東京都で2014年に落とし物として届けられた現金が約33億4000万円に上った | 日本のお姉さん

東京都で2014年に落とし物として届けられた現金が約33億4000万円に上った

落とした現金戻ってきた!20年五輪へ“ミラクルおもてなし”実証
スポニチアネックス 2015/2/16 07:00
東京都で2014年に落とし物として届けられた現金が5年続けて増え、約33億4000万円に上ったことが15日、警視庁のまとめで分かった。バブル景気に沸き、ピークを記録した1990年(約35億円)とその前後に迫る水準。そのうち約74%に当たる約24億7000万円が持ち主に戻り、都が2020年東京五輪招致でアピールした「治安の良さ」の一端を裏付けた。
落とし物の受理は全体で約356万件に上り、記録が残る1940年以降で過去最多を3年連続で更新。警視庁遺失物センターは、増え続ける理由を「音楽プレーヤーなどの持ち物の小型化や、人が集まる大型商業施設の増加が影響したのではないか」と推測している。
振り込め詐欺などが取り沙汰される日本だが、今回の結果は、礼儀正しく親切な“日本人らしさ”を表すデータ。同センターによると、落とし物が手元に戻った訪日外国人が「ミラクルだ」と感謝する事例も多いという。13年9月の国際オリンピック委員会(IOC)総会の最終プレゼンテーションでは、滝川クリステル(37)が「おもてなし」の精神をアピールしたが、同庁担当者も東京五輪へ向けて「おもてなしにつながる」として、拾得物は必ず届けるよう呼び掛けている。
落とし物の現金の最高額は、1844万円が入った手提げかばんで、なくした人に返還された。落とし主が分からずに拾った人に引き渡された現金は約5億円で、拾った人が引き渡しを辞退し、都の歳入になった現金は約6億円あった。
落とし物の内訳は、マフラーなどの衣類が約56万点、傘が約40万点など。インコやウサギといった動物も約900点あった。届け出は、繁華街を抱える渋谷、池袋、新宿署が多かったという。
http://news.merumo.ne.jp/article/genre/2519961