米国が主張撤回しなければ戦争も、中国国営紙が南シナ海問題で警告
パワーバランスが崩れると強い国は「自衛のために」攻撃を仕掛ける。
自衛かどうかということはまったく意味がない。ひたすら国益のために戦争は起きるのだ。
ようするにチュウゴクは、アメリカのパワーは落ちているので気にしなくてよいと考えているから、こんな記事を平気で出すようになっている。
チュウゴク人は、自分たちが強いと思い込む民族であり、強いと思い込むと他国の領土を侵略してくるから本当に危険な存在になってきている。
アメリカのパワーが本当に落ちてきているのなら、日本は自国を自分の力で守らねばならないのだ。
シリアでISISが半分ほど国を占領しても、どこの国もシリアを助けにいかない。シリアはISISにやられっぱなしになっている。
そういう現実を観ていると、日本はアメリカに頼り切って、軍隊も無しでいていいはずがない。
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米国が主張撤回しなければ戦争も、中国国営紙が南シナ海問題で警告
ロイター
[北京 25日 ロイター] - 中国共産党系メディアは25日、同国と周辺国が領有権で対立している南シナ海問題に関し、米国が中国に人工島建設の停止を要求することをやめなければ、米国との「戦争は避けられない」とする論説を掲載した。
人民日報傘下の環球時報は論説で、人工島建設作業を「最も重要な結論(bottom
line)」と位置付け、中国は作業を完了させる決意である、と述べた。
米国は、南シナ海での中国の動きを警戒し偵察機を派遣。中国は前週、これに「強い不満」を表明した。
環球時報は、中国として米国と戦うことも考えて「注意深く準備」すべきと指摘。
「もし、中国が(建設)活動を停止すべきというのが米国の主張ならば、南シナ海での米中戦争は避けられない」とし「対立の程度は、世間一般で『摩擦』と評価されるよりも深刻になる」と述べた。
中国国営メディアの論説は必ずしも政府の政策方針を示すものではないが、政府の意向を反映しているとみなされる場合もある。
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e7%b1%b3%e3%81%8c%e4%b8%bb%e5%bc%b5%e6%92%a4%e5%9b%9e%e3%81%97%e3%81%aa%e3%81%91%e3%82%8c%e3%81%b0%e6%88%a6%e4%ba%89%e3%82%82%e3%80%81%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e5%9b%bd%e5%96%b6%e7%b4%99%e3%81%8c%e5%8d%97%e3%82%b7%e3%83%8a%e6%b5%b7%e5%95%8f%e9%a1%8c%e3%81%a7%e8%ad%a6%e5%91%8a/ar-BBkcSVQ
<中国>「軍事衝突に備える」南シナ海念頭…国防白書
毎日新聞 5月26日(火)12時58分配信
【北京・石原聖】中国政府は26日、2年ぶりとなる「国防白書」を発表した。「中国の軍事戦略」と題し、中国を取り巻く状況について「中国の領土主権と海洋権益に対する挑発行為が発生している」との認識を示した。そのうえで、「防御的な国防政策」を堅持するとしつつも、中国の埋め立てによる人工島化で緊張が高まる南シナ海を念頭に「海上での軍事衝突に備える」と明記。陸軍重視の軍の思考を、海上重視に切り替える方針を強調した。
◇日本の安保政策に懸念
白書では、米国のアジア回帰政策に伴う米国を中心とした同盟関係の強化について「地域外の国」が干渉しようとしているなどと指摘。日本を名指しして「積極的に戦後体制からの離脱を追求し、大幅に軍事安全政策を調整しており、国家発展の方向性をめぐり、地域諸国の高い関心を引き起こしている」と懸念を示した。
南シナ海をめぐっては米国を念頭に「南シナ海問題に積極的に介入し、中国に対して高頻度で海上、空中での接近偵察を続けている」と批判。海軍は「常態的なパトロールを行い、軍事的プレゼンスを維持すべきだ」と強調、領土主権をめぐって妥協の意思がないことを明確にした。
また、陸軍重視の軍の思考を海上重視に切り替える方針を強調。海軍を近海型から遠海型へ、空軍を領空防護型から攻防兼務型へ変更する必要性を指摘した。そのうえで「政治、軍事、経済、外交などの領域での争いを密接に組み合わせる」と軍事以外の分野にも言及。中国の発展に伴い拡大した海外権益を維持するため、中国軍の作戦任務を広げる姿勢を示した形だ。また、軍事協力は全方位としつつも、最初にロシアとの軍事関係強化を深める必要性に言及した。
2013年に沖縄県・尖閣諸島を含めて設定した東シナ海防空識別圏や南シナ海で進める埋め立てなど、中国が行った具体的な軍事政策には触れなかった。国防費の詳細内訳は前回と同様、公表しなかった。白書の中で「永遠に覇権を争わず、覇権を唱えず、軍事的な拡張をしない」と強調したが、具体性は乏しく、周辺国の懸念を呼びかねない。
◇中国の国防白書◇
1998年以降、ほぼ2年ごとに発表されており、今回が9回目。2011年までは安全保障情勢などを網羅的に記述していたが、13年から特定のテーマに絞った内容に変更された。13年は「中国武装力の多様化運用」と題し、海洋や宇宙、サイバー空間の権益を守ることを強調、陸海空軍の戦力を具体的に記述した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150526-00000033-mai-cn
戦に備えて軍事演習花盛り
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平井 修一
「戦略論」にてマキャベリ曰く――
「新しいことに直面すると、将兵たちは度を失う。それ故、将兵たちに新戦略を飲み込ませるには、小競り合いのような機会を与えてやり、慣れさせるとよい」
「予測しなかった事故は、立ち直るのに非常な困難を伴う。
だが、あらかじめ考えに入れておけば、たとえ不意を襲われたとしても、容易に立ち直
れるものである」
たとえ平時でも備えあれば憂いなし、軍事演習でフォーメーションプレーを身に付けるのだ。プーチンお抱えスプートニクニュース5/15「軍人はスポーツ選手のように訓練すればいい」から。
<最近のニュースは、アジア太平洋地域の国々を含む様々な国の軍事演習についての知らせで溢れている。
韓国は、日本と領有権を争う日本海に位置する竹島(韓国名:独島)の防衛訓練を行った。
伝えたところによると、14、15の両日、海軍と沿岸警備 隊が、仮想敵の船舶や航空機による領海侵犯や領空侵犯を防止するための 共同行動に関する訓練を実施した。
北朝鮮は今週、韓国との海上の境界線に近い黄海で射撃演習を実施する方針。
南シナ海では12日、日本とフィリピンが初の合同訓練を実施した。
訓練には日本の駆逐艦2隻とフィリピン海軍の艦船1隻が参加し、敵の艦船との予期せぬ衝突に関する訓練が行われた。
日本とフィリピンの協力は、共同訓 練の枠内にとどまらない。
フィリピンは今年末までに日本製の巡視船10隻 を受け取る予定だ。
現在、ロシア太平洋艦隊の海軍航空隊は、日本海とオホーツク海で対潜演習を実施している。
訓練飛行の過程で、太平洋艦隊の艦船だけでなく、東部軍管区の航空隊や部隊、極東の治安機関との共同作戦も訓練している。
地中海では5月17-21日まで、ロシアと中国の合同演習の活発な段階である「海上協力―2015」が行われる。
さらに8月には日本海で露中軍事演習が 実施される。
ロシアと中国は合同演習について、他国を対象としたものではなく、いかなる地域の政治情勢にも関連していないとの声明を繰り返し表しているが、外国の専門家たちは、予定されている演習について、西側に向けられたものであるとの確信を示している。
ロシアはこのような形で米国に、米国の「努力」にもかかわらず、ロシアが国際的に孤立していないことを示し、中国はこのような形で、米国と日本の軍事協力の強化に反応している。
スポーツマンにトレーニングが必要なように、軍人にも訓練が必要だ。
しかし、世界では軍事演習が増えているような印象を受ける。
これは何と関連しているのだろうか?
ラジオ「スプートニク」からのこの問いに、軍事専門家で、ロシア科学アカデミー極東研究所の研究員でもあるアナトーリー・クリメンコ氏は、次のように答えている。
「これは予め定められた計画によって行われるルーティーンで、通常の軍事訓練だ。
しかしこれを計画する人々は、複数の目的を追求している。
一つは、部隊、海軍の隊員、航空機の乗組員などが戦闘に近い状態で行動する訓練を行うことや、演習時に様々な国の兵士や将校たちに共同行動を教えること。
2つ目の目的は、必要な場合にこの共同行動をデモンストレーションすること、可能性を示すこと、そして訓練の質だ。
これらの目的が混ざり合ったものが、様々な国と部隊によるこのような種類の合同演習の基盤となっている。
演習の頻度だが、これは世界の軍事・政治的状況が今、非常に多様であることで説明がつく。
これは特に中東での出来事、米国と中国の競争、ウクライナに関する米国とロシアの対立などだ。
日本と中国の関係や、フィリピンと中国の関係には、領有権争いの要素も含まれている。
この場合、日本とフィリピンはこれらの訓練で、中国に共同行動の用意があることを示しているが、これはまず政治の場においてのことだ。
ご存知のように、十分な軍事力に支えられている時、あらゆる政治行動が効果的となる。
このように、これら全ての要素は、自国の国益を守るために、各国に軍事演習に大きな注意を払うことを余儀なくさせている」
19世紀のドイツの哲学者で軍事学者のクラウゼヴィッツは、「戦争とは他の手段を以ってする政治の延長である」と述べた。これは今も軍事作家や歴史学者たちによって頻繁に引用されている。
しかし、それに続く「政治的に強い相手は、戦争を必要としない。
彼は、自分の目的を達成するための別の手段を知っている。
軍事的優位性のゲームで勝負の決着をつけることは、政治的弱さの証拠である」という言葉を忘れている人が大勢いる。
軍人は訓練をしてもかまわない。ただ、それは、体型維持のために行えばいい>(以上)
「軍事的優位性のゲームで勝負の決着をつけることは、政治的弱さの証拠」って・・・まさにこれは東西で中露ファシストがやっていることだ。
習とプーチンは総スカンを食らって四面楚歌。習・プーチンVS国際社会の構図だ。対外政治力を弱めさせており、経済も具合が悪くなってきた。弱り目に祟り目。
演習は肥満防止の体型維持や筋トレのためではない。
(米英独露中韓では軍人の肥満が大問題になっているが、ロシア軍でも将校の3分の1が肥満、4分の1が体力テストで不合格だそうだ)
抑止力、攻撃力を高め、敵が戦争を仕掛ければかなりの出血を強いられることを理解させることにある。
中露のファシストとイスラム原理主義者が国際秩序をサラミ戦術で脅かしているから、各国が警戒し、戦闘能力を高めている。
パワーバランスが崩れると強い国は「自衛のために」攻撃を仕掛ける。
プーチンの戦争も「ロシア語の人々を救うため」の自衛戦争だ。
南シナ海で暴れる習近平も「自国領土を守るため」の自衛戦争だ。
つまりは自衛かどうかということはまったく意味がない。
ひたすら国益のために戦争は起きるのだ。
それにしっかり備えるために演習する。
マキャベリ曰く「優れた指揮官ならば、次のことを実行しなければならない。
第一は、敵方が想像すらもできないような新手の策を考え出すこと。
第二は、敵将が考えるであろう策に対して、それを見破り、それが無駄に終わるよう備えを完了しておくこと、である」。
世界は戦争前夜。まことに笹川良一氏の教える「戸締り用心 火の用心」が大切なのだ。(2015/5/16)