アフリカの高地でマス養殖 日本にも輸出
アフリカの高地でマス養殖 日本にも輸出
2015.01.17 Sat posted at 09:30 JST
(CNN) 大阪、京都、東京のスーパーマーケットには、アフリカ南部の内陸の国レソトの標高2200メートルの高地で養殖されたマスが並ぶ。
「手付かずの自然が残るレソトは、大型マスの養殖に理想的な環境」と語るのは、アドバンス・アフリカ・マネジメント・サービスのマネジングパートナー、フレッド・フォーマネク氏だ。アドバンス・アフリカは2009年、レソトでマスの養殖を行う「ハイランズ・トラウト」プロジェクトを立ち上げた。
「この高度のおかげで、ほぼ1年中、水温は(マスの養殖に)最適に近い温度に保たれる」(同氏)
マスの生産は2012年に始まり、初年度の生産量は500トンだった。アドバンス・アフリカは今年度中に生産量をその3倍に増やす計画だ。
日本への輸出には船で4週間もかかるが、同社の幹部は、日本では高値で売れるため、追加の輸送コストをかけても日本に輸出する価値があると語る。
生産プロセスは、まずデンマークからマスの卵を取り寄せるところから始まる。届いた卵は、温度制御された囲いの中で重さ10グラムほどの幼魚になるまで飼育される。
幼魚になると、今度はアフリカ大陸で2番目に大きなカツェ・ダムにある小さなケージに移される。この、より自然に近い環境で、魚たちは全長約20センチ、重さ約150グラムになるまで飼育され、最後に、より大きなケージに移され、そこでレソトでの「最後の日々」を過ごす。レソトでの養殖期間は約20カ月で、この間に重さが2.8キロに達する魚もいる。これらの魚は寿司、スープ、焼き魚などの料理に使われる。
レソトで養殖された魚の大半(85%)は、南アフリカ・ダーバンの港からアジアに出荷され、残りは南アフリカ(10%)とレソト(5%)で販売される。
このマス養殖プロジェクトの成功の鍵は、海外の器具や技術を導入したことだ。特別に設計されたケージはノルウェーから輸入しており、成長過程の魚に与えるたんぱく質を豊富に含んだ飼料はフランスから取り寄せている。この養魚場の責任者はノルウェーで20年間経験を積んだ。
またこの養殖プロジェクトは、地元の雇用促進にも一役買っている。「われわれは100人強(の地元住民)を永続的に雇用している」と語るのは、ハイランズ・トラウトの責任者、グラント・メリック氏だ。
「従業員の大半は、魚の養殖、加工に直接関わっている。(中略)ハイランズ・トラウトで働き始めるまで一度も正式に働いたことがなかった従業員も多い」(メリック氏)
しかし、ここまでの道のりは決して平坦ではなかった。
「このような非常に辺ぴな場所で、しかも養殖業や漁業など存在しなかった国で、食品の安全性について最高水準の認定を受けたハイテクビジネスを展開するのは容易ではない。ここまで苦労の連続だった」とフォーマネク氏は振り返る。
毎年100万トン以上の生産量と言われるノルウェーやチリのサケの養殖と比べると、レソトの生産量はまだ極めて小さいが、フォーマネク氏は「今後、生産量は毎年約750トンずつ増加する見込み」と強気だ。
また現在、第2のダムとして、モハレ・ダムでの養殖も計画中だという。
http://www.cnn.co.jp/business/35058496.html
砂漠でサーモン・フィッシング
2011年作品
砂漠で魚釣りは可能か? ユアン・マクレガー主演作が日本公開
(2012/11/22更新)
英国でベストセラーを記録した小説を、ユアン・マクレガー主演、『ギルバート・グレイプ』のラッセ・ハルストレム監督で映画化した『砂漠でサーモン・フィッシング』が12月8日(土)から日本公開される。タイトルの通り、“砂漠で鮭釣りをする”という奇想天外な計画を描いた作品だ。
『砂漠でサーモン・フィッシング』
砂漠で魚釣りは可能か? ユアン・マクレガー主演作が日本公開
本作は、ポール・トーディの小説『イエメンで鮭釣りを』(邦訳:白水社刊)を映画化したヒューマンドラマ。真面目でサエない水産学者アルフレッド・ジョーンズ(マクレガー)が、イエメンの大富豪から「砂漠で鮭釣りがしたい」という奇想天外な依頼を受け、政治家や様々な人々の思惑に翻弄されながら、前代未聞のプロジェクトに挑む姿を描いている。
本作はフィクションだがここ数年、観客が思わず“不可能”と思ってしまうような状況に立ち向かう人々の姿を描いた映画が多く公開され、好評を集めている。2010年製作の『英国王のスピーチ』は内向的で吃音に悩むジョージ6世が、妻や言語療法士の協力を受けて完璧な演説を行うまでを実話を基に描き、第83回アカデミー賞に輝いた。現在公開中の『アルゴ』は、長年、米国政府が機密事項にしてきた事実を基にした映画で、架空のSF映画をデッチあげることによって人質を救出するという“ありえない作戦”を描いて高い評価を得た。
もちろん、実現や克服がラクな問題を描いていては良い映画にはならない。しかし、難題の解決方法が現実的でなければ、観客を魅了することができないだろう。本作は、水産学者を主人公にし、難題に挑む過程を整理して提示することで説得力のあるドラマを描き出した。ちなみに脚本を手がけたのはスラム街に育った子がクイズ番組で百万長者になるという“ありえない”物語を描いた『スラムドッグ$ミリオネア』脚本家サイモン・ビューフォイ。彼は原作小説について「いままで読んだことのない不思議な構造の小説だった。脚本化は難しかったが本当に楽しかった」と言い、ハルストレム監督は「長い映画人生の中で最高の脚本だ。まるで寓話のようで、奇想天外な要素もありながら、実生活に根付いた感情や人間関係もある」と語る。
砂漠で魚釣りをするためには、どんな困難があり、どれだけの予算がかかり、どのような手順が必要なのか? 映画『砂漠でサーモン・フィッシング』ではその答えがすべて描かれ
ているという。
『砂漠でサーモン・フィッシング』
12月8日(土)丸の内ピカデリー他 全国ロードショー
http://cinema.pia.co.jp/news/160618/48989/
映画みたいなありえない話がナント、レソトで実現していた~!!
マスの生産は2012年に始まり、初年度の生産量は500トンだった。
「日本への輸出には船で4週間もかかるが、同社の幹部は、日本では高値で売れるため、追加の輸送コストをかけても日本に輸出する価値があると語る。」
日本の水産関係者さん。お願いだから、全部買ってあげて~!!
「レソトで養殖された魚の大半(85%)は、南アフリカ・ダーバンの港からアジアに出荷され、残りは南アフリカ(10%)とレソト(5%)で販売される。」
地元にも5%は、販売されるんだ~!アフリカ人向けにマスの押し寿司を作ったらどうかな。お酢の効いたご飯なんて食べないかな。
「毎年100万トン以上の生産量と言われるノルウェーやチリのサケの養殖と比べると、レソトの生産量はまだ極めて小さいが、フォーマネク氏は「今後、生産量は毎年約750トンずつ増加する見込み。」
環境が悪化しないよう気を付けながら、儲けを出していってほしいです。
アフリカで、マスの養殖なんて夢みたいなことも、やればできるんだ~。すばらしいですね。
映画では、イエメンの大富豪がイギリスからサーモンを輸入しようとするが、イギリス政府に断られてしまう。
イギリス首相の広報官のやり手のおばちゃまがいい味を出していた。イギリス首相とのネットでのやりとりがおもしろかった。
主人公の水産学者役のユアン・マクレガーといいイエメンの大富豪役のシャイフ・ムハンマドといい、脇役の女性の恋人役のロバート・マイヤーズといいイケメン揃いの映画でした。