視した暴言を吐くようになり | 日本のお姉さん

中国はアメリカの衰退とオバマの無能を見越してアメリカの警告を無視した暴言を吐くようになり

中国はアメリカの衰退とオバマの無能を見越してアメリカの警告を無視した暴言を吐くようになり、米中関係は緊張している。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成27年(2015)5月28日(木曜日)弐
通算第4555号
中国『環球時報』は「米中戦争は不可避的になった」と報じたが
大きく深刻な反応をしたのは英紙『テレグラフ』だった
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英紙『テレグラフ』(5月27日)は、中国の人民日報系の大衆紙(つまりイエロー・ペーパー)『環球時報』が「南シナ海に偵察機を飛ばして介入する米軍の行動を止めなければ、中国と戦争になることは避けられない」とおどろおどろしいセンセーショナルな記事を掲げたことを報じた。
この人民日報系の新聞は大衆の欲情を直截に煽るメディアとして悪名高く、日本で言えば『日刊ゲンダイ』のようなもの。
『中国の軍拡はいまでは攻撃能力に突出しており、その南シナ海での軍事エスカレートをみていると、近日中に軍事衝突がおこりうる状況といえる。
26日に発表された中国の防衛白書(「国防白書」)に従えば、「接近阻止」という中国の軍事戦略の下に、境界線を越えた『防御』が正当化されており、日本のようにグレーゾーンだとか、集団的自衛権だとか、へのこ等と悠長な議論をしているのとわけが違う。
中国海軍は「沿岸防衛」という従来の基本路線を大きく後退させ、公海での防衛を堂々と謳っているため、「台湾、フィリピンを防衛する建前にある米軍は、行動を取らざるを得なくなるだろう。中国は米軍との衝突が起こりうる」と想定している
米軍の偵察機はスプラトリー諸島の二ケ所に中国が燈台をあらたに建設したと写真を公開したほか、ミスチーフ礁に加えて、フィアリークロス礁にもヘリポートの完成が確認された。
軍事専門家は、このファイアリークロスウ島に中国は3000メートルの滑走路を2017年には完成させるだろうと踏んでいる。
中国国防部の陽宇軍スポークスマンは、「これは中国国内にハイウェイ、駅舎、飛行場をつくるのと同じことであり、問題はない」と言ってのけた。
「このような誤認が中国をして次の行動をおこさせるリスクが高い」と欧米の専門家は口を揃える。
◆書評 ◇しょひょう
屈源、司馬遷、方考儒、李卓吾、そして劉暁波、王丙章。。。。
中国にも不屈の精神で真実をのべた人々がいた
南丘喜八郎『赤子が泣くのは俺の心が泣くのだ』(K&Kプレス)
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『月刊日本』に連載された南丘喜八郎主幹の巻頭言をテーマ系に組み立て直して編集した憂国の発言録。行間から吹き上げてくる憤怒、その裂帛の気配に読者はまず圧倒される。
西郷隆盛をかたり、吉田松陰を激賞し、久坂玄瑞を礼賛し、その返す刀で現代政治家、外務官僚を斬る。
抜刀隊のようは気魄がこの書物には漂っている。
題名は筆者が尊敬する中野正剛が昭和十七年、早稲田大学の大隈講堂で講演した折、大塩平八郎に言及し、そのときにでてきた言葉の由である。
筆者は不屈のジャーナリスト精神を発揮して在野で活躍した三宅雪嶺などを自己に照射して紹介しているが、評者(宮崎)は、本書を通読して、中国の「筋を曲げなかった侍たち」に刮目した。
誰もが知るのは屈原だろう。
泪羅の淵に身を投じた清廉の政治家を横山大観は岡倉天心をモデルにして描いた。評者も、この絵を五浦海岸の岡倉天心記念館で見た。東京で開催された横山大観、菱田春草展覧会でも見に行った。感動的な絵である。絶望の淵に立たされながらも不屈の精神を漂わせる、傑作中の傑作だが、南丘氏の筆はその由来にも及ぶ。
中島敦は名作『李陵』を残した。
歴戦の勇者、李陵はある日、凶奴に破れ捕虜となった。
「武帝は重臣を呼んで李陵の処置を諮った。重臣達は帝の顔色をうかがうのに巧みで、誰ひとり李陵のために弁ずる者が居なかった。ただひとり、この状況を苦々しい思いで見守っている男がいた」
それが歴史家の司馬遷だった。
李陵擁護に激怒した武帝は司馬遷に死刑を宣告した。司馬遷は『史記』を書き上げる必要があり、去勢を受けて、生き恥をさらしたが、ついに『史記』を完成させた。
おなじく志高く、ただしい歴史を書いた方考儒は、永楽邸の皇位簒奪を「燕賊簒位」と比喩し、永楽邸は激怒のあまり親戚縁者遠縁の847名を残酷な方法で殺害した。
「司馬遷と方考儒はともに死を以て歴史に真実を記録した。実に勇気ある歴史家だった。いま我が国は中国韓国と歴史認識で厳しく対立している。残念なのは、歴史の真実から目をそらし、権力者に阿ることを第一義とする政治家、学者、言論人が目に付くことである」
ということはいまの日本はシナとかわらないではないか。
現代中国も然り。しかし日本にも例外的に真実と向き合って邪悪とたたかう学者、文化人がいるように中国にも希少は人々が存在する。
「08憲章」を書いて投獄され、いまも官憲とたたかう劉暁波はノーベル賞に輝いている。
「中国のマンデラ」と言われる王丙章博士(『中国之春』の主宰者)は無期懲役で刑務所内でハンガーストライキを起こしても戦っている。
世界でふたりの釈放運動がおきているのにオバマ政権も欧州の政治家も日本と同様に目先の中国とのビジネスに目がくらんで、腰を上げない。
本書でひさしぶりに壮絶にして雄渾な憂国の雄叫びを聞いた。
[AC論説] No.543 台湾の選挙とアジアの平和
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アンディチャンの台湾通信
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台湾の選挙はアジアの平和に大きな影響を持つ。
中国の国際法を無視した進出でアメリカも次々と違った方針を打ち出している。
来年1月の台湾選挙と、来年11月のアメリカ選挙が大きな変化を齎すに違いない。
来年の1月16日に投票が行われる台湾の総統及び国会議員の選挙があと6カ月余となったが、国民党は有力候補を出せないで焦っている。
民進党は蔡英文が立候補したが、民間では民進党の人気がイマイチといった状態である。
しかも57席で国会の過半数を制することが出来る議員選挙では民進党が40区しか有力候補を出せないで困っている。
第三勢力と称する民間グループは民進党に協力すると称して民進党が困難な17区に代表を出そうとしたが民進党は協調に乗らない。
国会で過半数を取れなければたとえ蔡英文が当選してもレイムダックとなる。
アメリカは2012年の選挙でダグラス・パールを派遣して投票の二日前に国民党の馬英九支持を明らかにし、内政干渉した。
米国の干渉で当選した馬英九は急激な中国接近をはじめた。
やがて中国の領土主張と尖閣諸島や南シナ海における勝手な領土主張と埋め立て多島々で基地の建設を始め、アメリカはようやくアジアピボットを唱えるようになった。
台湾は第一列島線の中央に位置している。
中国が台湾を統一すればアジアの平和は失われる。
台湾の将来はアジアの平和に大きな影響を持つ。
中国が台湾接近を続けることは危険、つまり台湾の選挙はアジアの平和に大きな影響を及ぼす。
●民進党が不人気なわけ
国民党は有力候補を出せない。
世論調査では国民党の有力候補と言われる朱立倫、王金平と呉敦義の三人で誰が出馬しても蔡英文に勝てないという。
つまり国民党に勝ち目はないと言いう。
この三人とは別に洪秀柱が出馬したが彼女の人気は低く、国民党は彼女の出馬に迷惑がっている。
世論調査では蔡英文の当選確実というが、民間では蔡英文と民進党に冷たい。
民進党に冷淡な理由は2012年に立候補した蔡英文が「中華民国=台湾、台湾=中華民国」と主張したこと、及び民進党の現状維持、中間路線に反対だからである。
人民は独立を望んでいる、民進党が独立を表明しないから冷淡なのである。
民進党を信用しない傾向は海外の台湾人にもっとも顕著で、理由は蔡英文が台湾独立を主張しないからである。
だが蔡英文の懸念は台湾独立を表明したら中国の恫喝を恐れて米国が蔡英文に反対するかもしれないと言うことだ。
アメリカは中国の恫喝を恐れる。
中国は台湾が独立すれば武力侵攻も辞さないと言っている。
だから彼女は2012年の選挙で「台湾=中華民国」と発言してアメリカを慰撫したにも拘らずアメリカは馬英九を支持した。
今回も独立を表明すればアメリカが反対するかもしれない。
だが台湾の政治事情は変わった。
ヒマワリ学生運動と中間選挙で台湾人は中国やアメリカを恐れることなく独立願望を表明し、台湾は中国の一部ではないと主張するようになった。
世間調査では台湾人の8割は独立を望んでいる。
それなのに民進党が独立を表明せず、民間勢力とも協調しないから不満なのだ。
この状況では蔡英文が当選しても国会で過半数を制することが出来ず、蔡英文はレイムダックになるかもしれない。
つまり来年の選挙は総統選挙よりも国会議員の選挙に重点があると言ってもいい。
●アメリカの選挙干渉
今は民進党優勢と言ってもアメリカが蔡英文に反対すれば負ける。
2012年の選挙では米国がダグラス・パールを派遣し、投票の二日前に馬英九支持を表明したため蔡英文が落選した。
台湾人はアメリカの支持がなくてはならないと知っているが、心の底ではアメリカの干渉に恨みを持っている。
オバマ政権はイスラエルの選挙でもオバマの腹心をイスラエルに送り込んでナタニヤフに反対し、あからさまな干渉を行った。
アメリカは台湾の選挙に干渉するなと警告した人は多い。
だがアメリカの現状維持とは反対に現状は大いに変わった。
アメリカは馬英九の中国接近に警戒心を持つようになった。
遅まきながら中国の南シナ海における島々の軍事基地建設や、尖閣諸島の領海侵入に警戒心を持ち始めた。
中国はアメリカの衰退とオバマの無能を見越してアメリカの警告を無視した暴言を吐くようになり、米中関係は緊張している。
こんな状況の変化にアメリカが台湾の国民党候補を支持するとは思えないが、それでも民進党が独立主張に警戒心を抱いている。
蔡英文が現状維持を主張すればアメリカは干渉しないだろう。
国務院の東アジア太平洋地区事務次官ダニエル・ラッセルは、6月初旬にアメリカを訪問する蔡英文を歓迎し、いろいろな問題について意見を交わしたいと述べた。
つまりアメリカは中立路線を取る可能性が高まったが、条件は蔡英文が独立を主張しないことだろう。
また、ラッセル次官は中国の指導者層に対しても台湾の選挙で中立を守るように呼びかけたと言われる。
アメリカの呼びかけがどれほどの効力を持つかはわからない。
最近の中国は明らかにアメリカを軽視している言動が目立つ。
●中国の出方
中国が台湾の選挙に干渉するのは避けられない。
中国で働いている台湾人は50万人以上と言う。
前の選挙の時も中国は特別機をチャーター、または格安切符で台湾人を投票させた。
もちろん国民党に投票することが条件、監視付きである。
だが去年11月の中間選挙で国民党が大敗したあと、中国の恫喝や国民党の宣伝は威力を失った感がある。
どのような干渉を行うかはわからないが、中国の恫喝は逆効果となって国民党が惨敗する可能性は高い。
●総括
以上の状況を総括すれば:
(1)蔡英文は当選するが、国会で過半数を取ることの方が大切。
(2)アメリカは前回のような醜い干渉はしないだろう。
(3)中国の干渉は避けられないが、逆効果になるかもしれない。
台湾の選挙はアジアの平和に大きな影響を持つ。
中国の国際法を無視した進出でアメリカも次々と違った方針を打ち出している。
来年1月の台湾選挙と、来年11月のアメリカ選挙が大きな変化を齎すに違いない。
(アンディチャン氏は在米コラムニスト)。
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