建国された日とは関係なく、単に「建国されたということを記念する日である」という考えによる | 日本のお姉さん

建国された日とは関係なく、単に「建国されたということを記念する日である」という考えによる

2◎世界の新聞「101紙」の視点 の015年2月11日の記事
【きょうの一言】
「建国記念の日」ということで、産経紙が主張で、赤旗紙がコラムで、自論を
展開しています。
その対比に「らしさ」が現れています。

以下、抜粋してみます。


「産経新聞」『建国記念の日 「よりよき国に」の覚悟を』


『日本書紀によれば日本国の誕生(建国)は紀元前660年で、その年、初代
神武天皇が橿原の地(奈良県)で即位した。明治6年、政府はその日を現行暦
にあてはめた「2月11日」を紀元節と定め、日本建国の日として祝うことにしたのである。』

『西欧列強による植民地化の脅威が迫るなか、わが国は近代国家の建設に乗り出したばかりで、紀元節の制定は、建国の歴史を今一度学ぶことで国民に一致団結を呼びかける意義があった。』

『先の敗戦で紀元節は廃止されたものの昭和41年、2月11日は「建国記念
の日」に制定され、祝日として復活した。「建国をしのび、国を愛する心を養う」と趣旨にうたわれているように、国家誕生の歴史に思いをはせる大切さ
は、今ももちろん変わっていない。』

『ただ忘れてはならないのは、親心と同様に、誕生以後の日本を少しでもよい
国にしようと、先人らが血のにじむ努力を重ねてきたことである。現在を生きる
国民もまた、さらによい国にして次の世代に引き継がねばならない。』

『慶応義塾の塾長を務めた小泉信三は昭和33年、防衛大学校の卒業式で祝辞を述べた。その中で小泉は、先人の残したものをよりよきものとして子孫に
伝える義務を説いたうえで、こう続けた。』

『「子孫にのこすといっても、日本の独立そのものが安全でなければ、他のすべては空(むな)しきものとなる。然(しか)らば、その独立を衛(まも)るものは誰(だ)れか。日本人自身がこれを衛らないで誰れが衛ることが出来よう」』

『57年前の言葉がそのまま、目下の国防への警鐘となっていることに驚か
される。中国の領海侵入などで日本の主権が脅かされているばかりか、国際的なテロ組織によって国民の命が危険にさらされてもいる。』

『だが、わが国の現状は、自らの国防力を高めるための法整備も十分ではなく、その隙をつかれて攻撃される恐れもある。紀元節制定時に倣って今こそ、国を挙げ「日本人自身が日本を衛る」覚悟を決めなければならない。』


「赤旗」コラム「きょうの潮流」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-11/2015021101_06_0.html

『建国記念日の定義や性格は国それぞれ。アメリカやインドのように独立を祝ったり、革命を記念するフランスやキューバみたいに。ドイツは東西が統一した日をあてています』

『きょう、2月11日は「建国記念の日」。「建国をしのび、国を愛する心を養う」という趣旨で1967年から「国民の祝日」として適用されてきました。
しかし、史実ではなく神話を基にしている日本の建国記念は、世界でもまれです』

『かつて、この日は「紀元節」と呼ばれました。『日本書紀』の日本神話のなかで初代天皇とされる神武天皇。その架空の人物が即位した日を明治政府が算出し、国民が祝う日として定めたのです』

『神の子孫である神武天皇から日本の歴史が始まり、その子孫による統治は永遠に変わらない。日本は神の国である、という天皇中心の歴史観を国民に植えつけるためでした。偏狭な愛国心の押しつけは国の破滅を招きました』

『戦後、紀元節は廃止されましたが、自民党政府が「建国記念の日」として復活させます。根拠のなさを指摘する歴史学者、ウソを教えることはできないと反対する教育者。歴史の過ちをくり返してはならない、の声は上がりつづけます』

『安倍首相は今年も“建国神話の日”を前にメッセージを出しました。
「今日の我が国に至るまでの古(いにしえ)からの先人の努力に思いをはせ、さらなる国の発展を願う」と。彼のいう先人が何を指しているのかは分かりませんが、この国を建ててきたのは神話ではありません。無数の民の力です。』


赤旗紙が「分からない」としている「先人」。
私はこれを、赤旗紙が「この国を建ててきた」としている「無数の民」だと解釈しているのですが…。


ちなみに、きょうは「建国記念日」ではなく「建国記念の日」です。

これは、「建国された日とは関係なく、単に建国されたということを記念する日である」という考えによるものだそうです。

成立に至るまでには、かなり揉めたようですね。


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最近友人になったアメリカ人の夫婦が建国記念日は日本人は何をするのか聞いてきたので特に何もしない。と答えた。
答えてからなんで何もしないのかな。戦争に負けたからかなと考えた。アメリカ人はバーベキューをしたりパレードをしたりして盛大に祝う。日本人は、ただの普通の休日として特に何もしない。
アメリカ人夫婦は、大みそかは日本人っぽく、年越しそばを食べて紅白歌合戦を観て過ごし、元日は教会で神様を礼拝して、教会のクリスチャンの友人ふたりにお節料理をいただいたので元旦に食べたそうだ。
お節料理は何が好きだった?と聞いたら「豆腐と卵」と言っていた。
お節料理に高野豆腐と卵の煮たのが入っていたようだ。