イスラム教の「宗教改革」の可能性はかなり厳しい | 日本のお姉さん

イスラム教の「宗教改革」の可能性はかなり厳しい

イスラム教の「宗教改革」の可能性はかなり厳しいと言うが
彼らの宗教的指導者たちは毎年集まってコーランの不都合な場所を削除したりして結構頻繁に変更をしているらしい。(どこかで読んだうろ覚えの記事による)
イザヤ書53章も以前はコーランに載っていたが削除されたそうだ。
そこは、イエス・キリストが神の遣わした救い主で人間を救うために苦しみを受けると予言されている個所だ。間違って(?)聖書から引用したらしい。
アブラハムの子供のイサクがいないことになっていて、アラブ人の先祖のイシマエルがめかけの子ではなく、アブラハムのただ一人の子となっているところがアラブ人用の宗教らしい。聖書のアブラハムの子供のイサクの記事がそっくりイシマエルに変えてあるところが悲しい。

今までにもちょこちょこ不都合な箇所を削除しているのだから
コーランの中の異教徒への抑圧や個人の権利を侵害しかねない特定の章句は、現代社会では適用されないとモスクで指導者が言えばよいがなかなか言えないと思う。

イスラムの過激派はこれからも地球の最後の時まで存在し続けると思う。聖書にも終末に関する予言の中で「弓を引く暴れるもの」が存在する様子が書かれている。イシマエルは砂漠で弓をひくものだった。
終わりの時代には、国は国に、民族は民族にお互いに敵対するとも書いてある。有色人種らが白人に抵抗もできずに植民地になっていった時代とはちょっと違う時代になっているってこと。
クルド族なんかは、白人の国の都合でいろんな国に分けられてバラバラに住んでいるが、民族でまとまってひとつの国になればいいんじゃないかとも思うが、
一緒になったらなったで、内戦などするのだろう。
アラブ人は常に戦っていないと気が済まない民族のように感じる。
イスラム教徒のシーア派とスンニ派がお互いに殺し合いをやって数を減らせばいいというものではなく、イスラム過激派はほおっておいたら、どんどん世界中にはびこってテロを行なう。アメリカがアフガニスタンをほおっておいたら、9.11のテロをやられたように、イスラム過激派は必ず世界の平和を壊す集団になる。イスラム過激派が核兵器を手に入れて日本を攻撃しないとは誰も言えないと思う。

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【ISIL問題】イスラムの宗教改革は数世紀はかかる
2015年2月10日
ジハードへの参加はさほど大きなムーブメントにはなりえない
『田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」』 Vol.150より一部抜粋
欧米から渡航したグローバル・ジハードの信奉者が帰国して、自国で一匹狼的なテロに走る危険性こそあるが、西欧・米国からのジハードへの参加はさほど大きなムーブメントにはなりえないと思う。
しかし、アラブ世界からの参加者は相応の強い動機をもっている。世界各地から戦闘員が集まってくるような「開放された戦線」をいかにして封じ込めるかは、これからも大きな問題だ。
同様な事態を防ぐために必要なのは、第一に、中央政府の統治が及ばないような地域を作り出さないことだ。
イエメンやリビア、ソマリアなどを念頭に、この「統治されない空間」をどうするかは昨年9月の国連総会でも議論になったところだ。
イスラム諸国の政府の統治能力の向上が課題となっている。独裁に戻ればいいのではない。
独裁ですら抑え込めない社会側の意識変化があったことを踏まえた統治機構の確立が必要だ。
加えて、イスラム教の解釈の方法論や体系そのものの改革を行わなければ、過激思想を退けることはできない。
例えば、「コーランの中の異教徒への抑圧や個人の権利を侵害しかねない特定の章句は、現代社会では適用されない」と明確に宗教者が議論し、コンセンサスとして大多数のイスラム教徒に広まっていかなければ「イスラム国」の思想は論駁できない。
いわばイスラム教の「宗教改革」だが、しかしその可能性はかなり厳しいといわざるを得ない。
そのような改革を実現するには、ヨーロッパ中世が経験した宗教戦争の惨禍や、ルネサンスの熾烈な思想闘争がなければならない。
「数世紀はかかる」と欧米化したイスラム教徒の知識人は悲観している。
それどころか「近代西洋の支配は終わった、これからはイスラム教の優越性が明らかになるのだ」と意気軒昂なイスラム教知識人が、過去20年ほどの間、現地では支配的だった。
近代的な思想改革への機運が、内側からも、外側からも、乏しいのである。
イスラム国の惨状を見て、「イスラム復興で近代西洋の限界を超えるのだ。イスラムが解決だ」といった議論をしていたイスラム世界の内部の知識人や、それをもてはやしていた日本を含む外部世界の専門家は、深く自らを省みる機会を持ってみてもいいのではないか。
抜本的な対策はイスラム世界の「外」から強制できるものではない。事態の打開にはまだまだ長い時間がかかるのではないだろうか。
『田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」』 Vol.150より一部抜粋
著者/田村耕太郎(前参議院議員)
第一次安倍政権で内閣府大臣政務官(経済財政・金融・地方分権担当)をつとめる。エール大、ハーバード大、ランド研究所にて研究員の経験あり。早稲田大学、慶応大学大学院、デューク大学法律大学院、エール大学経済大学院を各修了。